2008年05月01日

岩崎 愛INTERVIEW“聴いてる人に情景が見えるように歌いたい”

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 3月3日(月)渋谷オーイーストで行なわれたライヴで初めて岩崎 愛(崎は旧字体)のライヴを観た。見慣れないタイプの謎のアコギを手に(今回のインタビューで判明しました。ま、それは後ほど)、非常にくっきりとしたアルペジオ・フレーズを爪弾きだしていたのがまず印象的で、“いったいどんな風に弾いているんだろう?”とよく観たら、なんとサムピックを付けてプレイしていたのである。若手の女性シンガーソングライターは数多くいるが、サムピックでギターの弾き語りをしているミュージシャンは最近では珍しいと思った。ライヴ・パフォーマンスはパワフルで、繊細さと激しさが同居しており様々な表情を魅せてくれる。滑らかかつソウルフルな歌声で、ひとつひとつの言葉を丁寧に紡ぎだしていくスタイルも胸に残るのだ。

 そんな彼女が2年振りに放つ2ndアルバムが『太陽になりたいお月さま』であり、4月16日にファーストエイドネットワークよりリリースされている。バンド・サウンドやストリングスとの共演、そして十八番であるアコギの弾き語り…現在進行形の岩崎 愛がたっぷり詰まった一枚と言っていい。未聴のひとは岩崎愛マイスペース☆ブログで試聴もできるので、ぜひ一度チェックしていただきたい。みずみずしさと同時にシンガーソングライターとしての深みを感じさせる『太陽になりたいお月様』について、彼女にたっぷりとお話を伺った。また、モバイル・サイト「PlayerギターLOVE」の「Move On!」では、岩崎 愛のライヴ動画の1シーンを公開中。ぜひこの機会に彼女の音世界に触れてみて欲しい。

世界に1つしかない自分だけのギターで、
名前も「マリリン」ってつけちゃった。


 愛さんがそもそも楽器を弾き始めたきっかけは?
 楽器を始めたきっかけは、やっぱり純粋に唄が歌いたかったんです。歌うにしても演奏がないと歌えないし…、“何か楽器をしなければ始まらない!”と思い、家に転がってたギターを手にして練習しだしました。やりだしたのは中学校3年生くらいかなぁ? それから何回も挫折しましたけどね(笑)。
 サムピックを用いたギター・スタイルにびっくりしたんですよ!
 もともと私は指弾きだったんですよ。でも指で弾くとストロークの時の迫力が欠けてるのがずっと気になってて、“これはピックを使えるようにならなければ…”と思って、普通のピックを使えるように練習したんですが、どうも上手く使えなくて。で、色々試してたらピッタリなサムピックに出会った訳です。
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2008年04月22日

青木孝明INTERVIEW「子供の頃憧れていた音楽を再認識したんです」

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 ムーンライダーズの鈴木博文が主宰するメトロトロン・レコードから数々の名盤ソロをリリース、ザバダックやあがた森魚、青山陽一、綿内克幸などのサポートも手掛けるなど、独自の存在感を放ってきたマルチ・プレイヤー/シンガーソングライター、青木孝明。篠原太郎とのタッグで数々の名盤ソロ・アルバムを輩出してきた彼だが、最新にして最高傑作と名高い2004年リリースの『ONE DAY』(TAKA rec.)以後は、ちょっと動向が落ち着いていて寂しい。…と思っていたら、実は昨年11月に自主制作で『SOUNDTRACK FOR FUTURE PAST』という初のインスト・アルバムをリリースしていた(!)。

 これまでのソロ・アルバムでもインスト曲は収められていたし、ライヴでインスト曲が披露されたこともあった。しかし、インスト・アルバムという作品としては『SOUNDTRACK FOR FUTURE PAST』が初めてである。しかもユニークなのは架空のサウンド・トラックであり、同時に彼が青春期に憧れていた大野雄二、若山弦蔵、ヴィニ・ライリー、バート・バカラックらへのオマージュをテーマに作曲されているという点。さらには英会話教材用に制作されたインスト作品もボーナス・ディスクとして付属している。彼のウェブサイトでは試聴も可能になっているので、興味を持ったひとはMelody CIrcleにアクセスしていただきたい。

 青木孝明といえばギター、ベース、鍵盤、打楽器etc.なんでも操っちゃう多才なひとなのだが、『SOUNDTRACK FOR FUTURE PAST』に関して言うと、普段の歌ものアルバムではまずありえない音楽性、旋律、遊び心がとにかく聴きどころだろう。そして同時に“楽器弾きの顔”もストレートに出ているのも面白い。実験的ではあるけれど、ソングライターとしての未知なる可能性も詰まった好盤に仕上がっている。いったいどういった経緯で制作されたアルバムなのか、青木孝明に直撃してみた。
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2008年04月19日

ぶどう÷グレープINTERVIEW「“意外と失恋も似合っているんだなぁ”と」

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ぶどう÷グレープ
L to R:Midori÷Grape(syn,vo)、Matsui÷Grape(b,vo)、Quminco÷Grape(vo)、
Taichi÷Grape(ds)、Nagai÷Grape(vo,g)

 米国でもアルバム・リリース、ツアーを行なうなど、国内外問わず評価が高まっているぶどう÷グレープ。80'sニューウェイヴ・バンド・サウンドの遺伝子を受け継いでいる彼らが、通算4枚目となるニュー・アルバム『愛もれ』をTOKYO MORより4月23日にリリース。なんと今回はまるまる一枚、失恋ソングをテーマにしたコンセプチュアルなアルバムである。とはいえ、そこはながい÷グレープ。単なるラヴソング集かと思ったら大間違いである。“もれるもれるわ愛情もれる”など、言葉のリズム・インパクトを誇張しまくった独自のスタイルによるソングライティングはますます磨きがかかり、相変わらず過激な実験性を加味しているのにポピュラリティも増していてびっくり。ぶどう÷グレープこと永井秀彦(バケラッタ/ショッカーズ)によるシャキシャキ・カッティング・ギターに、みどり÷グレープのシンセ・メロが絡みつくバンド・サウンドも相変わらず切れ味たっぷりなので、この機会にぜひチェックしていただきたい。ギタリストでリーダーの永井秀彦にインタビューを試みた。
 またモバイル・サイト「PlayerギターLOVE」のミュージシャン・ピックアップでは、ぶどう÷グレープからのメッセージとともに最新PV「オアシス」の一部分をアップ中。そちらも合わせてお楽しみいただきたい。

音楽性はバラバラでも
トータリティはあるんですよね


 ぶどう÷グレープは1年に1枚ペースで春にアルバム・リリースというのが続いていますね。
 今回はとにかくバタバタしてて忙しかったんですよ。というのも、『愛もれ』のレコーディング中に、中部地区でのタウンワークCMソングに起用されたんですよ。サエキけんぞうさんが作詞で僕が作曲、ぶどう÷グレープの演奏でテーマ曲を急にレコーディングしたりして。それと、クロード・フランソワのトリビュート・アルバム『CLOCLO MADE IN JAPAN』(コロムビア)に参加したりとか…。
 クロード・フランソワ!?
 あの「マイ・ウェイ」の作者で、フランスの国民的ミュージシャンなんです。まぁ、トリビュートと言っても、いかにもぶどうって感じの仕上がりにはなっていますけどね(笑)。だからなんだかんだで半年ぐらいかけてレコーディングしていましたよ。

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2008年03月26日

miu mau 『DESIGN』INTERVIEW

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Thanks to PERFECT MUSIC

 CDのアート・ワークなど隅々にまでこだわった1stアルバム『DESIGN』をOKKO/PERFECT MUSICよりリリースしたmiu mau。高島匡未(vo.key/coet cocoeh/それでよかったのか?/ネルソングレート)、梶原洋未(vo,g/百蚊)、松田美和子(vo,ds/雅だよ雅)という知る人ぞ知る才女たちによる福岡発のトリオ・バンドだ。

 『DESIGN』はニューウェーヴ/ポスト・ロック/エレクトロニカなどをごちゃ混ぜに再構築、お洒落でカラフルな過激ポップに仕立てた1枚に仕上がっている。しかも全11曲で30分弱というコンパクト・サイズとは思えないほど、不可思議な旋律とリズム・アプローチが次々に飛び出してくるのが圧巻。その上に高島匡未のヴォーカルとともに3人のキュートなハーモニーが重ねられており、聴いていると“いったいどのようにしてこの音楽は紡がれるんだろう?”と物凄く気になってくる。早速3人に話を聞いてみた。
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miu mau『DESIGN』
OKKO/PERFECT MUSIC OKKO-002


 なお、モバイル・サイトPlayerギターLOVEの「Move On!」では、4月2日(水)よりmiu mauのライヴより「大久保通り」の一部分をアップ。こちらも合わせてチェックしていただきたい。

 そしてキュートなmiu mauのブログはこちら


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2008年03月25日

ロジャー・ジョセフ・マニング・Jr.『Catnip Dynamite』 INTERVIEW

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Photo by EIJI KIKUCHI

 2月に来日、ローランドのイヴェント「ローランド・サウンド・スパーク 2008」で、ホットなライヴ・パフォーマンスを魅せてくれたロジャー・ジョセフ・マニング・Jr.。Player2008年3月号の「ALBUM LEGEND」ではジェリーフィッシュの『ベリーバトゥン』を特集したのだが、「ローランド・サウンド・スパーク 2008」ではまさに『ベリーバトゥン』収録の「THAT IS WHY」「半分裸の王様」もプレイしてくれたりと、ロジャー・ファンにとっては実にメモリアルなライヴとなった。

 そのロジャーだが、実は2ndソロ・アルバム『Catnip Dynamite』を完成させたうえでの来日であり、大阪、東京のイヴェントとともにアルバム・プロモーションの取材も行なっていたのである。『Catnip Dynamite』はキーボード・プレイのみならず、ギター、ベース、ドラムなどほぼ全楽器を自身でプレイ。さらに彼の十八番である重厚なコーラス・ワークも健在である。楽曲的にも今回も本当に名曲揃いで、ぶっちゃけ“1人ジェリーフィッシュ”状態というか、ジェリーフィッシュ『ベリーバトゥン』『スピリット・ミルク』の延長線上にあるものだと言っていい。ただ、こだわりのアナログ趣向サウンド・メイキングでありつつも、今の時代ならではのニューウェーヴィなアプローチも随所に見られたりと、新旧のテイストがバランス良く融合されているのはさすが。ちゃんと2008年のポップ・アルバムとして仕上がっているのがポイントだろう。単なるノスタルジックでは終わらない内容だし、それでいて何年か先に聴いても相変らずのポップ・スタンダードとしての品質を保っているかのような音なのである。個人的には教会音楽のような崇高さを備えた「Surival Machine」に鳥肌が立った。

 タイミング的に『ベリーバトゥン』特集では間に合わなかったロジャーのインタビューだが(その代わり3月号の誌面ではジェイソン・フォークナーにたっぷり語ってもらった)、せっかくの傑作『Catnip Dynamite』携えての取材チャンスをみるみる逃す理由はない。ということで、Player Blog特別企画としてロジャーの最新インタビューをお届けしよう。なおモバイル・サイト「PlayerギターLOVE」ミュージシャンズ・ピックアップでは、ロジャーからPlayer読者へのメッセージ動画もアップ中。ぜひ合わせて御覧いただきたい。それにしてもとても紳士的でフレンドリーだったロジャー。インタビュー続きですっかり声が枯れてしまっていたのに、非常に丁寧にたっぷり語ってくれて、逆に申し訳ない気持ちになってしまった。このインタビューを契機に、ひとりでも多くのかたに『Catnip Dynamite』を聴いていただければ幸いだ。本当に素晴らしいアルバムなんだから!

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2008年03月18日

Get Up! 神保彰INTERVIEW

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 リアルな楽器の演奏感覚の再現とともに生活環境の静粛性も考慮、最先端の技術によりピアノ、ドラム、ヴァイオリン、ギターなど様々な楽器を開発してきているヤマハのサイレント・シリーズ。サイレント・セッション・ドラム DTXシリーズは、アコースティック・ドラムとほぼ同じ演奏性を持ちつつ、練習用パッドの演奏音量を実現。さらに音源部に関してはドラム・サウンドのみならず、エレドラ系サウンドやパーカッション類も内蔵。もはやトレーニング用のドラム・セットという概念を超えて、エレクトリック・ドラムの新たな可能性をも提示しており、レコーディングやライヴ用途にも即戦力となる充実したスペックを備えている。このDTXシリーズのフラッグシップ・モデルとして2008年4月より発売されるのがDTXTREAMIIIだ。新開発音源の採用により音質が一新されており、様々な音楽ジャンルに対応する全50キットを内蔵している。またパッド類もより自然な打感が印象的だ。スネア/タム・パッドには叩く場所により音色が変化する3ゾーン・パッド、同じ強さでパッドを叩いたときも微妙に違うサンプルを発するXAシステムが採用されており、ゴースト・ノートなど繊細なスティック・ワークも再現するほか、シンバル・パッドに関しても“揺れ”や残響感のニュアンスが実にリアルに体感できる。
 2月都内某所でDTXTREAMIIIの発表会が催されたのは2月22日付けのレポートでお伝え済みだが、今回はその際に行なった神保 彰のインタビューをお届けしよう。3月26日にはキング・レコード/エレクトリック・バードより最新ソロ・アルバム『ゲット・アップ!』リリースされる。なおこの日の発表会ではいち早く「Wicked」が披露されたが、その演奏シーンの一部(電子ドラムって概念が打ち砕かれると思いますよ!)、ならびに神保 彰からのプレイヤー読者へのメッセージをPlayerギターLOVEにて公開中。ぜひ合わせてお楽しみいただきたい。インタビューへ
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2008年02月26日

モダーン今夜 永山マキINTERVIEW

 2月6日にMOTEL BLEU/HIP LAND MUSICより待望の4thアルバム『天気の存在する理由』をリリースしたモダーン今夜。ここのところメンバー脱退劇があったり、歌姫・永山マキが初のソロ作『銀の子馬』をリリースしたりと、まさに変革の真っ只中にあったモダーン今夜でもあったのだが、このたび届けられた『天気の存在する理由』は、風通しが良く歯切れの良いリズムとホットなグルーヴが貫かれた最高傑作だったのである! モダーン今夜ならではのヴァラエティに富んだ音楽性はそのままに、意欲的なポップ・スタンダード・テイストも際立ったこのアルバムが、さらなる支持者を増やすことはまず間違いない。4月11日(金)に北沢タウンホールにてライヴもあるのでぜひぜひ足を運んでみてほしい。永山マキ嬢にミニミニインタビュー…のつもりでしたが、たっぷり語ってくれましたのでどうぞお楽しみください。
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モダーン今夜のアルバムってこれまで独特な音像が印象的だったんですが、『天気の存在する理由』は凄くスタンダードな音に仕上がっていますね。
 そうなんです。『青空とマント』『愛しいリズム』は独特な音ですよね。先だってベスト盤を作ったときに私も思いました(笑)。『天気の存在する理由』はゆったりと録れたし、本当にやりたいようにやれたアルバムなんです。
 特に冒頭の「かもめ島」「オトナ」「RED」が、シティ・ポップス的にも聴けて素晴らしいんです!
 そう言っていただけて嬉しいです(笑)。
 こういう16ビートのアプローチって今までのモダーン今夜にはなかったですよね。
特に「オトナ」なんてモダーン今夜としては新しいと思うんですよね。“メンバーが7人になったことで新しい感じをもっと出さなきゃな”とは話していたんです。
 マキさん自身、こういう変化って抵抗はなかったんですか?
 私自身としては“ソロをやったことでできたのかな?”っていうのはありますね。モダーン今夜だと“なんか私であって私じゃない感じ”がずっとあったんです。ソロで“こういうことが私のやりたいことです”っていうのが提示できたから、今回は飛び越えられたというか(笑)。“これはやりたくない”とかっていうのがなくて、メンバーの意見も取り入れて、私も意見を言って、バンド・メンバーみんなで作った感じで、凄くそれが楽しかったんですよね。特にキーボードのタム君が今回はアレンジ面でも頑張ってくれました。
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モダーン今夜『天気の存在する理由』
MOTEL BLEU/HIP LAND MUSIC


 前半はわりとタムさんのポップ・テイストが満載で、後半にディープなマキ・ワールドが炸裂しているように聴こえたんですが(笑)。
 そうですね(笑)。最後の「天気の存在する理由」はほとんど私が作ったので、“『銀の子馬』に繋がるところもあるなぁ”って思ったんですけど。とにかく10曲全部違うカラーの曲でエンドレスで聴けるアルバムにしたかったんですね。あとモダーン今夜の曲っていろんな曲調があるんですけど、“メッセージをいろんなジャンルの音楽に乗せていくのが特徴的かな”って思うんです。「オトナ」だったら、“君に言えない”自分に対しての焦りだったりを歌うときに、“今回はロック・チューンでやってみよう”って思ったり、「潜水艦ソーダ」はちょっと鬱病の曲なんですけど(笑)、“もう何も考えたくなくなっているような心境にはどういう曲が合うかな?”って考えたときに、まったりさせたリズムで同じコードをループさせたり、フワフワした音色を入れたりだとかね。あと「クラウン」だと何にも反応してくれない子のことを歌っているんですけど、最初の部分はモールス信号みたいなのをイメージしたんです。本当は言いたいことがあるんだけど言わないっていうのを信号音みたいので演出しているという…。だからサウンドには必ずメッセージと連動している部分があるんです。モダーン今夜はだいたい歌詞先行で作っているんですよ。「かもめ島」の歌詞を最初に持っていったときは、私の持っていた「かもめ島」のイメージにはなかったものをタム君がメロディにして持ってきたから凄くびっくりしましたけどね。それこそさっきの“もっと違ったところを見せたいね”って話になって、「かもめ島」「RED」は最後のほうに“これでもかっ!”ってできた感じです(笑)。
 「かもめ島」「オトナ」「RED」はシングル・カットできますよね(笑)。「真夜中の鼓笛隊」ではマキさんのヴォーカルを歪ませているアプローチが面白かったです。
 あれは録り方も凄く面白くて、わざとベース・アンプに通した音をマイク録りしているんですよ。「真夜中の鼓笛隊」にはモダーン今夜を作ることになったエピソードが歌詞になっていて。高校時代に私は吹奏楽部の部長をやっていたんだけど、いろいろあってやめちゃったんです。その後に弟(井田安彦/tp)が吹奏楽部に入ってトランペットを始めるんですけど、楽しそうに演奏している姿を見て私は嫉妬していたという(笑)。
 「真夜中の鼓笛隊」の主人公ってマキさんだったんですか!
 そうなんですよ(笑)。それで演奏会でもなんでも悔しいから観ないようにしていたのに、交通安全運動か何かでマーチング・バンドをやっているのをたまたま観ちゃったんです(笑)。私の前を彼らが通り過ぎていくのを観ていたら泣けてきちゃって…。でもそれで“やっぱり音楽って凄いな”って想いを新たにして、“大学に入ったらバンドを作ろう”って。それが「モダーン今夜」になったんですけど、今は姉弟揃って一緒のバンドをやっているという。面白いですよね(笑)。
 『天気の存在する理由』はモダーン今夜史上、最もギター・サウンドがフィーチャーされているアルバムですよね。「オトナ」のツイン・ギター・アプローチとか初めてでは?
 どうなんだろう(笑)? たしかにいろんなギタリストに弾いてもらったんで、その辺は面白いところですけどね。
 シンガーとしても新たなアプローチに挑んでいるように聴こえました。
 たしかに今までの私だったら「オトナ」は歌えなかったかもしれない(笑)。まず自分の発想では出て来ない曲だと思いますし。今回のアルバムは全曲で言えると思うんですけど、自分の視野だけにこだわるんじゃなくて、他人の意見を受け入れるだけの余裕が自分にできてきたなっていうのは感じますね。今までだと私が歌詞を書いていって「こういうメッセージを歌いたい」って感じだったけど、今回はスタジオに歌詞を持っていくのでも、「こういうメッセージを歌いたいんだけどもっと良くできるかな? どう思う?」っていう風になったんです。だからお互いにアイディアが出しやすくなったんじゃないかな? 遠慮せずにいろいろ言い合えるというか。それとさっきの話に戻っちゃうけど、ソロを作っていろんなミュージシャンとやって学ばせてもらったと思うし、ひとりで闘うことを知ったのは大きかったですね。だから改めて“モダーン今夜って何か?”って考えるきっかけにもなったし、メンバーのことも大事に思えるという。バンドとしてもメンバー一人一人が成長できたアルバムなんだと思います。

※3月1日アップ分のモバイル・サイトPlayerギターLOVEでは永山マキのメッセージ動画、最新PV「かもめ島」の一部分を御覧いただけます。ぜひそちらもチェックしてみてください。
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2008年02月02日

『European BassDay 2007』番外編

低音ミーティング・イン・ジャーマニー

MARTIN MOTNIK×QUAGERO IMAZAWA×LARS LEHMANN


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 去る2007年12月9日、ドイツのジュッセルドルフ市近郊の街フィールゼンで、ベース・プレイヤーを主役にした『European BassDay 2007』というフェスティバルが行われた。今回はこのフェスの5回目にあたり、昨年に続いて日本からはBassninjaこと今沢カゲロウが招待され、そのソロ・パフォーマンスは観客の目を釘付けにした。『European BassDay』についての詳しいレポートは2月2日発売の『プレイヤー』誌3月号に譲り、ここでは本誌に収録しきれなかったベーシスト3人によるラウンドテーブルを紹介しよう。参加者は今沢カゲロウの他、マシンガンのようなスラッピングを得意とするいっぽう、『Bass Professor』というドイツのベース専門誌に寄稿もしているラーズ・レーマンに、タッピングやコード弾きなど、様々なテクニックを駆使してハード・ロックからマイケル・ヘッジズ風のソロまでこなすマーティン・モトニックという、2名のユニークなドイツ人ベーシストである。

■まずは、ご自身以外のお2人の演奏をご覧になった感想から伺いましょうか?

○ラーズ:
カゲロウについては、『Bass Professor』のレビューにも書いたんだけど、クレイジーで先進的なスタイルと観ていて楽しいステージに感心したよ。マーティンはカゲロウほどクレイジーじゃないけど(笑)、時々目を引くようなことをやって、今までとは違う可能性を目指しているのが素晴らしいと思う。

○マーティン:カゲロウは、とにかくフレットレス・ベースのプレイヤーとして素晴らしいと思う。使いこなすのが難しいローランドのシンセサイザー・システムやディレイのループを駆使して、素晴らしいテクニックとテクノロジーを見事に組み合わせているのが印象的だったね。ラーズについては、僕は彼のことを“ミスター・サム”って呼んでいるんだ(笑)。マシンガンみたいなスラッピングは驚異的だからね。僕はスラッピングがあまり得意じゃないから、彼の演奏を観ると圧倒されるよ。

○ラーズ:ありがとう。でも、僕は基本的にサイドマンで、バンドの一員として演奏するのが好きなんだ。ジェイムズ・ブラウンのバンドやプリンスのニュー・パワー・ジェネレーションの元メンバーと2年間ツアーをしたこともあるけれど、そういう素晴らしい人たちと演奏するのは、何よりも楽しいからね。

カゲロウ:ラーズはヴィクター・ウッテンのイディオムなんかも採り入れているようだけど、それを独自のスタイルに昇華させているところが素晴らしいと思う。さっきも目の前で弾いてもらったけど、マーティンが言う通り、マシンガンみたいに凄まじいスラッピングだね。親指のアップ/ダウンは僕も時々使うけど、ラーズのようにはいかないな(笑)。マーティンの方は、まるでギター・プレイヤーみたいにメロディックなピック弾きが印象的だった。それにハーモニクス奏法やディレイを組み合わせて、フィーリングはロックだけど、より美しい世界を創り出しているね。

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■影響を受けたアーティストについてもお話いただけますか。

○ラーズ:
ロックから入った僕にとって、最初のヒーローはビリー・シーンだったけど、新生マハヴィシュヌに参加したジョナス・ヘルボーグにも影響を受けたし、僕がベースを習った先生が“ドイツのパストリアス”と呼ばれていたこともあって、ジャコも研究したんだ。その後ヴィクター・ウッテンを知って、アップ/ダウンのスラッピング・スタイルを勉強したけど、さっき話したファンクの人たちとの共演がきっかけで、ラリー・グラハムやルイス・ジョンソンなどの原点に近いファンクの人たちを研究した。あと、ジェフ・バーリンには、彼が設立したフロリダの音楽学校で直接師事したよ。

○マーティン:僕もラーズと同じく、最初はビリー・シーンが大好きで、デヴィッド・リー・ロスの『イート・エム・アンド・スマイル』と『スカイスクレイパー』の演奏は徹底的にコピーしたし、スティーヴ・ヴァイやグレッグ・ビソネットにも憧れたね。グレッグには2005年に僕のCD『ベース・インヴェイダー』に参加してもらったんだ。で、ロスの後はミスター・ビッグのアルバムを全部コピーして、ビリー本人とも何度か会う機会があったんだ。ベースの指板に自分でスキャロップ加工を施したのもこの頃だった(笑)。あと、ジョン・エントウィッスルのメロディアスなベース・ラインにも影響を受けたし、ラッシュのゲディ・リーも大好きだよ。

○カゲロウ:そういえば、ラッシュの曲をカヴァーしていたよね。

○マーティン:そう、「YYZ」をね。それから、カゲロウも言ったように、僕はポール・ギルバートやスティーヴ・ヴァイといったギタリストの奏法をベースに応用してもいる。もちろん、ベーシストでは他のスタイルの人にも目を向けていて、ジャコも研究したし、グレッグの弟のマット・ビソネットもよく聴いている。マットのソリッドなプレイは、セッションでベースを弾く時の良い手本になるんだ。

○カゲロウ:僕は情熱のこもった速弾きをするという意味で、ジョン・マクラフリンやジョン・コルトレーンを手本にしているんだ。ベース・プレイヤーではジェフ・バーリン、特に『ブラッフォード・テープス』の演奏は隅から隅までコピーして、15歳の時には彼のソロは全部口ずさめるようになっていたよ。

○ラーズ:そりゃすごいや(笑)。

○カゲロウ:あと、作曲家ではスティーヴィー・ワンダーが大好きだし、10代の頃にはキング・クリムゾンやEL&Pが大好きで、クリムゾンの曲を全パート譜面に起こしたりもしたよ。

■皆さん歳が近いこともあって、受けた影響にも共通点が多いですね。ところで、これを機会にドイツのベース事情についても伺いたいのですが。

○ラーズ:
ウーン、どこでも同じだろうけれど、ベースで飯を食うのはけっこう大変で、仕事は何でもやらなきゃならない。僕は今でも時々、結婚式やパーティーでも演奏しているからね。誰かが引っぱり上げてくれるのを待っていても仕方がないから、あらゆる機会を捉えて積極的に自分の居場所を作り出し、良き音楽仲間を見つける努力をすることが肝腎なんだ。

○マーティン:僕もパーティーで演奏することはあるし、ベーシスト仲間の中にはベースを教えたり楽器店で働いたりと、音楽関連の別な仕事もしている人がいるよ。セッション活動としては、僕は自宅でレコーディングできる環境を整備して、インターネットでデータをやりとりしながら遠く離れた所の人たちと一緒に作品を作ることもある。僕のCDもそうやって作ったんだ。とにかく、いろいろ工夫しながら活動を継続することが肝腎だよ。

○カゲロウ:僕は年間250回ぐらいのペースでライヴをやっているから、何よりも健康に気を付けているよ。

○ラーズ:心身の自己管理はほんと、大事だよね。僕もなるべく毎日筋トレや瞑想をするようにしているよ。

○マーティン:ところで、ドイツの音楽シーンと言えば、ドイツで成功してから日本で成功しているロック・バンドがけっこう多いのは面白いよね。アクシスとかボンファイアーとか、フェア・ウォーニングとか…。

○カゲロウ:ああ、そうだね。

○ラーズ:何か通じるものがあるのかもね。

■きれいにまとまったところで(笑)、そろそろお時間のようです。今回はお忙しいところ、貴重なお時間を割いていただいてありがとうございました。

Text & Photo by AKIRA SAKAMOTO
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2008年01月30日

ジミー・ペイジ 記者会見レポート

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 小誌2月号でレポートを掲載した通り、昨年末に復活ライヴを見事成功におさめた伝説のバンド、レッド・ツェッペリン。そのバンドを代表して、ジミー・ペイジ(g)が『マザーシップ〜レッド・ツェッペリン・ベスト』と『永遠の詩(狂熱のライヴ)最強盤』(両タイトルとも昨年11月ワーナーミュージック・ジャパンより発売)のプロモーションのため、約3年10ヶ月ぶりの来日が実現!! 再結成ライヴ後、世界初の公式記者会見を日本で──というありがたきサプライズに、1月28日都内某ホテルの会見会場には多くの報道陣が詰めかけたのであります。
 ということで編集部を代表し記者会見に参戦。少しでも有利な撮影位置をキープするための整理券をもらうも、その時点で30番台。ステージ前にはカメラマンがやんややんやとごった返し、明らかに出遅れをとったP誌編集者が人の頭と頭のスキマをぬってなんとか撮影できたショットがこちらです。
 そして、まずは司会者による代表質問、その後はマスコミ関係者の挙手による質疑応答タイム。ジミー・ペイジはどの質問にも丁寧に応え、自分の回答が長くなった際には通訳者への気遣いを忘れずに途中で間をおくなど、かなりの紳士っぷりを醸しておりました。
 以下は質疑応答の一部始終。さて、誰もが気になる来日公演については…。

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『マザーシップ〜レッド・ツェッペリン・ベスト』

司会者:昨年11月に『マザーシップ〜レッド・ツェッペリン・ベスト』と『永遠の詩(狂熱のライヴ)最強盤』のリリース、そして12月には一夜限りの再結成ライヴが実現したということで、レッド・ツェッペリン(以下ZEP)にとって大変な、特別な1年だったと思います。
ジミー・ペイジ(以下JP)
:去年はZEPとして沢山の活動があった。『狂熱のライヴ』の映像はそもそも70年代後半には大都市でプレミア上映され、場所によってはサラウンド・システムを体験してもらえたところがあるかもしれない。しかし、小さな映画館ではおそらくモノラルの状態だったと思う。今回はそれをミックスし、サウンド・トラックもリリースしたわけだ。私たちがNYのマジソン・スクエア・ガーデンでパフォーマンスした当時、どのような感じで、どのようなペースでショーが進められたのかということを、視覚的にも聴覚的にも確認してもらえたのではないだろうか。そして、今回のベスト盤は、アートワークも含めてうまくまとめたものをみなさんに届けることが出来たし、12月にはZEPとしてショーを演った。とまぁ、確かに去年1年間はZEPとしての活動がかなり盛んだったと言えるだろう。
司会者:なぜ、あえてこの時期に『永遠の詩(狂熱のライヴ)』をリマスターしようと思ったのでしょうか。
JP:
『狂熱のライヴ』は最初、映画館での上映ということで作った。土曜日の遅い時間に多くのみなさんが観に来て楽しんでくれたそうで、それからVHSとしてリリースをしたわけだ。一応サラウンドにはなっていたが、当時の技術はそれほど進んでいたと言えない状態だった。そしてDVDとして再リリースされた際には、既存の映像をそのまま使うだけではなく、なにかしらプラスαの要素──これまでみなさんに観てもらっていない要素をつけ加える必要があると考えたんだ。みなさんもご存じの通り、70年代後半から80年代前半には私たちの映像が盗まれてしまうという事件があった。そのことに対しては「話題性のためにしくまれたのでは?」という噂も出てきたが、後々にあれはリアルに起きた出来事だったということが分かってもらえたと思う。さっきも言ったように、再リリースの際には今まで観たことがなかった映像を含めたキチンとしたものをみなさんに観て貰いたかったと考えたんだ。
司会者:12月の再結成ライヴですが、久々に演ってみての感想や本番に至るまでや当日にまつわる面白いエピソードなどがあれば。
JP:
ZEPは4人のミュージシャンが集まって…と言いながらも、ジョン・ボーナムはいないので、彼の息子であるジェイソン・ボーナムと一緒に演ったわけだけど、実は20年前にもアトランティック40周年記念コンサートでジェイソンと一緒に演ったんだ。考えてみると、彼は現在40歳なので本当にあれから20年経ったんだなぁとシミジミ思うよ。ライヴ・エイド(85)でもZEP名義でパフォーマンスをしたわけだが、大きなイベントだったにもかかわらず、その時はそれまで会ったことのないドラマーと仕事をしなくてはいけなかった。実際、そのドラマーとのリハーサルは1時間しかなくて、そいつにまず「ロックン・ロール」のイントロを教える作業から始まったんだ。それだけ、あの曲をプレイするのはどれだけ難しいのか分かってもらえると思う。以前、ZEPで演った時に思ったのは、もしまた演ることがあるのならリハーサルの時間をしっかり取りたいということだった。私とロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズの3人がビジネス・ミーティングを設けて色々と話合った際に、マネージャーのうちの一人に「実はロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで2日間、チャリティ・ショーを開催するという話が出ている。様々なアーティストが出演することになっているが、ZEPとして参加してもらえないかというオファーが来ている」と言われたんだ。私たちは「ぜひ演りたい。ただ、リハーサルの時間がたっぷりとあるのならば」と反応した。80年代にバンドが解散してからもなお、多くの方々がZEPの音楽を聴いてくれている。当時生まれていなかった若い世代の人にも、ZEPとはどういう意味を持ったバンドなのか──ということを分かってもらうために、これはいい機会なのではないかと思ったんだ。そして、そこで重要だったのは、ジェイソンを含む4人がリハーサルに集まるということだ。
 リハーサルを始めた頃には、その後どのようになるのか分からない段階だったから秘密にしておいた。我々の相性はどうなのか、どういう風になるのか…まだ先が見えなかったから、まずはほんの数日間のつもりでリハーサルを始めてみた。そうこうしているうちに、「これを成功させたい」という気持ちが我々に沸いてきたんだ。一つの目標を持って作業をしているうちに、相性の良さも実感できてきた。ところが、どこで聞きつけたのかイギリスの新聞が“ZEPのメンバーが集まってリハーサルをしている”“ツアーを始めるのではないか”と報じたんだ。それでもリハはそのまま続けた。当初は出番を50分間と提示されたんだが、それは無理だと答えた。そして、どの曲をどういうアプローチで表現すべきかを話し合いながらリハを進めていた時はまだロイヤル・アルバート・ホールでのショーを見込んでいたんだ。で、またしても新聞に“ロイヤル・アルバート・ホールではなくO2アリーナで演るらしい”と書かれてしまい、その時点でものすごくプレッシャーを感じた。だが、私たちは何週間もかけてリハーサルをし、音をタイトに仕上げ、次第に自信もついてきた。
 リハーサルは順調だった。どの曲を演るのかもほぼ決まり、毎週、リハーサルに向かうのを楽しみにしていたよ。しかし、物事がうまくいっている時に限って何かが起こるというもので、私は手の指を3ヶ所折ってしまった。そのため、ショーは2週間の延期を余儀なくされたわけだが、実際、当日はそれはそれは楽しかった。これだけ長い空白があったにもかかわらず、すごく楽しく自分たちが演れていることを改めて実感出来たんだ。

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『永遠の詩(狂熱のライヴ)最強盤』


[ここからはマスコミ関係者の挙手による質疑応答]

質問者A:
今回、久し振りにしっかりとZEPというバンドに向き合い、何か新しい発見がありましたか?
JP:以前と同様に、ZEPがどれほど素晴らしいバンドだったのか再認識することが出来た。自分たちの作品を聴き返していると、流れで次の曲もそのまま聴いてしまうんだ。何かしら新しい発見があるということではないんだが、「これは名曲だ」という気持ちで聴いていたよ。それはDVDの作業をしている時もそうだった。
質問者B:いつZEPとして日本でライヴをするのですか?
JP:日本だけではなく、ZEPとしてのツアーということで話をさせてもらいたい。今回、O2アリーナのためにリハーサルや演出などに費やした時間と労力は、ワールド・ツアーを展開してもおかしくないぐらいのものだった。しかし、今の段階では、ロバート・プラントが自身のプロジェクトに9月まで関わっているので、ZEPのツアーがあるかないかということは言えない。
質問者B:過去にはLPやCD、DVDの再リリースが繰り返されています。ZEPの音楽は大好きですが、今回の再リマスターの作品も買わなくてはならないのですか? 買わなくてはいけない要素がそこにはあるのですか?
JP:いや、買わなくてけっこうだよ。以前の『アーリー・デイズ&レイター・デイズ』は音楽的には問題がなかったが、アートワーク的には私たちの気持ちにそぐわないものだったんだ。100%満足のいくものではなかった。そういう意味で、今回はより良いものを作りたいという気持ちで取り組んだので、ぜひみなさんに聴いてもらいたいと思う。正直な気持ちを言うと、全然ヒットのないアーティストが出すベストもグレイテスト・ヒッツと謳うと、みんなが買ってくれるかもしれない──まぁ確かにそういうやり方もあるかもしれない。でも、今回はこのような素晴らしい作品を作ることが出来たんだ。買いたくないのなら買わなくてもけっこうだよ。
質問者C:インターネットやモバイルなど新しいメディアが登場する中で、それらを活用した新しい表現方法のアイデアがあったら教えて下さい。
JP:ダウンロードなどが当たり前になってきた昨今、それは私がとやかく言うよりもごくごく普通のことになっていくのではないかな。
質問者D:同時期にブルース・ロックからハード・ロックに発展していったバンドが多くいましたが、ZEPだけが長い年月を経ても愛され続けていること、今も新しいファンの気持ちを掴むことが出来ている理由はなんだと思いますか?
JP:ヤードバーズを始めた当時、AMラジオが所謂トップ30のような曲をかけてくれていたけど、それにはヤードバーズの音楽は合わないと思っていたんだ。対して、FMラジオはLPの片面を全部かけてくれるような方針だったので、私としてはこっちの方が合っている、幅広く音楽を演っていきたい、と思えた。そもそも幅広い音楽を聴いていたので、ワールド・ミュージックだけではなく、フォークやアヴァンギャルドなロックなどを演っていた。それだと60分のアルバムには到底収まらないわけで、それならアルバムを出すたびに前作とは違った作品を作っていこうと考えたし、それが出来るバンドだと信じていたんだ。そして、バラエティに富んだ作品をどんどん作っていったわけだが、私たちはシングルのリリースを意識せずに、あくまでも演りたいと思う音楽を演っていた。つまり、どのフォーマット、どこのラジオ局の方針に合わせることなく、あくまでも自分たちを信じて演りたい音楽を演ればいいと考えていた。おそらく、そういう部分が若い人たちの心にも届いているのだろうし、また楽器を弾く人も新鮮に感じられたのだろう。ZEPの音楽はある年齢に達したら聴かなくなるということはない。どの時代の人にも聴いてもらえて、新しいものとして捉えてもらえていると思う。
質問者E:若いファンを獲得しているというと、去年の再結成ライヴに日本から沢尻エリカという21歳の女優が観に行ったのですが、彼女にコメントがあれば頂けますでしょうか。
JP:別に(註:おそらく通訳者さんの気を回した意訳)。
一同:(爆笑)。
JP:(会場の反応を見て)もしかしたらその人物には会っておかなくてはいけなかったのか? 音楽をしているということで、これからも頑張ってほしい。

追記:
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ロンドンにてZEPタクシーを発見!!
あいにく広角レンズしかなかったので
写りが遠いのですが。
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2007年12月02日

常に新しいドアを開けたい - 成田昭次インタビュー

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 Snagでのバンド活動とともにソロ活動も精力的に展開している成田昭次。'06年からは弾き語りを基調としたライヴを展開、同時に曲作りも意欲的に行なってきた彼だが、そのアコースティック・セットの集大成的とも言えるニュー・アルバム『OVER LIFE』(Shining Entertainment)をリリースした。 しかもあえて“魂のストローク”というコンセプトを敷いたことで、まったく逃げのない現在型の成田昭次がまんま投影されているのが聴きどころだと言えるだろう。 楽曲によってSnagのメンバーがゲスト出演しているとはいえ、打楽器類を排するほどの徹底振りである。つまりこのアルバムには成田昭次の生身のグルーヴしかないという潔さ!ソリッドなアコギの音色とともに、ハスキーで艶のある歌声も凄く活き活きしている。 まさに新段階に突入している成田昭次に話を聞いた。
THANKS TO Shining Entertainment

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 そもそも成田さんがアコースティック・ライヴを行なうようになった経緯は?
「昔やっていた男闘呼組ってバンドが24歳の時に解散して、3年間ぐらいブランクがあったんです。それから27歳の時に新宿にある“マローネ”っていう小さなお店で、弾き語りのライヴを始めました。エレキからアコギに持ち替えて本格的に活動を始めたのはそのときからですね。それを何年かやってからまたバンドを組んだり、アコギに戻ったりしてました。結局、曲を作る時もアコギを使いますからね。」
 『OVER LIFE』は昨年から展開されているアコースティック ・ライヴの総括的な内容なんですね。
「弾き語りってすべての原点だと思うし、それができなかったら何もできないと思う。特に俺みたいに歌ってギターを弾く限りはそうじゃないかな?それを良い意味や悪い意味で解釈するときもあるけど、結局頭で蘊蓄を語ってもできないことはできないから、小さいことの積み重ねで…何万回もストロークしていくしかないんですよ(笑)。」
 しかもライヴをやるごとに新曲を作ることもテーマにしていたそうですね。
「そもそも“アコースティックで一人でライヴができるか?”っていうチャレンジも含めて、しかもどうせだから昔の曲じゃなく新しい曲を歌おうと思って、去年の4月から本腰を入れて活動を始めたんです。以前は昔の曲もやっていたけど、“毎回同じ曲が切り札じゃまずい”と思って、新しい曲でそれを変えていこうと思って。そしたら自分のやりたい方向も見つかってきたんですね。去年の12月から今年の7月まで“毎回必ず新曲 を披露する”って決めて、毎月アコースティック・ライヴをやってきました。だから曲を作りながらライヴをしていた感じですね。最近は僕の昔の活動を知らない人達もCDを聴いてくれるようになってきているから、少しずつだけどライヴの雰囲気も変わってきたんです。一人で活動を始めたことによって世代の違う若いファンも付いてきてくれるようになったしね。Snagのバンド・メンバーにしても、世代が違うから同じ音楽を聴いても出てくるフレーズが違うんですよ。そういうのに凄い刺激を受けますよね。“常に新しいドアを開けたい”っていう気持ちがあるんです。」
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 曲作りはどのように行なっているんですか?
「だいたいはメロディからですね。メロディって抽象的だし、そこで譜割りがどうとか決めなくていいと俺は思っていて。日本語っていうのは一つ一つ区切られているから、それを自分なりに歌っていくっていう醍醐味があるし。自分の癖をどう生かすかも大事だけど貫くことも大事だし…だからって人の話に耳を傾けないのは違うけど(笑)。」
 (笑)。弾き語りのアコースティック・アルバムっていうこと自体は決して珍しいスタイルじゃないと思います。ただ『OVER LIFE』がユニークなのは、ストローク・プレイに照準を定めたところだと思うんです。
「一人でライヴするときはピック弾きだけじゃなくて、指で弾いたりもするんですけど、このアルバムはストロークがメインですね。やっぱり“ストロークの上に歌がある”ってことが中心にあるし、そこから曲が膨らみますから。バンドが入って曲の雰囲気が変わっていったとしても、根本的な部分は変わらないんですよ。」
  レコーディングは当然弾き語りによる一発録りなんですよね?
「2日間でやっちゃいました。歌はアコギを弾きながら一発録りだったんですが、なんせ11曲もあるから嵐のように録りましたよ(笑)。」
 しかも打楽器を一切入れていないというのが潔いですよね(笑)。
「Snagのメンバーたちがゲストで何曲か参加してくれていて、それをオーヴァー・ダヴィングしているうちに打楽器も欲しくなりましたけどね(笑)。でもあえてこのくらいでやる方が丁度良いと思ったから入れませんでした(笑)。」
 たしかに、ゲスト・ミュージシャンのプレイもさりげなく色をつけている感じですよね。
「この前までずっとライヴをやっていたのに、いざレコーディ ングってなってもみんなのスケジュールが合わなくて(笑)。限られた時間の中、みんなでレコーディングする曲を選んで、ライヴの延長線上みたいな感じでやりましたね。しかもみんなで飲んでいて酔っぱらっていたりして、勢いで録った部分もあったり(笑)。でもできあがった音源を聴いてみると、やってみて良かったなって思いますね。」
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 凄くライヴ感のあるアルバムだと思うんです。曲間も考え抜かれていて、一気に聴けたり、また幾分ゆったりと聴けたりといった流れが良いですよね。
「曲間はマスタリングの時にかなりこだわりましたね。エンジニアの人は長い付き合いなので、ちょうど僕の気持ちの良いタイミングでやってくれるんですよ。曲順は意識したわけじゃないけど、わりとできあがった順番に並んでいますね。」
 なんか自然体の成田さんがまんま出ているアルバムっていう気がします。
「今さら“こうなりたい!”っていうんじゃなくて、ここまでやってきた自分の証を表現して、みんなが楽しんでくれるのが良いと思うんですね。当然昔から応援してくれてる人達もいるわけですけど、一年半の間一人でアコースティックでライブをやってきたからこそ見えてきた結論があるんですよ。最初は不安だったけどだんだん楽しくなってきたし、でもだからといってライヴが毎回上手くいくとは限らない(笑)。でもだからこそ“もっと練習しよう”って思うし、新鮮な気持ちで挑めるんですよね。」
 なんか成田さんが凄く良いモードになっているんだなって感じ取れるんです。
「常に今が楽しいですよ。そりゃ金銭的にはもっと良かった時代もあったけど(苦笑)、でもそれがあってもできなかったことはあるし。ソロになって10年間に渡ってライヴをやってこれたことに感謝しているし、音楽をここまでやってこれたのは嬉しいですね。一緒に支えてくれる仲間達のおかげで今があるから、そこは凄い感謝しています。」
 なんか全然実感持てないんですけれど、来年で40歳になられるんですよね? そういう節目って意識されますか?
「あぁ、35歳過ぎの頃は特に意識していなかったけど、40歳を目前にするとむしろ早くなりたいんですよ(笑)。これから迎える40代を前向きに迎えたいんですね。本格的にアコースティック・ギターを始めたのは30代になってからなんです。なんか俺にはエレキギターよりも向いている気もして(笑)。だけどずっとアコースティック・ライヴばっかりやってると、何処か盲目的になってしまう部分もあるんですよね。その分Snagとかバンドでやると自分は何分の一かになるわけだから、いろいろと自分のことを分析できるっていう面白さがありますよ。」
 『OVER LIFE』を作ったことで先が見えたことも多いのでは?
「こういうアルバムは避けては通れないし、必要だったと思いますね。それがリアルな自分だから。俺は小洒落たことがでないから(笑)、そういうのは上手い人に任せて、俺は違うところに進んでいくのかなと(笑)。ギター小僧の自分も、一皮むけた自分もいるし、相変わらずな自分もいるわけだけど、昔よりも歌うことが好きになっているのに気づいたんです。『OVER LIFE』は自分のむき出しの魂で全部伝えているアルバムなんですよ。」

 12月より『OVER LIFE』発売記念のライヴ・イヴェントが各地で行なわれるのでチェックしてほしい。なお、各会場でアルバムを購入すると握手&サイン会の特典もあるようなので、詳細はShoji@WEBを御覧いただきたい。
『OVER LIFE』 発売記念ミニライヴ
12/9 大阪 守口 京阪百貨店入り口
12/9 大阪 天王寺 ミオ 11F
12/16 三重 桑名 マイカル桑名
Snag LIVE 2007 Dec
12/14 大阪 南堀江 Knave
12/15 名古屋 ハートランドスタジオ
12/22 東京 shibuya eggman
Year end Special Unit
Shoji Narita(Vo.&Gt.) / Hachiro Kaga(Bass ex.THE GOOD-BYE) / Kohichi Etoh(Dr. ex.THE GOOD-BYE)
12/31 名古屋 ハートランドスタジオ
12/31 大阪 南堀江 Knave
http://www.naritashoji.net/
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