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WANIMAの最新ステージ機材!

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Player5月号の“FROM THE BACKSTAGE”では、昨年から勢いの止まることのない3ピースバンド、WANIMAのライブ機材を紹介している。
昨年11月にリリースされた1stフルアルバム『Are You Coming?』を引っ提げて展開された全国ツアー。当初発表された30公演の即ソールドアウトを受け、急遽設けられた追加公演も完売させてしまうという快挙を達成した全32公演は各地でHUSKING BEE、10-FEET、サンボマスター、フラワーカンパニーズ、SiM、MONGOL800など百戦錬磨のライブ巧者バンドをゲストに招き、連夜にわたって熱き対バンを繰り広げてきた。機材撮影を行なったセミファイナルの新木場スタジオコースト公演ではKENTA(vo,b)の最新ベースもお披露目された。

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Photo by TAKAHIRO HOSOE

その他、普段はカモフラージュ・ネットで前面が覆われているKO-SHINのギター・アンプもネットをめくって撮影。初となるステージ機材の徹底レポートをお見逃し無く!



Silent Siren 急加速の止まらないガールズバンドの最新機材!



今年1月にガールズバンドとしては史上最速の日本武道館公演を大成功に収めたSilent Siren。年末12月27日には大阪オリックス劇場、12月30日にはキャパ約1万人の東京体育館でのライブも決定するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。Player10月号の“FROM THE BACKSTAGE”では、7月末に行なわれた全国ツアーの追加公演、NHKホールで使用/スタンバイされていた彼女たちの愛器をレポート。そのセールスや動員以上にバンド、各プレイヤーとしても急成長を遂げている4人。ビンテージライクな外観にこだわったカスタマイズや、ピンクを主体としたすぅ(vo,g)のジャズマスターやアコースティック・ギターなど、普段とは一味違った“FROM THE BACKSTAGE”になっているのでは?


8月5日にリリースした最新シングル「八月の夜」もスマッシュヒットを記録、この夏はSHOW-YA主催の“NAONのYAON”に出演、その2日後には自身の主催フェス“サイサイフェス2015”も大成功に終えたサイサイ。今年後半も4人から目が離せない!

Raglaia 初ライブの機材をレポート!



アルディアスの初代ボーカリスト、RAMI率いるラグライアがシングル『Breaking Dawn』で鮮烈なデビューを果たしたのは今年4月のこと。RAMIの周りを固めるプロデューサーのK-A-Z(g)、ERY(b)、YOUTH-K!!!(ds)の強力な百戦錬磨の布陣も相まり、バンドの存在はたちまち話題に。好調なチャートアクションを記録した先述のデビューシングルを引っ提げての東名阪リリースツアー、その初日である東京公演でキャッチしたステージ機材をレポートしている。

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SCHECTER Spasious ♯3

K-A-Zの7弦ギターを筆頭に、L's TRUSTが手掛けたERYのスペシャル・モデル、YOUTH-K!!!の多点キットなど機材面も見所満載のバンド、8月15日(土)には東京キネマ倶楽部でのワンマンも決定。是非ともチェックしてほしい!


GLIM SPANKY キネマ倶楽部での使用機材をレポート


長野県出身の松尾レミ(vo,g)、亀本寛貴(g)による男女デュオ。グリム・スパンキー。ブルースの流れを汲む往年のロックンロールから伝統を受け継ぎながらも、独自の感性で現代の日本語ロックシーンに鳴り響くべき楽曲を生み出している期待の新星だ。昨年のデビュー以降、幅広い年齢層のリスナーを増やし続けている2人が、シングル『褒めろよ』のリリースに伴った全国ツアーの千秋楽を東京は鴬谷のキネマ倶楽部で行なった。


松尾、亀本共にメインギターはギターテクニシャンからのレンタルであったものの、そのセレクトはやはり個性的。今回は敏腕サポート・リズム隊の機材も徹底レポートしている。赤坂ブリッツでのワンマン、フジロックへの出演、1stフルアルバム『SUNRISE JOURNEY』のリリースも控え、今後更なる飛躍間違い無しのふたり。是非ともチェックして頂きたい!

ACIDMAN 武道館公演の機材をレポート!



毎月、話題の国内バンド/アーティストによるライブ・レポート共に、使用/スタンバイされていた機材を紹介しているFROM THE BACKSTAGE。6月2日発売のPlayer7月号では、4月18日に行なわれたACIDMANの通算5度目となる日本武道館公演をピックアップ。

ACIDMANならではのドラマティックな楽曲とソリッドなバンドサウンドが凝縮した最新作『有と無』。この渾身の一枚を引っさげて2月より展開してきた全国ツアーの千秋楽。大木伸夫のリッケンバッカー360FG、佐藤雅俊のフェンダー・プレシジョン・ベースといったトレードマーク的愛器はもちろん、『有と無』のレコーディングでも大活躍した浦山一悟のノーブル&クーリーのドラムセット、リディムのカスタムオーダー・スネアまでレポートしている。

グッドモーニングアメリカ ツアーファイナルの機材レポート!

毎回、注目アーティストの機材レポートをお届けする“FROM THE BACKSTAGE”。現在発売中のPlayer6月号では、3月22日(日)に行われたグドモことグッドモーニングアメリカのツアーファイナル@ZEPP東京で使用・スタンバイされていた愛機たちをレポート。

公演ではES-355や61年製のジャズベースなどメンバー全員が、お馴染みのメイン機材のみの使用となったが、舞台裏にはサンドバーグの“たなしんスペシャル・モデル”や、Exiteミュージックの企画によりESP学園クラフト科の生徒が作り上げたオリジナル・モデルなど、個性的なギター&ベースが用意されていた。また、日本人ドラマーとして唯一ナタール・ドラムのエンドーサーであるペギのメイプル・セットもご紹介している。
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本公演にて11月27日(金)に初の日本武道館公演の開催もアナウンスしたグドモ。6月10日には本公演を収めたライブDVDとシングルの同時リリースも控える。下半期にかけて勢いに拍車のかかりそうな4人の最新イクイップメントを是非ともチェックしてほしい。

ツアー開幕戦でキャッチしたUVERworldの最新ステージ機材!

毎月話題のライブ/コンサートのバックステージに潜入、最新ライブ機材レポートをお届けしている“FROM THE BACKSTAGE”のコーナー。10月2日発売Player11月号では、2015年まで続く全国ツアー「Ø CHOIR TOUR 2014-2015」を展開中のUVERworldを取材。ツアーの開幕戦となった8月20&21日のZEPP TOKYO公演で使用/スタンバイされていた愛器をレポートしている。普段よりも大ボリュームの計10Pでの掲載だ。


『Ø choir live at Kyocera Dome Osaka 2014.7.5』

UVERworldの弦楽器隊である彰、克哉、信人と言えばFreedom Custom Guitar Researchのオリジナル・モデルをメインで愛用。今回のツアーでもサウンド、プレイヤビリティ、ルックスのすべてに拘りを集約させたモデルたちが大活躍している。

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FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH FCGR UWA-T(彰)

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FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH FCGR UWK-T(克哉)

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FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH FCGR UWT-T(信人)

誌面ではTAKUYA∞のヴォーカル・マイク、真太郎のドラムセット、誠果のサックスまで全メンバーの楽器、機材類を解説しているのでぜひチェックしてほしい。

【お詫びと訂正】
本誌 P.147のベース解説におきまして、内容に誤りがございました。
誤)現在のデュレイクはスルーネック設計
正)現在のデュレイクはアリミゾ1ポイントジョイント設計

関係者ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけしたことを
この場にて心よりお詫び申し上げるとともに訂正させていただきます。


MONSTER大陸 藤倉嗣久のギターコレクション

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Photo by TOMUJI OHTANI

 毎月ミュージシャンの愛器コレクションとともに、その楽器変遷とともにヒストリーをたどっているDEAR MY PARTNERSのコーナー。8月2日発売Player9月号には若きブルースギタリストのホープ、MONSTER大陸の藤倉嗣久が登場。とにかく早熟ミュージシャンとして注目を浴びてきた彼だが、何是ローティーンからライブハウスに出入りして、数々のブルース・ミュージシャンより音楽の素晴らしさを教えこまれたという生粋のギタリスト/ヴォーカリストである。高校1年のときにすでに永井ホトケ隆のツアーに参加していたというから驚くしかないが、そのユニークなミュージシャン・ヒストリーがたっぷり語られたインタビューは必見! と同時にR&Bを筆頭に様々な音楽への関心、楽器のこだわり、ソングライティングについてもたっぷり語られています。


MONSTER大陸「HERE」

 藤倉嗣久を擁するMONSTER大陸は、メンバー4人全員が若く、オーセンティックな音楽を愛した上で、自分達の世代ならではの新しい何かを生み出そうとする音楽家集団。ゆえにその音楽的アプローチはトラディショナルなブルースだけに留まらず、多彩な音楽性を聴かせる。結成からおよそ2年で最新作『進撃』を含む3枚のアルバムをリリースしてきていますが、とりわけ最新作『進撃』ではMONSTER大陸のコアの部分と、新境地へ挑む姿勢がパッケージされた意欲作です。特に昨年はフジロックフェスに招聘されたり、PE'Zのオープニングアクトで野音のステージにも立ったり、大舞台も経験。そうしたフィードバックも経て、20代ゆえのエネルギッシュさと、ルーツミュージックと今ならではの空気感とグルーヴ感を融合した音楽を『進撃』で聴かせてくれるのです。

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GIBSON SG Standard
Photo by TOMUJI OHTANI


藤倉嗣久の現在のトレードマークと言えば、愛器1965年製SGスタンダードで。先輩ミュージシャンから“お前がそんなに気に入って使い続けてくれるなら”と譲ってもらったという1本だという。板バネのバイブローラは使用しないので、ヴィブラート部分は取り外すとともにふいに動いてチューニングに影響しないよう、独自に“ハードテイル仕様”に板バネ自体を改造済です。PU-490ハムバッカーは純正でsyが、トーンポットを始め、その他ハードウェア類は好みのものに交換されるなど、細部まで藤倉嗣久のこだわりを感じさせるギターになっています。8月2日発売Player9月号ではこのSGスタンダードを筆頭とするこだわりのギター/アンプ・コレクションとともに、その実にユニークなミュージシャン・ヒストリーに迫ったロングインタビューを掲載。また読者プレゼントとして、藤倉嗣久の直筆サインの入ったピックを2名様分いただいているので、記事の感想を一言添えていただき、こちらをクリックしてメールにてご応募いただけると嬉しい!

CREATION×SHOGUNによる夢の競演を機材レポート!

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Player8月号の“FROM THE BACKSTAGE”では5月24日(土)、快晴の日比谷野外音楽堂で行なわれた“CROSSROAD:CREATION×SHOGUN”のステージ機材をレポート。当日、セットチェンジは行なわれず、両バンドの機材が常にセッティングされている様は圧巻! 誌面ではメンバーはもちろんのこと、サポート陣やゲスト・ミュージシャンとして参加した原田真二のギターも紹介(CREATIONのステージにはヴォーカリストとして宮田和弥も参加)。

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PRS SC-58(竹田和夫)

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PRS Custom24(芳野藤丸)

また、読者プレゼントとして両バンドの直筆サイン入り色紙をセットで2名様に(提供:アイビーレコード)。ぜひ記事の感想をちょっぴり書いていただきこちらよりご応募を。


Cyntia 最新ライブ機材をレポート!!

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現在発売中のPlayer7月号では、Cyntiaの最新ステージ機材をレポート。最新アルバム『Limit Break』を引っ提げ、東名阪で展開されたワンマンツアー。大阪、名古屋、ツアーファイナルの東京公演も含め全公演ソールドアウト! “限界突破”を掲げたアルバムだけあり、メンバー各々が新たな覚醒を提示した圧巻のステージを繰り広げた。

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Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE

YUI(g)はVシェイプのギターを4本使用、AYANO(key)のKORG RK-100Sが初お披露目されるなど、機材面でも見所満載。赤、白、黒で統一されたステージ機材は圧巻だ!


ギタリスト集団 G5 Projectの最新鋭機材!

毎月、様々なバンド/アーティストのライブ機材をレポートしている“FROM THE BACKSTAGE”。現在発売中のPlayer6月号では5人の技巧派ギタリストからなるG5 Projectの使用機材に迫っている。



05年の発足以来、“カッコ良いギターインスト”をテーマに掲げ続け、現在までに4枚のオリジナル・アルバムをリリース。その超絶技巧も然ることながら、楽曲の確かなクオリティでセールスも好調。機材取材を行なった3月23日(日)は新宿のライブハウスMARZにて“G5 Clinic”を開催。会場には生粋のギターマニアが大勢詰め掛け、“クリニック、ライブ、ファンミーティングの融合”を多いに堪能した。



要所に挟み込まれたトークセッションでは彼らが自身の使用機材を熱く語るシーンも。とりわけ発起人であるGodspeedがKEMPER Profiling Amplifier、ニケと大和がFRACTAL AUDIO SYSTEMS Axe-Fx Uといった最新鋭アンプの説明には多くのオーディエンスが注意深く耳を傾けていた。

誌面では当日クリニックに参加できなかったa2cの愛器も御紹介。ギターインストの次世代を担う若武者5人の機材を是非ともチェックして頂きたい!

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読者プレゼントとしてオリジナルTシャツ&ポロシャツも御提供頂いているので、こちらもふるってご応募を!

長澤知之 バンド編成のギアレポート!

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06年のデビュー以降、唯一無比の歌声とソングライティング、ギタープレイで聴く者を魅了する長澤知之。最新アルバム『黄金の在処』を引っ提げての全国ツアーは、西川進(g)、松田“FIRE”卓己(b)、タナカジュン(ds)の個性と実力を兼ね備えた敏腕サポート・メンバーを迎え入れて展開された。現在発売中のPlayer5月号の“FROM THE BACK STAGE”では、ツアーファイナルの恵比寿リキッドルーム公演で使用/スタンバイされていた機材をレポート。

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長澤のトレードマークであるブルーのレスポールはもちろん、サポート・メンバーのキャラクター、こだわりが反映された愛器にも迫っている。

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また、読者プレゼントとして、長澤知之の直筆サイン入りコイン&パスケースを3名様にプレゼント。ぜひ記事の感想なども書いていただきつつ、http://www.player.jp/player_present-letters/を参照の上メールでご応募お待ちしております。

JUN SKY WALKER(S) 武道館公演のギアレポート

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 ユニコーンとの2マンなどで日本武道館のステージに立ちつつも、完全復活以後初の武道館ワンマンを成功させたJUN SKY WALKER(S) 。セルフカヴァーによる新録ベスト『B(S)T』、そしてオリジナルアルバムも『LOST&FOUND』 、『FLAGSHIP』を2枚リリースするなど、過去のJ(S)Wスタンダードとともに、現在のJ(S)Wがあるべき理由をきっちりと見せてきた彼ら。デビュー25周年を迎えて、完全復活以後のひとつの大きな節目となったのが今回の日本武道館公演だった。


小林雅之による武道館ロードムーヴィー

。「25TH ANNIVERSARY LIVE BEST of JUN SKY WALKER(S)」というタイトルに偽り無し、 「すてきな夜空」「ひとつ抱きしめて」「
LET'S GO ヒバリヒルズ」「さらば愛しき危険たちよ」「全部このままで」「START」「白いクリスマス」「歩いていこう」「MY GENERATION」etc…お馴染みの曲がズラリなのでした。そんな中でも「ラットレース」「ロックンロール☆ミュージック」「青春」といった近年の名曲も遜色なく並んでいるのが彼らの強み。そのステージングはまさにJ(S)Wならではのパワフルで熱いもので、http://junskywalkers.tumblr.comで発表されたライブ写真からも伝わってくる何かがある。

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 さて、この日エポックメイキングだったことと言えば(正確に書くと、ラママ3デイズ3日目の12月28日に完成してそのまま実戦投入された)、森純太のニューギターが登場したことだ!  ラメのシルバーと赤のギターが2本お目見えしたのだが、KONDO GUITAR WORKS JUNTA MORI Custom“NOBODY'S PERFECT”は、純太ならではのLPカスタムの想い入れが注ぎこまれたモデルであり、ピックアップにEMG-89を採用している、純太のギターヒストリーにおいて初のモデルである。 今回純太はこの2本をメインギターに、リア・ピックアップを多用したピーキーなクランチトーン、パワフルなドライブトーンなど、様々なピッキング・ニュアンスを使い分けるとともに、細かにボリュームノブを駆使して、多彩なトーンを作り上げていた。3月2日発売Player4月号FROM THE BACKSTAGEでは、この最新モデルのことは勿論、武道館公演用にスタンバイされたすべての楽器を詳細にレポートしている。是非お楽しみいただきたい。

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また読者プレゼントとして、森純太さん、寺岡呼人さんから最新ピックをいただきました! セットにして2名の方にプレゼントしますので、ぜひ記事の感想などもちょろっと書いていただきつつ、http://www.player.jp/player_present-letters/を参照の上メールでご応募お待ちしております。

CASIOPEA 3rdの最新ライブ機材をレポート!


CASIOPEA 3rd「ASAYAKE」

 毎月話題のライブ/コンサートのバックステージに潜入、最新ライブ機材レポートをお届けしている“FROM THE BACKSTAGE”のコーナー。3月2日発売Player4月号では、2012年にオルガニスト大高清美を迎えて再始動を遂げたカシオペア3rdを取材している。2013年12月20日SHIBUYA-AX公演で用意された4人の愛器を美しい写真で紹介。そのこだわりが詰まった楽器をレポートしている。キャッチーなテーマメロディとシャープでファンキーなリズムアンサンブル、エンタテインメント精神旺盛なステージングは健在だが、カシオペア3rdはなんといってもオルガンをフィーチャーすることでロック・テイストが増しているのが魅力。2013年11月にリリースされた約8年振りとなるオリジナルアルバム『TA・MA・TE・BOX』も、野呂一生、鳴瀬喜博、大高清美、神保彰の書き下ろしによる意欲的な楽曲が並んでいる。さらにオルガン・フィーチャーによりリアレンジされた「太陽風」「MISTY LADY」のセルフカヴァーも従来のファンには興味深いところだろう。

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野呂一生の愛器YAMAHA IN-1/SG-Mellow
 野呂一生といえばSG-2000、SG-Iを筆頭とするYAMAHAのギターを愛用し続けてきているlギタリストだが、現在のメインはオリジナルボディシェイプによるシグネチャーモデルIN-1である。前身モデルSG-Iや数々のプロトタイプを経て、プラネットブルー・バーストが美しい本器は1993年に登場。コンパクトながらも美しいフォルムのデザイン、H-S-Hで多機能のピックアップ・レイアウトによる本器はかれこれ10年以上に渡り使い込まれており、野呂一生が追求するエレクトリックギターの完成形と言えるだろう。さらに「U.TA.KA.TA」ではフレットレス仕様のSG-Mellowによる独自のウェットなトーンも堪能できた。

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鳴瀬喜博の最新モデルPHOENIX Pachibuck

 一方、ナルチョこと鳴瀬喜博もニューモデルをプレイ。『TA・MA・TE・BOX』は8弦ベースで全編プレイされているのも話題なのだが、このパチバックと名付けられた最新8弦ベースはなんといってもその鮮烈なボディデザインに目が奪われる。 テューン・ギター・マニアックのカスタマイズブランド、フェニックスが製作したものであり、トップ材にはバックアイバールを採用。樹木の根の近くにできるバール(瘤)部分を使ったがこそのこのルックス! キルテッドメイプル・バックに、ウォルナット、バックアイバールの3層構造のボディとなっている。


Casiopea 3rd - Autobahn ("TA.MA.TE.BOX")

 誌面では大高清美の鍵盤楽器、神保彰のドラムセットも含めて、SHIBUYA-AXに用意されていたすべての楽器、機材類を解説しているのでぜひチェックしてほしい。なおデビュー35周年を迎えたカシオペア3rdは今年も精力的な姿を見せてくれそうだ。5月下旬には今回のSHIBUYA-AX公演を収めたライブ映像作品がリリースされるほか、5月3日(土)には横浜関内ラジアントホールにてデビュー35周年記念のファン・ミーティングが開催されることも決定している。

[Champagne] 最新のライブ機材をレポート!


[Champagne] - Run Away (MV)

 4thアルバム『Me No Do Karate.』を引っさげて行なわれてきた[Champagne]の全国ツアー“We Don't Learn Anything Tour 2013-2014”。9月より過去最大規模で展開されてきたが、終盤の東京公演であるZepp Tokyo2デイズはソールドアウト。2014年3月28日(金)には日本武道館公演が待ち受けるが、こちらのチケットは早々に完売。これを受けて用意されたスタンド立見席もソールドアウトと、[Champagne]をめぐる状況はめまぐるしいスピード感で変わりつつある。クリスマスには最新シングル「Run Away」もリリース。アグレッシブなドラミングとピアノ・リフ、白井眞輝のアルペジオプレイが印象的なこの曲は、さらなるソリッドでスケール感あふれる盤dのサウンドに挑んだ最新形[Champagne]を感じさせる1曲に仕上がった。

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FENDER CUSTOM SHOP Jazzmaster+VINTAGE SOUND AMPS Classic Series(KAWAKAMI'S)
Photo by TAKAHIRO HOSOE


 “バンドが成長しているんだよね”とはアンコールにおける川上洋平の発言だが、15日(金)公演はアンコールを含めて3時間超えとなるロングステージを展開。Player2014年2月号のFROM THE BACKSTAGEでは、この日用意されていたすべての楽器をレポートしている。弦楽器隊のヴィンテージ系を主体とした楽器探求はますますエスカレートしており、それぞれのこだわりを感じさせるのが非常に面白い。その中でも個人的にとりわけ面白いと思ったのが、「Starrrrrrr」で川上洋平がプレイしていたカスタムショップ製のジャズマスターだ。ブロンド・フィニッシュによる美しいジャズマスターだが、なんとカスタムショップ製ならではメイプル指板仕様。ピックアップ・セレクター及びプリセット・スイッチは、誤作動しないように黒のビニルテープで固定されていたり、サドル/ブリッジにマスタリーM1に交換、ブリッジ・プレートにバズストップバーといったリプレイスメントパーツを取り付けている点も彼ならではのこだわりなのではないか。そしてメインアンプがヴィンテージ・サウンド・アンプのクラシック・シリーズというのもまたレアというかマニアックというか…。このように四人四様と言えるこだわりを感じてもらえる記事に仕上がったと思う。なお[Champagne]のオリジナル・キーホルダーを読者プレゼント用に2名様分提供いただいたので、欲しい方はちょこっとで良いので記事の感想など一筆いただきこちらを参照の上、メールにてご応募いただきたい。

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[Champagne]・『Run Away / Oblivion』
RX-RECORDS CD
RX-083 12月25日 1,365円

Nothing's Carved In Stoneの最新ライブ機材レポート


Nothing's Carved In Stone 『Assassin (MV)』

 村松拓(vo,g/ABSTRACT MASH)、生形真一(g,cho/ELLEGARDEN)、日向秀和(b/ストレイテナー、FULLARMOR、killing Boy) 、大喜多崇規(ds、FULLARMOR)という卓越したミュージシャン達が、最先端のギターロックバンドの可能性を追求しているバンドが御存知Nothing's Carved In Stoneだ。今年6月には渾身のアルバム『REVOLT』をエピックよりドロップ。

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Nothing's Carved In Stone『REVOLT』

 多彩な音色とリズム・アプローチが盛り込まれた構築性の高い楽曲、さらにそこに4人の火花が散るようなセッション感が織り交ぜられている。これぞNCISという音の凄まじさとともに、キャッチーなメロディが映える楽曲のオンパレード。これまで駄作がないバンドではあるが、『REVOLT』は現時点でのNCISの到達点と言えるパワフルな1枚に仕上がった。そしてとにかく音が良い。


Nothing's Carved In Stone 『Out of Control(LiveVer)

 ライブにおいてもその演奏精度はなんら変わることなく、むしろバンドサウンドの進化を日一日と感じさせることができるほどで、NCISが秘めるポテンシャルは我々の想像を遥かに越えている。最新アルバム『REVOLT』は様々な葛藤から光を見出そうとする男の生き様を歌い上げた心理描写、またドラマティックな情景描写も印象的だった。これをまた村松拓が見事に歌い上げるのである。個人的なヴォーカリスト村松拓のパーソナルとNCISの楽曲との距離感はどんどん近づいている気がするのだが、開放感たっぷりのステージングにおけるキャラクター然り、近年の村松拓の存在感もまたNCISが一層気になる要素となっている。NCISは『REVOLT』を引っさげて7月から全国ツアーも展開。ツアーの千秋楽のZepp Tokyo公演はソールドアウトを記録した。11月2日発売Player12月号ではZepp TokyoでスタンバイされていたNCISの最新ライブ機材レポートをお届けしている。
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GIBSON CUSTOM ES-355TD with BIGSBY

 リア・ピックアップ主体のタイトでパワフルなトーンが痛快の生形真一だが、ELLEGARDEN時代より愛用しているトレードマークの1本といえば、GIBSON CUSTOM ES-355TD with BIGSBYである。レスポール・カスタム同様のスプリット・ダイアモンド・インレイ、エボニー指板のブロック・ポジションマーク、そして多重バインディングが施されたボディ設計、ゴールドハードウェアなど、ES-335の上位機種ならではのゴージャスなスペック。ライブ、レコーディング問わず弾き込まれてきたお気に入りの1本である。久々に間近に見たらfホール周りが剥げていたり、ゴールドパーツの退色が進んでいたりと、8年間使い込んできたならではの風格も感じた。その分、ボディ鳴りは抜群になっているという。記事では勿論4人の機材をたっぷりご紹介しているのでお楽しみいただきたい。


Nothing's Carved in Stone『村雨の中で』

 なお絶好調のNCISは12月18日には早くもニューシングル「ツバメクリムゾン』が発売決定。タイトル曲とさらに新曲「It means」を収録するほか、このZepp Tokyoでプレイされた「村雨の中で」「Sick」のライブ音源も収録! シングルのほう一足早く聴かせているのだが、「ツバメクリムゾン』はNCISならではの疾走感とキャッチーな歌メロを擁する日本語詞曲で、聴き込むと相変わらずの繊細さながらも一聴ではシンプルなプレイアプローチに挑みつつ、よりメロディアスなギターソロに挑んだ生形のギタープレイが印象的だ。そして歌心という意味では続く「It means」もエモーショナルに胸に響いてくる。日向&大喜多によるリズム隊のアプローチも一癖も二癖もある感じでニンマリ。これを聴かされるとやっぱりNCISには国民的なヒットチューンを出してもらってさらなるスターダムへと上り詰めていって欲しいなぁと心底から思う。さらに初回生産限定盤はDVD付でZepp Tokyo公演より「Spirit Inspiration」「Out of Control」「The Fool」「きらめきの花」「Isolation」「朱い群青」の6曲が収められているので見逃せない。そして年明けの全国ツアーも発表された! 1月19日(日)福岡ドラムロゴス、21日(火)なんばハッチ、22日(水)名古屋ダイアモンドホール、29日(水)、30日(木)新木場スタジオコースト・2デイズによる熱狂的なライブが待ち受ける。Zepp Tokyo公演のチケットをゲットできなかった人、コーストは2デイズ公演なので是非リトライしていただきたい。ツアーの各公演のチケットは11/9(土)から一般発売がスタート!

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 読者プレゼントとしてNothing's Carved In StoneのオリジナルTシャツLサイズを4名様分いただいたので、ぜひ今回の記事の感想をちょびっとでいいので書いていただき、「Player」プレゼント/レターズ受付よりメールで応募してほしい。

2013年10月31日

VAMPSの最新ライブ機材をレポート


VAMPS - AHEAD

 7月には待望のニューシングル「AHEAD / REPLAY」をリリース、以後精力的なライブツアーを展開してきたVAMPS。9月25日には世界デビュー盤となる『SEX BLOOD ROCK N' ROLL』をユニバーサルミュージック/デリシャス・デリ・レコーズよりリリース。もともと世界水準の音で勝負してきているVAMPSではあるが、『SEX BLOOD ROCK N' ROLL』では「MEMORIES」「ANGEL TRIP」などの日本詞曲も英詞で新録されたりと、様々なアップデートがされている。VAMPSの5年の歩みが結実したベスト盤としての意味合いも含んだ1枚となった。VAMPSは現在ヨーロッパツアーを展開しており、12月にはUS公演も決定している。さらに10月19日(土)、20日(日)には神戸ワールド記念ホール、25日(金)、26日(土)幕張メッセ国際展示場9〜11ホールにて、豪華ゲストを迎えてのハロウィンライブイベント「HALLOWEEN PARTY 2013」の開催も決定と年内はライブ三昧のようだ。


VAMPS - REPLAY

 毎月話題のライブ/コンサートにおける楽器をPlayerならではの切り口で紹介しているFROM THE BACKSTAGEのコーナーだが、10月2日発売Player11月号では2年振りにVAMPSのライブ機材をレポートしている。取材したのは9月上旬のZEPP TOKYO公演。彼ら曰く“篭城”型のライブスタイルで毎年のように全国Zeppツアーを展開してきている彼らだが、この日も綿密なリハーサルを行ないより高い完成度のステージングを目指す姿がそこにはあった。さらに驚いたのは、HYDEもK.A.Zの使用機材が2年前とはまったく様変わりしていた点である。HYDEは近年のムスタングからギブソン・メロディメーカーに持ち替えており、このメロディメーカーに関してもいろいろなエピソードがあるのでぜひ記事の方をご一読いただきたい。

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ZODIACWORKS ZPG Re-viv K.A.Z Custom
Photo by TAKAHIRO HOSOE


そしてK.A.Zが今回メインギターとしてプレイしていたのがZODIACWORKS ZPG Re-viv K.A.Z Custom。K.A.Zのキャッチーなリフ、フレーズを紡いだ繊細なギタープレイとは裏腹にも思える激しいステージングと、時折テクニカルなプレイを織り交ぜる演奏には目が奪われるが、本器は“ダウンチューニングにおいても音程がブレず、また歪ませても音像が埋もれないギター”をテーマに、ゾディアックワークスとK.A.Zの共同開発により生み出されたギターである。P.U.レイアウト違いのホワイトのモデルもスタンバイしていたが、ともにメイプル・トップのコリーナ・ボディと27"ロングスケールのコリーナ・ネックをディープジョイントした独自設計のギターだった。カッパークラフトの加工がされたピックガード、裏通しで張弦するハードテイル仕様なのもポイントだ。他にも「AHEAD / REPLAY」のPVで使用された、JAMES TRUSSART CUSTOM GUITARSなど、バックアップ分も含めて撮影した楽器類を6ページに渡り展開しているのでチェック。また読者プレゼントとして、販促用ポスターを3名様分いただいたので、ぜひ記事の感想をちょびっと書いていただきつつこちらのページを参照の上、メールでご応募いただきたい。

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ヴァンプス
セックス・ブラッド・ロックンロール
デリシャス・デリ 9月25日
CD UICV-6660 3,100円
SHM-CD+GOODS UICV-9036 5,800円
SHM-CD+Blu-ray UICV-9037 10,500円

2013年9月30日


UNCHAINのこだわりのライブ機材をレポート

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 毎月話題のライブ、コンサートにおけるアーティストの最新ライブ機材をレポートしている「FROM THE BACKSTAGE」のコーナー。9月2日発売Player10月号では絶好調のUNCHAINの機材レポをお届けしております。今年は早々に「丸の内サディスティック」(椎名林檎)、「Automatic」(宇多田ヒカル)、「SUPER GIRL」(岡村靖幸)、「This Christmas」(ダニー・ハザウェイ)、「BEST OF LOVE」(ジ・エモーションズ)を独自に昇華したカヴァーアルバム『Love & Groove Delivery』でポップファンのド肝を抜いたUNCHAIN。


UNCHAIN「丸の内サディスティック」


UNCHAIN「Automatic」


UNCHAIN「SUPER GIRL」


UNCHAIN「MR.TAXI」

 そして最新作『ORANGE』では十八番のファンキーなギターロックは勿論、ソウル、R&B、ジャズ、カントリー、ヒップホップ、レゲエなどが凝縮したオリジナルナンバーで勝負。特に『ORANGE』は谷川正憲(vo,g)、佐藤将文(g,vo)、谷浩彰(b,vo)のソングライティング、そして佐藤、谷のリードヴォーカルもフィーチャーすることで、個のユニークな音楽家の集合体バンドとしてさらなる可能性を提示。個人的にUNCHAINってゆくゆくはムーンライダーズ、シュガーベイブ、センチメンタルシティロマンス、ユニコーンみたいなバンドになるのかなぁ、という印象を抱きました。


UNCHAIN「Smile Again」


UNCHAIN 6th Album 『Orange』 trailerを聴いて完成度に驚け!

 黒人音楽のエッセンスを加味した、テクニカルなギターロックという武器は不変なのですが、自身のレーベル“STYLE_MISSILE records”を立ち上げた『SUNDOGS』(2011年)以後は、日本語詞スタイルによるポップスオリエンテッドなアプローチを追求してきており、特に前作『Eat The Moon』は極めて高音質かつ完成度の高いポップアルバムでした。以前より定評のある演奏力は言わずもがな、巧みなアレンジセンスにハーモニーアレンジ、そして谷川正憲の日本人離れした歌唱力にうっとりした人は少なくないはず。『Eat The Moon』は音楽のアミューズメントパーク的なコンセプトアルバムだったのですが、最新作『ORANGE』は一転してそういったトータリティを声高にはしておらず、実にすっきりとした印象でとにかく良質な楽曲をパッケージした勝負作となっています。特に今作はソリッドに聴かせつつも綿密な音作りがされており、豊かなハーモニーはUNCHAIN史上最高クラスではないでしょうか。駄作無しの恐るべきアルバムになっております。


UNCHAIN「Take Your Mark」


UNCHAIN/迷宮パスワード

 『ORANGE』ツアーの東京公演は当然ながらソールドアウト。あんなパンパンに人が入ったO-Westは久しぶりに観た気がします。楽曲により村原康介(key)が加わり『ORANGE』『Love & Groove Delivery』の楽曲を披露したほか、盟友・竹内サティフォ(g/ex.竹内電気)が登場してツインギター、あるいは谷川含むトリプルギターでホットなセッションも繰り広げられる一幕も。大盛況だったO-West公演を支えたUNCHAINの愛器とともに、さらにいくつか機材撮影を追加して単なるライブ機材レポというより、UNCHAINの楽器変遷をまとめた実に重厚な内容になりました。前々から良い音しているなぁとは思っていましたが、特に谷川・佐藤のメインギターは相当モディファイがされております。この辺のこだわりは外見だけではまったくわからないわけでやはりUNCHAIN恐るべし。機材関係のマニアックなお話はPlayer10月号でお楽しみ下さい(笑)。

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谷浩彰がいち早く愛用中のESP Ergo Pick!

 ところで今回の取材でとりわけ興味深かったのが、谷浩彰が使用しているピックでした。彼の比較的ブリッジ寄りでピッキングするベースサウンドが、UNCHAINならではのシャープなサウンドの大きな要因になっていると思ったのですが、“あれ? そういえば以前は指弾きも結構していたよな…アップライトベースを弾くこともあるし…”とまず思ったのです。事実今回のツアーでは指弾きの割合が減り、9割方ピッキングプレイとなったそうなのですが、その理由がESPカスタムラボのエルゴピックという特殊形状のピックにありました(こちらのESPさんのブログでも説明されています)。現在はまだ試作段階というエルゴピックを率先して試している谷ですが、彼はエルゴピックに大きな手応えと可能性を感じていると断言しております。写真の下側を三味線の撥を持っているような感覚で握り、対する2つの角でピッキングするのですが、3本指でがっちり持つこともできるのでより強弱が付けやすくなり、プレイの安定性も増したそう。「より弦に当たる面積を大きくなることで豊かなローを産み出すし、同時にエッジの効いたピッキングもできる」とは谷談。

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吉田昇吾がプレイしていたSAKAE Snare

 そしてもうひとつ。よく喋るUNCHAINのメンバーの中ではやや寡黙な印象もあるスーパードラマー吉田昇吾。歯切れが良くタイトなドラミングで、オンステージの高揚感を高めていくアグレッシブなプレイには思わず目が奪われます。2010年代に入ってから彼は北米メイプルシェルが採用されたサカエのドラムセット、ジ・オールマイティーを愛用中。スネアは金属シェルのものが好みなのだそうですが、なんと写真のアルミシェルのスネアもサカエ製でした。サカエ・ドラムというと木胴シェルにこだわるメーカーという印象が強かったもので、最初彼からサカエ製と聞いたときは耳を疑ったのですが、このアルミシェルのスネアもまだ未発売の状態のようです。先述の谷のエルゴ・ピック同様、彼らがいち早くプレイを繰り返していくことで製品化の道が開けていくわけですね。

 なおUNCHAINからはサイン入りTシャツと缶バッジをセットで2名様分いただきました! ぜひ記事の感想や「もっとUNCHAINを載せろー」とか書いていただき、こちらの応募要項を参考の上メールにてお送りください。

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アンチェイン
オレンジ
STYLE-MISSILE  CD+DVD
YZSM-20011 6月5日 3,000円

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アンチェイン
ラヴ&グルーヴ・デリヴァリー
STYLE-MISSILE  CD
YZSM-20008 2月6日 2,300円

2013年8月29日



スカパラのレコーディングレポート!


東京スカパラダイスオーケストラ「Diamond In Your Heart」

 絶好調の東京スカパラダイスオーケストラが、前作から8ヶ月でニューアルバム『Diamond In Your Heart』をリリース。2013年4月、カリフォルニアで開催された世界最大のロックフェス"コーチェラ 2013"に日本人アーティストとして唯一招聘されるなどといった点から、国内外問わず彼らの人気が凄まじいことがわかるわけですが、近年のスカパラにはこうした海外公演の合間にレコーディングするというスタイルが定着しつつあります。今回はLAの名門イーストウェストスタジオでのレコーディング。ザ・クラッシュ、ラモーンズ-、プリンスらを手掛けてきたことで著名の世界的エンジニア、ジョー・ブレイニーが手がけており、『Diamond In Your Heart』は前作、全然作とはまた違った鳴りの音に仕上がっています。レコスタによって音が変わる…ごくごく当たり前のことではありますが、近年こうしたレコスタでライブなレコーディングを行なうことは実に贅沢なことになってきました。ホームレコーディングが一般的となり(それは勿論素晴らしい夢のようなことですが)、スタジオレコーディングにおける文化がなかなか伝わりづらい時代という側面もあります。『Diamond In Your Heart』におけるリッチなサウンドを聴いていると、そんなようなことを思いめぐらせてしまう自分もいたり…。しかも彼らはその後メキシコ公演も行ない、トラックダウンはNYで行なっています。今時このスケール感でレコーディングしている国内バンドはなかなかいないのでは!?

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 『Diamond In Your Heart』、凄くシンプルなようで聴き応えたっぷりの1枚です。前作『欲望』に続き、加藤隆志のギタープレイが実に素晴らしい。ゲストボーカルに細美武士(the HIATUS)を迎えたことでも話題のタイトル曲も加藤隆志の作曲だったりと、前作『欲望』と同様にノリにノッている加藤隆志のテイストも聴き所と言えます。また「Aranjuez」ではガットギターのプレイも披露。スカパラのサウンドに新風を巻き起こしています。「You’ve Got A Friend In Me」におけるややリラックスムードな大団円まで様々な音像が楽しめる1枚となりました。毎月話題のライブ/コンサートの機材レポートをお届けしている「FROM THE BACKSTAGE」のコーナーですが8月2日発売Player9月号は特別編。Playerが入手した『Diamond In Your Heart』のレコーディングスナップをもとに、レコーディングレポートをお届けしています。スカパラメンバーより加藤隆志、川上つよし、沖祐市、茂木欣一の4人のレコーディング機材について紹介しているので要チェック。

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東京スカパラダイスオーケストラ
ダイアモンド・イン・ユア・ハート
カッティングエッジ 7月3日
CD+DVD CTCR-14801/B 3,600円
CD CTCR-14802 2,300円

 さらに『Diamond In Your Heart』のリリーズとともに、川上つよし(b)、大森はじめ(per)擁する、川上つよし&ムードメイカーズの新作 『moodholic〜泡沫の日々〜』、をリリース。沖 祐市(key)が多彩なゲストボーカリストを迎えた最新ソロ作『Gospel』、茂木欣一(ds)、加藤隆志が柏原譲(b)と結成したSo many tearsによる渾身の2ndアルバム『LOVE & WANDER』もリリースされるなど、リリースラッシュが続きました。それぞれの作品にもスカパラメンバーがゲストで華を添えているなど、フットワークが軽い彼らならではの展開劇もまた面白いところですね。特にSo many tearsの『LOVE & WANDER』は、ギターロックヒストリーを総括した上で新たなスタイルを築こうとする意欲に満ちあふれた傑作。Player読者ならニンマリしてしまうかと。


So many tears「Amazing Melodies」

 『Diamond In Your Heart』と合わせてお楽しみいただきたいです。なお、東京スカパラダイスオーケストラ『Diamond In Your Heart』の販促用ポスター(ジャケットと同じビジュアルでカッコいいです!)をPlayer読者
3名様分いただきました。プレゼント受付ページを参照の上、メールにてご応募ください。


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川上つよしと彼のムードメイカーズ
ムードホリック〜泡沫の日々〜
リズムゾーン 5月29日
CD RZCD-59271 3,150円

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ソー・メニー・ティアーズ
ラヴ&ワンダー
カッティングエッジ 7月3日
CD CTCR-14795 2,800円

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沖祐市
ゴスペル
カッティングエッジ 7月3日
CD CTCR-14790 2,800円

heidi.の最新ライブ機材をレポート!

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 毎月話題のライブ/コンサートのバックステージに潜入、ミュージシャンの最新ライブ機材をレポートしているFROM THE BACKSTAGE。4月2日発売Player5月号では2月16日に渋谷AXで行なわれた、heidi.のLIVE TOUR 2012-2013 +α "TOUR FINAL"の模様をお届けしている。昨年で結成5周年を迎えたheidi.はインディーズ音源をまとめた初のベスト盤『回想heidi. Indies BEST』、そして渾身のオリジナルアルバム『アルファ』を相次ぎリリースしたheidi。意欲的なライブ、レコーディングを繰り広げる彼らに近年関心を抱いていた。


heidi.「曇り空には恋模様」

 heidi.の面白さはどこかミステリアスさをともなった楽曲であり、女性ファンも激しくヘドバンを繰り広げる(!)ゴリゴリナンバーから、どっしりとしたファンキーチューン、歌謡曲テイストを織り交ぜたユニークなロックナンバーと驚くほど実に様々である。このバラエティに富んだ楽曲を編めるのは、どんな楽曲にしろ伸びやかで明朗な歌声を聴かせる義彦というヴォーカリストの存在が大きいだろう。またソリッドなバンドサウンドを武器としながらも、楽曲同様にそのサウンドアプローチは多彩だ。


heidi.「ランドスケープ」

 今回のツアーで使用されたheidi.の機材類は基本的に「ランドスケープ」のPVに登場しているもの。とりわけギタリストのナオの演奏スタイルはリードプレイも多く、ストラト使いとしても観どころがたっぷり。FENDER JAPAN ST62-VSP BLKがメインギターだが、昨年2月にリア・ピックアップをディマジオ製のアンディ・ティモンズ・モデルAT-1に交換。S-S-Hレイアウトによりさらに音作りの幅が広がった。コースケはFENDER JAPAN JBX 3TS。アルダーボディの5弦ジャズベースで、ピックガードを外してフィンガーレストを取り付けている点、またバダス製ベースXを取り付けている辺りは彼のこだわりである。そして桐の美しいレッドスパークルのドラムセットは、GRETSCH USA Custom Series。グレッチ伝統の6プライ・メイプルシェルの設計であり、“SINCE 1883”の文字入りスクエア・バッジが取り付けられた2008年製だ。それぞれ詳細は記事のほうをチェックしてほしい。


heidi.「衝動」

 このほか、今回の取材ではLIVE TOUR 2012-2013 +αで用意された楽器/機材類をバックアップ器も含めて撮影、Playerならではの視点でレポートしている。ソリッドながらもバラエティに富んだheidi.のバンドサウンドを産みだすこだわりの楽器/機材類をどうぞお楽しみいただきたい。早くも5月からは7thANNIVERSARY TOUR「零距離回路」をスタートさせるheidi.。屈指のライブバンドのステージングをぜひ一度体験してみてほしい。

heidi.7th Anniversary Tour「零距離回路」SCHEDULE
5月1日(水)18:30 / 19:00 町田PLAY HOUSE
5月4日(土)17:00 / 17:30 千葉LOOK
5月6日(月・祝)17:00 / 17:30 北浦和Ayers
5月12日(日)17:00 / 17:30 福岡DRUM SON
5月13日(月)18:30 / 19:00 岡山ペパーランド
5月15日(水)18:30 / 19:00 梅田LIVE SQUARE 2nd LINE
5月16日(木)18:30 / 19:00 名古屋ell. SIZE
5月18日(土)17:00 / 17:30 柏Thumb up
5月22日(水)18:30 / 19:00 仙台enn 3rd
5月25日(土)17:00 / 17:30 宇都宮HELLO DOLLY
5月29日(水)18:30 / 19:00 札幌COLONY
6月3日(月)18:30 / 19:00 東京キネマ倶楽部
http://heidi-net.com/


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ハイジ『アルファ』
0 market. MRKT-5006 3,150円

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 さらにこのたび、heidi.の人気グッズである“ボビーちょいデカストラップ”を読者プレゼント用に3ついただいたので(提供:ヘッドワックスオーガナイゼーション)、ぜひ記事の感想など一言添えていただき、こちらを参照の上メールでご応募あれ!

2013年3月27日




LUNA SEAの最新ライブ機材をレポート



 “The End of the Dream”をタイトルに掲げて全国ツアー、そしてアジアツアーを行なったLUNA SEA。5人それぞれが独自の楽器哲学を持つミュージシャン集団である彼らは、大きな規模のツアーにおいてニューモデルが登場する機会が多い。今回も御他聞に漏れず、楽器隊4人のニューモデルが登場していた。毎月話題のライブ/コンサートの楽器、機材類をレポートしているFROM THE BACKSTAGEのコーナーでは、ページを拡大して50カットに及ぶLUNA SEAの最新ライブ機材を紹介している。僕は12月14日のゼップ東京公演、12月12日、20日日本武道館公演に足を運んだのだが、今回用意された3つのセットリストのうち「FUTURES ERA -SHINING NEW CHAOS-」は見逃してしまった(^^;)。3つのセットリストをすべて観られた人は相当ラッキーだったと思う。12月にリリースされた最新シングル「The End of the Dream/Rouge」を筆頭に、大作「THE ONE-crash to create」、数々のLUNA SEAスタンダードから久々の「IN SILENCE」まで、まさに熱狂続きの2ヶ月余りだった。なおゼップツアーの模様は3月27日にユニバーサル ミュージックより『The End of the Dream Zepp Tour 2012「降臨」』としてDVD、ブルーレイ化されることも決定。こちらも楽しみにしたい。さて記事より話題のニューギアをちょっと御紹介。

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ESP Eclipse S-X Quilt(SUGIZO)
Photo by TAKAHIRO HOSOE

 SUGIZOはシグネチャーモデルであるESPのエクリプス・シリーズより、ESP Eclipse S-X Quiltを発表。昨年よりプレイされていたので気になっていた人も多いだろう。モデル名通り、ボディトップには美しいキルテッドメイプルの木目が浮かんだ1本。ピックアップはセイモア・ダンカン・カスタムショップのアルニコV、SP-90-3bの組み合わせで、これぞまさしく現在SUGIZOが気に入っているP.U.レイアウト。このたび市販化が実現しており、さらにはSUGIZO直筆サイン入り認定書、今回のツアーの特製トラスロッドカバー付で、本人仕様のスペシャルセットアップが施されたESP エクリプス S-Xキルト・シグネチャーも30本限定で発売されている。

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CODABOW SUGIZO Signature Model“Ysaye”
 さらにSUGIZOがエレクトリック・ヴァイオリンのプレイ時に使用していたカーボン弓もニューモデルだった。反りやねじれにも強い良質なカーボン材の弓を探していた際に出逢ったそうで、SUGIZOが望むハードなツアーにも対応できる仕上がり。フロッグ部分にはSUGIZOのオリジナル・インレイが施されてこのたび市販化されている。

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FENDER CUSTOM SHOP INORAN Jazzmaster #2(INORAN)
Photo by TAKAHIRO HOSOE

 INORANジャズマスターもオリンピックホワイト主体のニューモデルが登場。僕はたしか一昨年のさいたまスーパーアリーナ公演で、白のINORANジャズマスターをプレイする姿を初めて観たが、そのときはレリック加工は施されていなかったと記憶する。その辺のことも加味して御紹介しているのでぜひ記事のほうを御一読いただけると嬉しい。なお#1同様にデニス・ガルスカがINORAN本人所有器同様に製作したマスタービルト仕様のINORANジャズマスター#2 LTDが30本限定で発売されることも決定。今年に入りすでに予約受付が開始されており、現時点では2013年末頃からの順次入荷が予定されている。

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ESP J-TVB-X-glitter-(J)
Photo by TAKAHIRO HOSOE

 ESPとJが開発してきているJ-TVBを筆頭とするJのベース。シグネチャーベースとして歴代トップセールスを記録していることでも著名。レスポールTVスタイルのJオリジナルベースシリーズがESP J-TVB-Xで、近年はファイアーレッドとファイアーブラックの2色がラインナップしていたのは御存知の通り。今回は新たにスパークリングレッド・フィニッシュのモデル“グリッター”がJ-TVB-Bでも登場、新発売されている。またJ使用器同様のスペシャルセットアップ、本人の直筆サイン入り認定書、今回のツアータイトルが刻印された特製トラスロッドカバーなどが付属したJ-TVB-X グリッター・シグネチャーも30本限定で発売。

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PEARL Masters Premium Legend/SABIAN Cymbals(SHINYA)
Photo by TAKAHIRO HOSOE

 真矢のドラムセットもリニューアルされていた。パールの伝統を継承したメイプル・シェルによるマスターズ・プレミアム・レジェンド・シリーズによるニューセットで、今回はローランドVドラムのVキックが2台、左右シンメトリックになるように配置されているのが肝だ。これまでトリガーシステムによりVドラムの音源を鳴らすことはあったが、実際にVドラムのパッドを組み込んだセットは今回初だという。スネアは御存知シグネチャーモデル“神鳴”。その隣りには同様に鳳凰グラフィックが施されたスネア用Vパッドもセッティングされていた。シンバルはセイビアンのAPXシリーズをセッティング。それぞれ詳細はP.148〜のFROM THE BACKSTAGEを御覧いただきたい。

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 なお読者プレゼントとしてLUNA SEA×audio-technicaによるコラボイヤホンをいただいたので1名様にプレゼントしたい(提供:株式会社LUNA SEA)。ぜひ記事の感想など一言でも添えていただいて応募要項をご確認の上、メールにて応募してほしい。

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The End of the Dream Zepp Tour 2012「降臨」
ユニバーサル 3月27日
初回限定盤DVD UPBH-9506 8,500円
通常盤DVD UPBH-1335 6,500円
Blu-ray UPXH-1013 7,500円


2013年3月3日



PRINCESS PRINCESS 再結成ライブの機材レポート!


"プリンセスプリンセス"と仙台の人々の笑顔 "ダイヤモンド"

 東日本大震災復興支援のために2012年末を活動期限に行なわれた、まさかのプリンセス プリンセス再結成…嬉しかった。僕が観に行った武道館公演の初日は号泣している人達があちらこちらに見受けられたし、その後東京ドームの最終日も拝見したが、両公演を観てとにかく印象的だったのは女性ファンが本当に多いんだなってこと(勿論男性も多いですが、比率的には半々のような感じがしました)。何せ2011年より岸谷香のホームスタジオにて内密にリハーサルが進められてきた今回の再結成劇、僕らにとってはサプライズではあってもバンドとしては万全の体制で進められてきたのである。11月3〜4日の仙台サンプラザホールを皮切りに、日本武道館4デイズ、そして女性バンドとして初の東京ドーム公演を行なうという快挙も成し遂げられた! 岸谷香と中山加奈子がツインリードのギタープレイで魅了したほか、今野登茂子も7台のシンセ要塞を操りスケール感たっぷりのプレイ! 富田京子のドラムセット及び渡辺敦子のスペクターベースも新調されるなど、楽器的にも観どころたっぷりのツアーだったと思う。個人的にとりわけ印象に残ったのが、同期打ち込みのニュアンスがほぼ感じられず、現在の5人による生演奏が全面的に繰り広げられた点。実に見事だった!


プリンセス プリンセス 再結成への道

 2月2日発売Player3月号FROM THE BACKSTAGEでは、プリンセス プリンセスの最新ライブ機材をレポートしている。武道館〜東京ドーム機材をレポートしているのだが、実は撮影取材を行なったのは日本武道館公演。東京ドーム公演においてはこれにプラスされた機材が登場したので撮り逃してしまったものもあるが、パールさんのご協力いただいて東京ドーム・センターステージにおける富田京子のドラムセットも紹介することができた。ぜひお楽しみいただきたい。Player Blogではちょっぴりだけその内容をおすそわけ。

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GIBSON Les Paul Classic Plus
Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE

 岸谷香は今回レスポールとグレッチをメインギター、さらに何曲かではピアノプレイも披露していたが、近年のソロライブでも愛用されてきたギブソン・レスポール・クラシック・プラスはとりわけ印象に残った。91年後半より生産が始まったフィギュアドメイプル・トップを採用したモデルなのだが、美しい杢目を浮き立たせたトランスルーテッド・パープル・フィニッシュが肝。写真ではわかりづらいかもしれないが、モチーフとなった生産年である“1960”が白のピックガードに金でプリントされているのが特徴。ピックアップはトム・ホームズ製に交換されているようだ。

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ZEMAITIS S22ST W&B Edge
Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE

 中山加奈子といえばSG女王というイメージだろうが、VooDoo Hawaiiansではゼマイティス・ライセンスによるグレコGZシリーズなどもプレイしてきた。今回「19グローイング・アップ」で登場したのは、白蝶貝を敷き詰めたパールフロントが眩いゼマイティスS22ST W&B エッジ。彫金が施されたブリッジ/テイルピースはデュラルミンの削り出しによるもの。再結成にあたり2012年1月中旬に手渡された1本なのだそうだ。

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SPECTOR USA NS-2 Oil
Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE

 リーダー渡辺敦子はお馴染みスペクターNS-2がメインベース。オイルフィニッシュが施された80年代末USA製の1本で3ピースのスルーネック仕様。ゴールドパーツで統一された豪華な1本だ。P.U.はEMGのPJレイアウトだが、ブランドロゴがほぼ消えているところはまさに長年のプレイを物語っている。と同時に何より驚いたのは、フィンガーレスト代わりに使われたフロントP.U.付近が、完全に穴が空いてしまっている点! なお今回のツアーではユーロシリーズ版NS-2であるユーロ4LXを新たに入手しており、NS-2とともにプレイされた。

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TOMO'S KEYBOARD SET
Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE

 そして圧巻だったのが今野登茂子のキーボードの要塞! ピアノ、オルガン、シンセブラス、ストリングスなど、見事7台のシンセ【14】を使い重厚なシンセサウンドを担っていた。そして彼女は徹底して手弾きにこだわった! 特に「BEE-BEEP プリプリサミット」は終盤の大きな観どころだったと言える。ピアノ音色などメインキーボードとして活躍していたコルグ・クロノスは2台セッティング。ローランド・ファントムX7、VK-8のほかシーケンシャル・サーキットの名器プロフェット5、オーバーハイムの名器マトリックス12、ウォルドルフのベロフェルド・キーボードなど、新旧の名器が用意されていたのはまさに2012年の彼女ならでは!

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PEARL Masters Premium Legend/SABIAN Cymbals
Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE

 富田京子のドラムセットは今回のツアーのために新たに製作された。彼女のイメージカラーであるピンクを踏襲、白へのグラデーション処理に加えてスパークルを加味した美しいフィニッシュのセットは、パール伝統のメイプル・シェルによるマスターズ・プレミアム・レジェンド。シンバル類はセイビアンで統一されていたが、これもいろいろとエピソードがあるのでぜひ記事のほうを御覧いただきたい。また東京ドーム公演のセンターステージでは、やはり新たに製作されたステージピンクのパール・ヴィジョン・シリーズをプレイする姿も観られた。

 昨年6月にはファンから寄せられた人気楽曲を2枚組CDにパッケージした『ザ・リバース・ベスト〜再会〜』もリリース(2012年のニューミックス及びリマスタリングが施されており、クリアでパワフルな音質による現在ならではの音で楽しめる!)。さらに3月27日には武道館公演の模様がDVD、ブルーレイにより映像作品化されるということで楽しみ。これらライブ作品の売上の一部も、東日本大震災復興支援のために寄付されるとのこと。集まった義援金の使い道に関しては今年改めて報告されるということで、引き続き彼女達の動向に注目してほしい。

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ザ・リバース・ベスト〜再会〜
SME 2012年6月27日 
2CD+DVD SECL-1147 3,900円
2CD SECL-1150 3,500円

ヴェリー・ベスト・オブ・プリンセス プリンセス
ツアー 2012〜再会〜 アット武道館
SME 3月27日発売決定
ライブCD SECL-1303 3,000円
DVD2枚組 SEBL-146/7 8,800円
Blu-ray SEXL-26 9,800円
http://www.princess2.net/


2013年2月19日


エマちゃん在籍時最後のキノコホテル機材レポート

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Live Photo by MARY SAITO

 毎月話題のライブ・コンサートのバックステージに潜入、最新ライブ機材をPlayerならではの切り口でレポートしているFROM THE BACKSTAGEのコーナー。現在発売中のPlayer2013年2月号では昨年12月8〜9日に東京キネマ倶楽部で開催された、キノコホテルの単独独演会ツアー<サロン・ド・キノコ〜四次元の美学 前編・後編>の模様をお届けしています。レコード会社移籍などもあり1年8ヶ月振りとなったニューアルバム『マリアンヌの誘惑』を引っさげて、2デイズまったく異なるセットリストと演出によって行なわれた実演会となりました。昨年はサブステージにてバスタブに浸かる支配人・マリアンヌ東雲が登場するなどでド肝抜かれたキネマ実演会でしたが、今年は支配人が初日にヴァイオリン独奏、2日目になんとシタール独奏するという意表をついたオープニングでした。当然これら楽器についてもレポートしております。内容については最新作『〜誘惑』の楽曲を織り交ぜつつ、懐かしの曲も満載で現時点での集大成となった前編、彼女達の最大の武器であるインタープレイを押し出して、最新型キノコホテルの魅力が全快となった千秋楽の後編という印象を僕は受けました。

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FENDER Jazz Bass
Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE


 千秋楽のアンコールでは、4年半に渡り電気ベース兼秘書を担当してきたエマニュエル小湊の退社発表もありましたね。「体力の限界を知るに至り、脱退を決意しました。私は本日をもってキノコホテルを去りますが、キノコホテルは永久に不滅です」とは名台詞でしたが、新たなる彼女の活動にも期待したいところです。思えばメジャーデビュー当初は、コンペティションレッドの70年代製と思われるフェンダー・ムスタングベースを弾く姿がとてもキュートで格好良かったですね。キノコホテルの楽曲では「もえつきたいの」「ステファニーの恍惚」「キノコホテル唱歌」など、ファットなベースリフでバンドを引っ張るような曲も多かったわけで、彼女の退社により必然的にバンドサウンドが変化することは避けられないと思います。が、すでに新従業員で電気べース担当のジュリエッタ霧島が加入。バンドサウンドを固めるがごとく怒濤の実演会ラッシュに突入しており、僕も早いうちにチェックしなければと思っています。近年のエマちゃんのメインベースは『マリアンヌの恍惚』のレコーディング中に入手したジャズベースでした。Fプレート74年製でマッチングヘッドのブラックにリフィニッシュ、バダスベースUを載せた仕様。ピックアップも交換されていたようです。僕が初めてジャズベースをプレイする彼女を観たのはたしかクアトロワンマン実演会でしたが、ぐっとファットなリズム隊に変貌してあのときは驚きました! 諸々エピソードはぜひ記事のほうを御覧下さい。そうそう、ファエンヌ猪苗代のロジャース・セットも勿論レポートしております。



キノコホテル「その時なにが起こったの?」

 ニューアルバム『マリアンヌの誘惑』もマリアンヌ東雲ならではのミステリアスかつドラマティックなソングライティングが健在。前作『マリアンヌの恍惚』は彼女ゆえの構築性が徹底追求された1枚となっていましたが、『〜誘惑』はより演奏スキルを高めた現在のキノコホテルならではのセッション感だったり、彼女達の手癖が押し出された1枚になったというのが僕の感想です。レコーディングではいろいろと使うとは言えども、基本的に電気オルガンにこだわった支配人の鍵盤楽器プレイだったり、スプリングリバーブのクリーントーン、ワウペダル、ファズサウンドがトレードマークのイザベル=ケメ鴨川のギターサウンドと、わりと音数を絞り込んでプレイするストイックなバンドながら、どんどん楽曲の世界観を拡張していく辺りは凄いとしか言いようがない。そこらのバンドならとっくにネタ切れしていそうなものですが、キノコホテルの場合はただ掘り下げていくだけではなくて、どんどん新しい要素を取り込んでいっているわけですから。春にはさらなる新作も予定しているようで、ジュリエッタ霧島が呼び込む新しいテイストにも期待が高まります。

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 なおキノコホテルの『マリアンヌの恍惚』販促用ポスターを5名様分いただきました!(提供:ヤマハミュージックコミュニケーションズ)。エマちゃん在籍時最後のポスターです。ケメちゃんがファーストマン・バロンを手にしているのもさすがです。ぜひ記事の感想など、またキノコホテルのインタビューを載せろー!など一筆いただきつつ(こういうお声があると次の取材に繋がったりしますので)、こちらの応募要項をチェックしていただいた上、present@player.co.jpまでメールでご応募いただけると嬉しいです。胞子の皆様、何とぞよろしくお願いします。

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キノコホテル『マリアンヌの誘惑』
ヤマハミュージックコミュニケーションズ CD
YCCW-10187 12月5日 2,800円
初回限定盤CD、買い逃した…ショック…。

<キノコホテル実演会スケジュール>
1月19日(土)タワーレコード渋谷店地下 CUTUP STUDIO
1月21日(月)渋谷 O-EAST
1月24日(木)新宿 ロフト
1月26日(土)高円寺 UFO club
2月09日(土)京都 磔磔
2月10日(日)京都 磔磔
2月15日(金)徳島 FIGARO
2月16日(土)高松 swagg
2月23日(土)zepp福岡
2月26日(火)渋谷 www
4月07日(日)沖縄 Output
4月13日(土)札幌 Soundlab mole
4月14日(日)札幌 Soundlab mole
4月20日(土)島根 松江B1
4月30日(火)名古屋 クラブクアトロ
5月02日(木)恵比寿 リキッドルーム
5月11日(土)博多 BEAT STATION
5月24日(金)神戸 太陽と虎
5月25日(土)大阪 Shangri-La
http://kinocohotel.org/

2013年1月12日



Player1月号でCyntia こだわりのライブ機材をレポート

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Photo by TAKAHIRO HOSOE

 9月17日(月・祝)、10月18日(木)、11月18日(日)と3ヶ月連続で表参道GROUNDにて開催されてきたCyntiaのマンスリーライブ「Endless World」。デビューアルバムにしても渾身の1枚『Endless World』を引っさげてのステージングで楽しませてくれましたが、10月のライブではSAKIの誕生日ということでバースデイサプライズも待ち受けていたり、11月の公演においては2012年12月22日(土) 渋谷O-EASTで行なわれるAldiousのライブのオープニング・アクトを務めることが発表されたり、さらには実質的にデビューライブからCyntiaを支えてきたベーシストAZUが正式メンバーとして加入することも報告されました!


Cyntia「The Endless World」

 それにしても近年では珍しくなくなった数々の女性バンドの中でも、女性ならではの明朗な可憐さと、裏腹の攻撃的なハードサウンドを持ち合わせているのがCyntiaの魅力。2013年以後、さらなる飛躍が期待できることでしょう。ち・な・み・に、12月29日発売Player2月号でもサプライズ(!?)がありそうなのでCyntiaファンのみなさんは引き続きPlayerをチェックしていてくださいね。12月1日発売Player1月号ではおそらく楽器誌では何処よりも先駆けて、Cyntiaのライブ機材をレポートしています。彼女達の愛器も5人それぞれのキャラクターが滲み出ているのが面白い所です。YUIはひたすらVシェイプのギターにこだわり続けているし、KANOKOは日本人女性唯一のグレッチドラム・エンドーサー(レッドデュコ・フィニッシュの彼女のドラムセットはどうやら日本に2セットしか輸入されていない模様)。才女AYANOは音大時代にコルグ最高峰のプロユースのオールインワンシンセ、オアシスを購入した強者だったりと、彼女達の楽器はひと味違うものがあります。その辺Player1月号FROM THE BACKSTAGEでレポートしておりますのでぜひ御覧ください。

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FENDER JAPAN Jaguar Bass JAB-EQ Photo by TAKAHIRO HOSOE

 中でも面白いのがAZUが使用しているフェンダージャパンのジャガーベース JAB-EQ。JBシングルコイルを2基マウントするとともにアクティブ回路を搭載。多岐に渡る音作りが可能なスペックも彼女がプレイする決め手になっているようです。マッチングヘッド仕様のレッド・フィニッシュも非常にインパクトのあるルックスですね。なお誌面ではLAZYgunsBRISKY時代より愛用し続けているジャズベースも紹介しています。

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 また今回の取材の際にゲットしたシンティアの直筆サイン入りポスターを2名様にプレセントしますので、ぜひこちらを参照の上、ぜひ記事の感想やリクエストなども一筆添えていただき、メール present@player.co.jpにてご応募ください。締切は年内いっぱいです。そしてマンスリーを終えたCyntiaは年末までライブラッシュなのが嬉しいところ。ぜひ一度ライブを体感してみてください。

Cyntia LIVE SCHEDULE

12月1日(土) 兵庫・神戸VARIT.
■OPEN 18:30 / START 19:00
■前売り¥3,500 当日¥4,000(別途Drink代¥500)
出演:Cyntia / Aldious

FIX Presents『日本で一番!?早い年忘れ暴年会!〜ほら、年末は皆さんお忙しいでしょうし〜@渋谷 RUIDO K2 Ver.』
12月5日(水) 渋谷 RUIDO K2
■OPEN 17:30 / START 18:00
■前売り¥2000 当日¥2500(1ドリンク) +¥1000(一部の缶瓶を除く、ドリンク飲み放題!)

shibuya O-WEST「WOMEN'S POWER SPECIAL 2012」
2012年12月18日(火) 東京・渋谷O-EAST
出演:exist trace / DESTROSE / CREA / Mary's Blood / FullMoon
【GUEST】Cyntia
■OPEN 17:30 / START 18:00
■前売り¥2,500 当日¥3,000

SPINNING Real Alive Vol.1 in Osaka
2012年12月20日(木) 大阪・心斎橋club ALIVE!
■OPEN 19:00 / START 19:30
■前売り¥3,000 当日¥3,500(別途Drink代¥500)
出演:Cyntia / CINQ ELEMENT 

オズ×O.K.A Presents「ガラガラへ〜ビがやってくる〜?」
12月28日(金) 東京・渋谷 Milkyway
■OPEN/START 14:30
■前売り¥2500 当日¥3000(1ドリンク+500)

Aldious White Crow Tour 2012
12月22日(土) 東京・渋谷O-EAST
■OPEN 18:00 / START 19:00
■前売り¥4,000 当日¥4,500(別途Drink代¥500)
※Cyntiaがオープニングアクト

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シンティア
エンドレス・ワールド
スピニング
CD+DVD BSRS-008 3,500円
CD BSRS-009 2,800円(写真)

2012年12月2日

祝Jソロデビュー15周年! Jバンドの最新ライブ機材をレポート


J「here we go」MV

 毎月話題のライブ/コンサートのライブ機材を撮影、レポートしているFROM THE BACKSTAGEのコーナー。現在発売中のPlayer2012年11月号ではホットなメッセージが詰まったニューアルバム『ON FIRE』を引っさげて、1ヶ月以上に渡り展開されてきたJのサマーツアー“LIVE 2012 summer tour -ON FIRE-[ Add Fuel to The Fire ]”の千秋楽である2012年9月2日新木場STUDIO COAST公演をレポートしています。Jのベース、アンプシステムを筆頭に、藤田CBGBタカシ(g)、溝口和紀(g/ヌンチャク)、スコット・ギャレット(g)と現在のJバンド・メンバーの機材類をトータルで御紹介している切り口がPlayerならではかと。

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L to R:溝口和紀、J、SCOTT GARRETT、藤田CBGBタカシ

この日はゲストバンドでMY FIRST STORY、The Mirrazがプレイしたのも話題となりましたが、Jのソロデビュー15周年の祝福ムードもあり終始お祭りムードでしたね。ビデオカメラ・シューティングがセットアップされてのJのステージは、『ON FIRE』の楽曲を中心に往年のナンバーも披露されたセットリストで、何千ものライターの火が灯り幻想的な風景が広がった「PYROMANIA」は今回も感動的なシーンでありました。驚くべきはアンコールでなんとフランツ・ストール(ex.フー・ファイターズ、スクリーム)、masasucks(the HIATUS)という歴代Jバンド・ギタリストが加わっての豪華セッション! こういうことができるのも幅広くミュージシャンから敬愛されるJならではという気がします。

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ESP J-TVB-V–Fire Red- Photo by TAKAHIRO HOSOE

 ソリッドかつ安定感のあるベースプレイもまたベーシストJの武器ですが、彼の近年の愛器はESP J-TVB-V。Playerの記事においても何度と御紹介させていただいていますが、今回の取材ではバックアップ分を含めて6本を撮影しています。ファイヤーレッド4本、ファイヤーブラック2本をレポートしておりますのでぜひ記事をチェックしてみてください。木目なども1本1本よく観ると違うので面白いです。ちなみにJというとピッキングプレイという印象を抱く人が多いでしょう。実際8〜9割はそういう感じなんですが、今回も「another dream」「baby baby」の曲中で部分的に指弾きとピック弾きを混ぜていたりと、またピッキング・ポジションも細かく使い分けていたりと、この辺のセンシティブなプレイスタンスがやっぱり魅力ですね。実際ピックガードレスの彼のベースには、ピッキングによる傷や打痕がほとんど見当たらない。この辺もJのプレイスタンスゆえのエピソードと言えるのではないでしょうか。

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ESP J-TVB-V–Fire Black- Photo by TAKAHIRO HOSOE

 11月からはLUNA SEAの全国Zeppツアー“The End of the Dream ZEPP TOUR 2012「降臨」”がスタート。2012年11月16日(金)、17日(土)、18日(日)Zepp難波、11月23日(金)、24日(土)、25日(日)Zepp名古屋、12月1日(土)、2日(日)Zepp福岡、8日(土)、9日(日)Zepp札幌、14日(金)、15日(土)、16日(日)お台場Zepp東京、さらに“東日本大震災復興支援 LIVE LUNA SEA For JAPAN A Promise to The Brave 2012 in Sendai”として12月24日(月・祝)には仙台サンプラザホールが決定。そして“LIVE 2012-2013 The End of the Dream”と題されて、12月23日(日)大阪城ホール、2013年1月11日(金)、12日(土)、13日(日)、18日(金)、19日(土)、20日(日)の日本武道館6デイズが待ち受ける。LUNA SEAのニューシングルもアナウンスされたりと話題には事欠かないのですが、「このまま2012年は終われないよな?」(アンコールでのJのMC)と、ソロとしても年末公演を行なうことも告げられる一幕も。

J LIVE 2012 LAST SHOWS - DOUBLE INFERNO –

12月28日(金) 大阪BIG CAT
16:00 / 17:00
TICKET:¥5,000(税込 / ドリンク代別)
INFO:YUMEBANCHI 06-6341-3525

12月30日(日) SHIBUYA O-EAST
17:00 / 18:00
TICKET:¥5,000(税込 / ドリンク代別)
INFO:SOGO TOKYO 03-3405-9999

一般発売:11月18日(日)10:00〜



J「Vida Rosa」MV

 そして最新ニュースとして、11月28日に“J 15th ANNIVERSARY DVD & Blu-ray”としてカッティングエッジよりミュージッククリップを完全収録した映像作品のリリースが決定。また上記の新木場STUDIO COASTのライブ映像より「storm rider」「baby baby」も収められるとのこと。気になる収録曲は下記の通り。

■J 15th ANNIVERSARY DVD & Blu-ray-Complete Clips- 収録内容
BURN OUT(UPBH-1143「Blast List -the clips-」収録)
BUT YOU SAYD I'M USELESS(UPBH-1143「Blast List -the clips-」収録)
alone(UPBH-1143「Blast List -the clips-」収録)
go crazy(UPBH-1143「Blast List -the clips-」収録)
Feel Your Blaze(UPBH-1143「Blast List -the clips-」収録)
Go with the Devil(UPBH-1143「Blast List -the clips-」収録)
NOWHERE(UPBH-1143「Blast List -the clips-」収録)
GET READY(POCS-5002「GET READY」未収録)
break (AVCD-30834/B「break」収録曲 ※映像は未収録)
Fly Away (AVCD-30984/B「Fly Away/SQUALL」収録)
TWISTER (AVCD-31165/B「TWISTER」収録)
walk along -Infinite mix- (AVCD-31272/B「walk along -Infinite mix-」)
RECKLESS (AVCD-31378/B「RECKLESS」収録)
SALVAGE (CTCR-14637/B「STARS FROM THE BROKEN NIGHT」収録)
I DON'T KNOW (CTCR-14637/B「STARS FROM THE BROKEN NIGHT」収録曲 ※映像は未収録)
Vida Rosa (CTCR-14651/B「HERE COMES NAMELESS SUNRISE」収録)
BURN OUT -2011 ver.- (CTCR-14698/B「FOURTEEN -the best of ignitions-」収録)
here we go (CTCR-14758/B「ON FIRE」収録)

Live at STUDIO COAST (2012.9.2 sun)
storm rider
baby baby


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 なお今回のFROM THE BACKSTAGE取材にあたり読者プレゼントをゲット! Jの今回のツアーのために製作された最新ピックを4名様分いただきました(提供:FOURTEEN)。ぜひ記事の感想など一言添えていただき応募いただけると嬉しいです。応募はこちらの応募要項を御覧の上、メールからご応募いただけますのでよろしく!

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J『オン・ファイアー』
カッティングエッジ 3月21日
CD+DVD CTCR-14758/B 3,990円
CD CTCR-14759 3,150円


2012年10月23日


D_Driveこだわりのライブ機材に迫ったPlayer10月号!


Russian Roulette / D_Drive 『Electric Lady Loud』

 9月2日発売Player10月号FROM THE BACKSTAGEでは、D_Driveのこだわりのライブ機材をレポートしています。記念すべき東京初ワンマンだった8月5日(日)の六本木morph-tokyo“Driving Rock Revolution 2012 Summer in TOKYO”公演に潜入、ライブ本編では使われなかったバックアップ分も含めて御紹介しているのですがいかがでしょうか? PlayerとD_Driveの出逢いはMoveOn09に音源を送ってくれたことから始まりました。それがおそらくちょうど『Something to Drink?』をリリースした頃で(しばらく入手困難になっていましたが、好評につき『Something to Drink? Re Edition』として再発されました!)、東京にツアーに来るというので目黒ライブステーションに観に行ったのがそもそもの出逢いだったと思います。そのときに“こんなバンドがいるのか!?”と非常に驚きましたね。勿論“Yukiちゃん可愛い!”とかそういう感想も当然ありましたが(^^;)。


教則DVD『ゼッタイ弾ける!スウィープ超入門』/Yuki [D_Drive]Digest

 このご時世、インストバンドがとりわけ珍しいわけではありません。むしろロックインスト系に限らずジャズ/クロスオーヴァー、ジャムバンドとかポストロックとか、探せばいくらでも面白いインストバンドはいます。最近は国内外問わずエレクトリックフュージョンの波というのがじわじわ来ていて個人的には着目していますし、一般的な音楽リスナーにとっても音楽を聴く、聴かないを歌の有無だけで決めているような時代ではないですよね。ただしインストは歌もの以上に個人の好みが露呈しやすいというか、結果的に細分化していく向きはあると思います。ポストロックの中でもいろんなタイプがあるように(^^;)、ロックインストとくくっても好き嫌いは様々っていうのはこれも仕方ない部分かと。


D_Drive 『Electric Lady Loud』 Hyper Driving high 〜 M16 〜 Cassis Orange 〜2012.Version〜

 ところでD_Driveが面白いと思ったのは圧倒的に王道だと思ったからです。何が王道かというとまず演奏技術があること(この辺、メンバー全員が教則DVD出すくらいなので4人それぞれに注目をしている人は多いと思います。ベーシストShimataroさんの教則ベースDVDも現在制作中)、テクニカルなプレイで魅了させつつもテーマや芯となる部分はかなりキャッチーで、口ずさめるようなリフやメロディのオンパレードです。そしてライブを観たひとはわかると思うのですが、ライティング演出からステージングなどワンマンに限らずショートステージであっても、きちんとしたストーリー性のあるセットリストで表現できるステージ構成がまた見事です。関西人なので時間に余裕があるときはMCで笑いもとります(笑)。その手法としてはすべてが新しいわけではなくて、むしろHRインストとしての様式美と言いますか、そういうものを踏襲して独自のスタイルに構築してきた部分もあるのがD_Driveの面白いところです。そしてその徹底具合が物凄い。もはや職人芸です。そこに現在のテイストを混ぜこむことによってD_Driveとしか言いようがない音楽を作っています。現に似たようなバンドを探そうとすると見つからないんですよね…。


「 D_ICHIGEKI 」 Live at Chicken George / D_Drive / 快進のICHIGEKI

 D_Driveの楽曲は一貫してメロディにこだわったポピュラリティのあるものなのですが、ライブのリアクションがどんどん大きくなっていくとともに変わってきた部分もあります。まず音はどんどんアグレッシヴに密度の濃いものとなってきました。この辺りの進化は『Something to Drink?』と2nd『ACCELERATOR』を聴き比べるとおわかりいただけるかと思います。「Runaway Boy」「Escape from...」などのシリアスなメッセージを擁した楽曲と、お酒の名前で曲を作ったり(もしくは曲名としてネーミングしていた)というノリもあったりして面白いんですけれど。その流れから考えると、初のEPとなった『Russian Roulette / Among the Distraction』は新機軸でした。特にSeijiさんが作った「Russian Roulette」が顕著なのだけれど、凄くライブにおけるステージングを考慮しての楽曲で、テーマメロディとゴリゴリリフの中間を行く感じでキャッチーさは抑えているけれど、4人のキャラクターを随所に押し出した構成とストーリー性で聴かせるスリリングな仕上がりになっていました。現にライブでは大きな見せ場を作っている曲になっています。


教則DVD「ゼッタイ叩ける!ドラム・フィルイン超入門」Chiiko[D_Drive]

 さて長くたらたら書いてきましたが、こうしたD_Driveの急激な進化は勿論4人それぞれの努力も大きいと思うのだけれど、同時に大きな要因となっているのが彼らがこだわって今も追求している機材面だと思うのですね(たどり着くまでが長かった…)。D_Driveは特にユニークでメイン機材は新進カスタムブランドだったり、自身でオーダーした楽器が非常に多いのです。SeijiさんとYukiちゃんのMARSHALL JCM2000など定番といえる機材もありますが、他はほとんど彼らの主張が反映された楽器とも言えると思います。SeijiさんとYukiちゃんが愛用するkühl、ShimataroさんのSOUND TRADE、ChiikoちゃんがプレイするGaai Drumsと、なかなか楽器店などでは見られないものなので、“なんの楽器を使っているんだろう!?”と疑問に思っていた人も少なくないはず。彼らのクリニックで語られてきた部分はありつつも、楽器誌としてレポートするというのはまずPlayerが先陣を切りました。少しでも資料価値の高いものをと、4人のコメントやkühl、Gaai Drumsに取材して作り上げた記事です。じっくりお読みいただけると嬉しいです。文字量の関係で書ききれなかった部分も多いのですが…。


D_Drive Seiji 『リズムからソロまで完璧に弾けるギター・トレーニング』

 既存の素晴らしい音楽、楽器を踏襲しつつも、現在ならではのエッセンスや新しいアイデアを盛り込んで、オリジナリティあふれるものを築き上げようという意欲は、D_Driveの楽曲やステージング然り、楽器作りに共通する部分であります。そこを徹底しているからD_Driveは面白いし、“なんかこのバンドは気になる…!”とどんどん彼らの動向を追う人が増えてきているんだと思います。個人的にもD_Driveが東京ワンマンをする日をずっと待っていましたし、そのときは必ずやるぞ!と思っていたのが今回の記事でした。まだまだこのバンドはスケールアップして、いずれはワールドワイドに羽ばたいていくバンドだと思うので、ガツーンとハードででもメロディアスなロックインストが好きという方にはぜひチェックしていただきたいです。

 また今回の記事においては読者プレゼントをたくさん提供いただきました! 誌面ではスペースの関係できちんと紹介できていないので、この場で改めて御紹介させていただきます。

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アトス・インターナショナルさんより
Seiji『リズムからソロまで完璧に弾けるギター・トレーニング』
Chiiko『ゼッタイ叩ける!ドラム・フィルイン超入門』
Yuki『一緒に弾ける! 速弾きギター超入門』
Yuki『ゼッタイ弾ける!スウィープ超入門』
各教則DVDをそれぞれ1名様に。直筆サイン入りです!

D_Driveのメンバーより
サイン入りTシャツ、サイン入りライブDVD『The ACCELERATOR D_Drive One Man Live at Chicken George』、さらにリストバンドをセットして1名様に。

ヤマハ・ミュージック・トレーディングさんより
D_Drive愛用のROTO SOUNDのギター/ベース弦セットR9(9-42)、R10(10-46)、RS 665LD(45-130)を、それぞれメンバー4人のサイン入りで各2名様に。


と、かなり充実しておりますので、ぜひ記事の感想なども一言添えていただきこちらからご応募いただけると嬉しいです。

 相変わらずライブ活動やクリニックなど全国津々浦々精力的なD_Drive。お近くに行く際はぜひ生で観ると音楽観が変わるかもしれません。10月には北海道にも行っちゃいます!

Text by KAZUTAKA KITAMURA

D_Drive Live Schedule

9月9日 (日) 京都
峰山 京都府丹後文化会館 野外ステージ
『 彩音 9th Live Event The infinity 』
OPEN 10:30 / ステージSTART 12:30
※ D_Driveは16:00〜 入場無料
http://sound.jp/saion/

9月17日 (月・祝) 大阪
『ALHAMBRA VS D_Drive』
〜New Album 「SIEGFRIED」発売 ALHAMBRA LIVE 2012〜
心斎橋 OSAKA RUIDO 
ALHAMBRA / D_Drive
http://www.ruido.org/osaka/
お問い合わせ:OSAKA RUIDO 06-6252-8301

10月5日 (金) 北海道
MI JAPAN 札幌校
http://www.mi-japan.com/sapporo/
『D_Drive バンドセミナー』
OPEN 17:30 / START 18:00
※当セミナーは抽選となります。

10月6日 (土) 北海道
〜Driving Rock Revolution 2012 Autumn in Sapporo〜
札幌 COLONY
http://colony6.p1.bindsite.jp/
D_Drive(ゲスト)
DIAMOND / LINUSORPHEUS / 他
主催 XERO KREW ENTERTAINMENT

10月7日 (日) 北海道
〜Driving Rock Revolution 2012 Autumn in Sapporo〜
札幌 HOT TIME
http://music.geocities.jp/susukinoht/
D_Drive(ゲスト)
GRACE GRAIND / KATHRSIS / 他
主催 XERO KREW ENTERTAINMENT

10月8日 (月・祝) 北海道
two-five 札幌イーアス店 店内スタジオ
『 D_Drive スペシャルセミナー&ミニライブ 』
出演:D_Drive
限定40名
お問い合わせ:two-five 札幌イーアス店
011-816-0069 担当:佐々木様
http://www.two-five.net/sapporo/event/002515.html

10月12日 (金) 東京
D_Drive YUKI教則DVD
ゼッタイ弾ける!スウィープ超入門」発売記念イベント
D_Drive ALL PART CLINIC & MINI LIVE
イシバシ楽器 渋谷店
会場:J-POP CAFE 渋谷
http://www.ishibashi.co.jp/sale-event/1012_ddrive/

10月13日 (土) 神奈川
『ザッツ★エンターテイメント』
厚木 Thunder Snake
http://www.thunder-snake.com/
出演:D_Drive / ザ★トリチキン /
HECTEYES / 椛田千里 / NATTO / 他

10月14日 (日) 東京
mintmints VS D_Drive
代々木 Zher the ZOO YOYOGI
http://www.ukproject.com/zherthezoo/

10月21日 (日) 愛知
『SOUND IMPACT 26』
栄 TIGHT ROPE
http://www.tight-rope.info/
出演:D_Drive / Lycious / METAL-X /
ZERO / 鋼鉄家族 / 他

10月26日 (金) 大阪
Crying Machine Presents
『TOUR 2012 THE TIME HAS COME』
心斎橋 THE LIVE HOUSE soma
http://www.will-music.net/soma/
出演:D_Drive / Crying Machine /
快進のICHIGEKI / BLOW TOP

12月1日 (土) 東京
GANGLION Presents!
渋谷 REX
http://www.ruido.org/rex/
出演:D_Drive / GANGLION / THE LEAPS / 他

12月2日 (日) 神奈川
厚木 Thunder Snake
http://www.thunder-snake.com/
出演:D_Drive / GANGLION / 他

12月7日 (金) 山口
周南 TIKI-TA
http://climbfej.co.jp/tiki-ta/
出演:D_Drive / GANGLION / 他

12月8日 (土) 岡山
倉敷 REDBOX
http://www.kurashiki-redbox.com/
出演:D_Drive / GANGLION / 他

12月9日 (日) 大阪
北堀江 hills パン工場
http://livehillspankojyo.com/
出演:D_Drive / GANGLION / 他

ゆずの愛器の数々をレポート


ゆず「with you」

 8月2日発売Player9月号FROM THE BACKSTAGEでは、2012年でデビュー15周年を迎えたゆずの東京ドーム公演の使用機材をレポートしている。15周年を記念して通算3枚目のベスト盤『YUZU YOU 2006-2011』、そしてヒット中のシングル「with you」に続き8月8日にはさらにニューシングル「また明日」を発売するなどリリースラッシュのゆず。5月26日(土)、27日(日)京セラドーム大阪、6月2日(土)、3日(日)東京ドームでは15周年感謝祭“YUZU 15th Anniversary Dome Live YUZU YOU”が行なわれた。初日は2人の弾き語り主体、そして2日目はYUZU YOU BANDを率いてのバンドライブという両日で異なるステージを披露。PlayerはYUZU YOU BANDを擁したゲネプロへの潜入に成功。北川悠仁と岩沢厚治、そしてYUZU YOU BANDに参加したBe.の愛器の数々を撮影することができた。


Be. がゆずの「春風」をアコギ2本でカヴァー!

 YUZU YOU BANDで華麗なギタープレイを披露した佐藤“じーけん”健治、浜崎快声によるギターデュオがBe.。彼らもまた、ゆずの名曲の数々をアコギインストでカヴァーした、2枚組アルバム『Be.Plays YUZU 1998-2011』をリリースしたばかりである。持ち前のエンタテインメント精神を発揮して、壮大なスケールによる趣向をこらした演出で3時間を楽しませてくれたゆずだが、ドーム公演2日目の開演前には後方の特設ステージで、ゆずカヴァーのアコギインストを披露するBe.の姿もあった。単なるライブというイメージを超えたフェスティバルだったなぁと、今振り返ると思うのである。またそこには各々の楽器へのこだわりも感じさせる場面も多く、2日ともに様々な愛器がドームのステージに登場した。Player2012年9月号では、ゆずとBe.の愛器の数々をレポートしているのでお楽しみいただきたい。ここではその中で2本だけ紹介しよう。

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GIBSON J-160E(北川悠仁・所有)
Photo by TAKAHIRO HOSOE


 北川悠仁にとってGIBSON J-160Eは数本所有するなどお気に入りのモデルのひとつ。コアなゆずファンの中には彼がリスペクトするジョン・レノンの面影も重ねるのかもしれない。本器はダブルサウンドホールリング仕様の68年製で、まさにジョンが2本目に入手したことで著名の64年製のJ-160Eと同様のルックス。しかし北川の強いピッキングにより、サウンドホール周りはサンバーストの塗装が完全に削れてしまっている。

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YAMAHA FG-Custom“白No.2”(岩沢厚治・所有)
Photo by TAKAHIRO HOSOE


 岩沢厚治は複数本のヤマハFGシリーズを愛用してきていることで著名。YAMAHA FG-Customは岩沢のためにカスタムメイドされたギター。ヤマハを代表するドレッドノートタイプのアコースティックギターFGシリーズは、1966年のFG-150、FG-180によるセンセーショナルなデビュー以後、国産フォークギターの代表格として現在に至るまで生産されている。ナチュラルは本器以外にもう1本、さらにブラックのものもスタンバイされており、それぞれの相違点については本誌でレポートしている。

 この10月からは2人の弾き語り主体のホールツアー4公演に続き、12月からは年またぎとなるアリーナツアー22公演も決定。チケット争奪戦は覚悟だが、15周年を経てますますノリに乗っているゆずのステージングをぜひ御覧いただきたい。

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ゆず 
YUZU LIVE CIRCUIT 2012 YUZU YOU〜二人で、どこへでも〜

2012年10月24日(水)18:00 神奈川県 横浜文化体育館
2012年10月29日(月)18:30 岐阜県 長良川国際会議場
2012年10月31日(水)18:30 山口県 下関文化会館
2012年11月2日(金)18:30 奈良県 奈良100年会館

YUZU ARENA TOUR 2012-2013 YUZU YOU〜みんなと、どこまでも〜

2012年12月8日(土)16:00 福岡県 マリンメッセ福岡
2012年12月9日(日)16:00 福岡県 マリンメッセ福岡
2012年12月15日(土)17:00 宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
2012年12月18日(水)18:30 愛知県 日本ガイシホール
2012年12月19日(木)18:30 愛知県 日本ガイシホール
2012年12月22日(土)16:00 埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
2012年12月23日(日・祝)16:00 埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
2012年12月30日(日)16:00 北海道 きたえーる
2012年12月31日(月)22:00 北海道 きたえーる<カウントダウンライブ>
2013年1月6日(日)16:00 新潟県 朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター
2013年1月12日(土)16:00 兵庫県 神戸ワールド記念ホール
2013年1月13日(日)16:00 兵庫県 神戸ワールド記念ホール
2013年1月16日(水)18:30 広島県 広島グリーンアリーナ
2013年1月19日(土)16:00 大阪府 大阪城ホール
2013年1月20日(日)16:00 大阪府 大阪城ホール
2013年1月22日(火)18:30 大阪府 大阪城ホール
2013年1月26日(土)16:00 福井県 サンドーム福井
2013年2月2日(土)16:00 静岡県 静岡エコパアリーナ
2013年2月8日(金)18:30 神奈川県 横浜アリーナ
2013年2月10日(日)16:00 神奈川県 横浜アリーナ
2013年2月11日(月・祝)16:00 神奈川県 横浜アリーナ
2013年2月14日(木)18:30 神奈川県 横浜アリーナ
http://www.senha-yuzu.jp/


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ゆず
また明日
セーニャ・アンド・カンパニー CD
初回限定盤 SNCC-89923 8月8日 1,100円
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通常盤 SNCC-89924 900円

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Be.
Be. Plays YUZU[1998-2011]
ミミ・エンタープライズ CD
MIE-0008 5月23日 2,500円


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 また、今回のドーム公演でBe.の佐藤“じーけん”健治、浜崎快声が使用したボトルネックとサイン入りピックをセットにしてそれぞれ1名様にプレゼントしている(提供:ミミ・エンタープライズ)。ぜひ記事の感想などを明記の上、こちらまで応募してほしい。

2012年7月27日

ストレイテナーのアコースティックセットをレポート

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GIBSON J-200(HORIE's) Photo by TAKAHIRO HOSOE

 毎月話題のライブ/コンサートのバックステージに潜入、最新のライブ機材をレポートしているFROM THE BACKSTAGEのコーナーですが、Player2012年7月号はSTRAIGHTENERのゲネプロへ潜入。6月13日に初のアコースティック・アルバム『SOFT』をリリースするストレイテナーですが、このアルバムは3月28日梅田AKASO、30日渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行なわれた“STRAIGHTENER ACOUSTIC”で行なわれたライブ音源、そしてスタジオレコーディングされた新曲「シンクロ」「Phantasien」により編まれています。09年以後、トライし続けてきたアコースティック・アプローチの賜物なわけですが、ストレイテナーの楽曲が持つスタンダード性をより鮮明に描き出した好盤に仕上がっています。何種かのスティックやブラシ、ホットロッド、マレットなどを使い分けての多彩なドラミング、コーラスでも抜群の存在感を示したナカヤマシンペイ、アップライトやフレットレスも織り交ぜて躍動感たっぷりのベースプレイを繰り広げた日向秀和の敏腕リズム隊。そしてホリエアツシのアコギ、鍵盤プレイ、大山 純のギタープレイにしても、各々の聴かせどころをフィーチャーしつつも音と音とのスペースを意識したアンサンブルが印象的でした。何より歌心あふれるプレイが聴き所と言えるでしょうね。

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GODIN A4 Ultra Fretted SA(HINATCHI'S) Photo by TAKAHIRO HOSOE

 普段だと例えばホリアアツシだったらSG、大山 純だったらジャズマスターがトレードマークになっているわけですが、今回はアコースティックセットということで各人の楽器が様変わりしていたのが特色と言えます。ホリエアツシはギブソンのキング・オフ・フラットトップSJ-200及びJ-200が好みのようで、数年前まではSJ200をプレイしてきましたが現在はJ-200を愛用しているようですね。このアコギのちょっと乾いたストロークの響きが『SOFT』の世界感にはとてもマッチしているように思えます。また日向秀和が新たなにゴダンのA4ウルトラを導入していたのも観どころとなっています。当然本器もレポートしております!


ストレイテナー「シンクロ」

 『SOFT』を引っさげての全国ツアーもスタート。エレクトリックセットとはまた違った魅力のストレイテナーをぜひ体験してみてください。

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ストレイテナー『ソフト』
EMIミュージック・ジャパン CD
TOCT-29008 6月13日 2,800円

SOFT ACOUSTIC TOUR
6月23日(土)恵比寿ガーデンルーム
ホットスタッフ・プロモーション TEL 03-5720-9999(平日 15:00-18:00)

6月28日(木)仙台 Rensa
ジーアイピー TEL 022-222-9999

6月30日(土)札幌 ファクトリーホール
ウエス TEL 011-614-9999(平日 11:00-18:00)

7月5日(木)NHK大阪ホール
グリーンズ TEL 06-6882-1224

7月7日(土)福岡 イムズホール
キョードー西日本 TEL 092-714-0159

7月8日(日)広島 クラブクアトロ
夢番地 広島 TEL 082-249-3571

7月12日(木)名古屋 クラブダイアモンドホール
ジェイルハウス TEL 052-936-6041(平日 11:00-19:00)

7月14日(土)渋谷公会堂
ホットスタッフ・プロモーション TEL 03-5720-9999(平日 15:00-18:00)


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 今回ストレイテナーの直筆サイン入りTシャツ(Sサイズ)を
読者プレゼントでいただきました。1名様にプレゼントさせていただきますので、ぜひPlayerの感想共々お書きのうえご応募いただけると嬉しいです。応募方法はPlayer7月号P.67も参照にしてみてください。ぜひぜひ記事の感想をお書き添えの上ぜひご応募ください。

2012年6月1日

LOUDNESS 最新ライブ機材をレポート!

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 米国M3ロックフェスティバルでは、クイーンズライクやラット、スキッド・ロウ、ウォレント、クワイエット・ライオット、ドッケンらとともに競演することで話題のLOUDNESS。デビュー30周年を迎えて昨年より話題の尽きなかった彼らだが、アニバーサリーイヤーのひとつの節目であるとともに最新型ラウドネスの姿を示したのが、3月24日渋谷公会堂にて行なわれたライブ“THE ROAD TO THE NEXT STAGE 〜Eve to Dawn〜”である。Playerのみならず、様々な楽器誌がアニバーサリーイヤーのラウドネスを追い掛けてきたわけだが、この渋谷公会堂公演における最新ライブ機材を撮影したのはおそらくPlayerだけかと。現在発売中の5月2日発売Player6月号のFROM THE BACKSTAGEではその模様を4ページに渡りレポートしているのでぜひ御覧いただければ幸いである。

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 往年の名曲は勿論、最新オリジナルアルバム『Eve to Dawn〜旭日昇天』からの楽曲もプレイされたこの公演では、Player2012年1〜2月号にて展開して好評を得た“高崎 晃ギターコレクション”特集で紹介した最新ギターをプレイする高崎 晃の勇姿も見られた。FROM THE BACKSTAGEでは高崎 晃の生誕50周年記念モデルKILLER KG-Prime Birth Axe 222、ESP Random Star“TARAKU”、そしてラウドネス30周年記念モデルKG-Prime Glory Lineなどのギターを、先述のギターコレクションに続き紹介。特に今回はバック&サイド写真などを織り交ぜてよりわかりやすい内容を目指している。そしてさらに本公演において目玉となっていたのは、山下昌良のシグネイチャー・ベースだ。彼が仏国のギターブランド、ヴィジェを愛用しているのはファンなら御存知だろうが、最新モデルVIGIER Arpege Black Rising Sunは、高崎 晃のKILLER KG-Prime Rising Sun同様に日章旗デザインが施されているのがポイント。キラーのKGプライムもヴィジェ・ベースも独自のアイデアが満載の最新鋭のギター/ベースなので、ぜひテキストのほうをお読みいただきたい。なおシグネチャーピックYM Pickに関しても同様のデザインで新たに登場した。今回高崎 晃と山下昌良のピック・プレゼントも行なっているのでぜひ感想とともに応募してほしい。

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高崎 晃の最新アンプシステム!

 また、本誌ではスペースの関係で残念ながらカラー掲載できなかったので、高崎 晃と山下昌良のアンプシステムを此処で改めて御紹介しよう。高崎 晃はチューブ・プリアンプMARSHALL JMP-1、パワーアンプROGER MAYER RM-6550、ピッチシフターROCKTRON Intellipitchをラックマウントしたアンプシステムだった。永らく愛用している70年代中期製1960Xは不変である。キャビネットを狙うマイキングにもこだわりを感じさせたほか、電源系にもピュアなサウンドを追求する姿勢が感じ取れた。

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山下昌良のアンペグ・アンプシステム

 山下昌良は出力300WのチューブアンプヘッドAMPEG SVT-VRをメインで使用。最新テクノロジーを投入して伝統的SVTサウンドをリイシューしたモデルだ。ラックにはさらにSVT-U、SVT-5 Proもマウントされていた。TONEWORKSのデジタルチューナーDTR-1も見える。キャビネットはアンペグの定番SVT-810E(右)、810HP(左)を採用していた。


LOUDNESS「The power of truth」

 もちろん二井原実のヴォーカルマイクや鈴木政行のドラムセットまで、ステージ上及びバックステージにスタンバイされていたほぼすべての楽器を撮影、レポートしている。5月2日発売Player6月号のFROM THE BACKSTAGE、ぜひご堪能あれ。

Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE

2012年5月7日

斉藤和義 武道館公演の機材をレポート

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 斉藤和義の傑作『45 STONES』を引っさげての5ヶ月に渡る全国ツアーも千秋楽を迎えようとしています。日本武道館2デイズを含めたツアーは各地で完売となり大盛況でしたが、“空に星が綺麗 ギターオークション〜被災地の学校へギターを〜”を筆頭に斉藤和義を取り巻く話題は実に事欠かない。楽器面においてはギブソンの斉藤和義シグネチャー・モデル KS-330が発売されたことも、ギターファンなら気になるところでしょうね。今回の武道館公演でも勿論登場した斉藤和義シグネチャー・モデル KS-330をPlayerも撮影させていただきました。

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GIBSON CUSTOM SHOP Kazuyoshi Saito KS-330 Prototype
Photo by TAKAHIRO HOSOE


 エピフォン・カジノ E-230TDの基となったことでも知られるGIBSON ES-330TDの59年製がベースとなっており、太めのネックグリップやビグスビーのヴィブラート・ユニットB7、独自仕様P-90など和義さんのこだわりが詰まった仕上がりになっています。詳細はPlayer2012年5月号のインタビュー及びテキストを御一読いただきたいのですが、興味深いのはその際に明らかになったさらなるシグネチャー・モデルのプロジェクトが進行している点。

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GIBSON CUSTOM SHOP Kazuyoshi Saito Signature Les Paul Prototype
Photo by TAKAHIRO HOSOE


 このゴールドトップ、シリアルなどはなくて“Prototype#1”がヘッドストック裏に手描きされていた正真正銘のプロトタイプでした。ES-295を彷彿させるゴールド・フラワーのオリジナル・ピックガードも印象的なこのゴールドトップ、P-90をリアに1発搭載したシンプルな使用が潔いですね。実はネックジョイント部には独自のスラント処理が施されているのも興味深いところ。詳細は記事のほうを御覧いただければ幸いです。

 という感じで、ギブソンと斉藤和義によるコラボレーションはこの先もホットなニュースを届けてくれそうで楽しみですね。誌面ではこの2本のギター以外にも武道館公演で活躍した楽器の数々をバンドメンバー分含めて8ページに増ページしてレポート! チェックしてくれると嬉しいです。5月2日にはニューシングル『月光』のリリースも控えており、カップリングも映画「ポテチ」の主題歌「今夜、リンゴの木の下で」、東京メトロが4月1日から開始するキャンペーン「We are the Tokyo Navigator」のCMソング「メトロに乗って」も収録と、このシングルも大きな話題を呼びそう。さらには5月2日にリリースされる忌野清志郎カバーアルバム『KING OF SONGWRITER 〜SONGS OF KIYOSHIRO COVERS〜/V.A』にも「エンジェル」で参加。ますます精力的な和義さんの動向に注目です!

2012年3月30日

謎の生命体MAN WITH A MISSIONのライブに潜入!

 オオカミ頭の究極の生命体による謎のバンドMAN WITH A MISSION(以下、MWAM) 。ミクスチャーやヒップホップ、オルタナ、パンク、ファンクなど様々な音楽エッセンスを貪欲に昇華、キャッチーなメロディにこだわった楽曲をハードかつダンサンブルな人間離れした(人間じゃないんだから当然だが…)ステージングで放つこのバンドは、Playerリーダーズポールのニューカマー部門にチャートインするなど、着実にその名前をシーンに浸透させつつある。バックナンバー分は完売御礼のPlayer2012年4月号FROM THE BACKSTAGEだが、そんなMWAMのライブ機材をレポートしている。まだチェックしていないという人は書店、楽器店の在庫分で全てなのでお早めに。Jean-Ken Johnny(g,vo)、Kamikaze Boy(b)が愛用しているのはYAMAHA RGXA2、RBX4A2というのがユニークだった!

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Jean-Ken JohnnyのYAMAHA RGXA2
Photo by TAKAHIRO HOSOE


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Kamikaze BoyのYAMAHA RBX4A2
Photo by TAKAHIRO HOSOE


 ともに軽量な芯材(ファカルタ)をセンターに薄く加工された硬質な材(アガチス)で挟み込むというヤマハ独自によるA.I.R.(オルタナティブ・インターナル・レゾナンス)ボディを採用したギター/ベースであり、人間離れした(しつこいようだが人間じゃないんだから当然…)ステージングを行なう彼らにとってはライトウェイトな楽器というのは非常に大きなメリットのようだ。ギターケーブルを繋げるとピックアップセレクターが光って表示される部分も何処か近未来だし、飛行機をモチーフにした洗練されたデザインも含めて、MWAMにはピッタリの楽器である。共にサウンドも癖がないので使いやすいギターなんだとか。

 3月14日に完売となった2010年リリースの1stミニアルバム『WELCOME TO THE NEWWORLD』が2曲追加されて再リリースされたほか、4月4日にはメジャー初シングル「distance」のリリースが待ち受けており、すでに現在新たな全国ツアー“DON’T FEEL THE DISTANCE〜8カ所だョ!全員集合TOUR〜”もスタートしている。ぜひまずはアグレッシブかつ随所でユーモアもたっぷりの獣たちのステージングを御覧いただきたい。

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マン・ウィズ・ア・ミッション
ディスタンス
CROWN STONES 4月4日
初回限定盤 CD+DVD CRCP-10273 1,700円
通常盤 CD CRCP-10274 1,200円

MAN WITH A MISSION
DON’T FEEL THE DISTANCE〜8カ所だョ!全員集合 TOUR〜エクストラ 公演

4/21(土)17:00/17:30 松山サロンキティ
road to MONSTER baSH 2012
w) BUZZ THE BEARS / WHITE ASH /
問い合わせ デューク松山 089-947-3535 

4/22(日)17:00/17:30 高知 X-pt.
music Moove present 「MbS ROCKS」
w) BUZZ THE BEARS / WHITE ASH / FUNKIST / mudy on the 昨晩
問い合わせ デューク高知 088-822-4488  

DON’T FEEL THE DISTANCE 〜8カ所だョ!全員集合 対バン TOUR〜

4/27(金)18:00/18:30 筑波 PARK DINER
w) 10-FEET / FUNKIST
問い合わせ ディスクガレージ:050-5533-0888 (weekday12:00〜19:00)

4/30(月)13:00/13:00 新潟万代シテイパーク
Niigata Rainbow ROCK Market
問い合わせ キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

5/1(火)18:00/18:30 秋田 Club SWINDLE
OPEN:
w) HEY-SMITH / 黒猫チェルシー/Czecho No Republic
問い合わせ GIP 022-222-9999

5/3(木)18:00/18:30 青森 Quarter
w) HEY-SMITH / 黒猫チェルシー/Czecho No Republic
問い合わせ GIP 022-222-9999

DON’T FEEL THE DISTANCE〜8カ所だョ!全員集合 ONE MAN TOUR〜

5/5(土)17:00/18:00 札幌BESSIE HALL
問い合わせ マウントアライブ 011-211-5600

5/12(土)17:00/18:00 広島ナミキジャンクション
問い合わせ 夢番地 広島 082-249-3571

5/13(日)17:00/18:00 福岡DRUM Be−1
問い合わせ キョードー西日本 092-714-0159

5/27(日)17:00/18:00 SHIBUYA-AX
問い合わせ ディスクガレージ050-5533-0888

6/2(土)17:00/18:00 名古屋Electric Lady Land
問い合わせ サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

6/3(日)17:00/18:00 大阪BIG CAT
問い合わせ キョードーインフォメーション 06-7732-8888

6/9(土)17:00/18:00 仙台MACANA
問い合わせ GIP 022-222-9999

6/10(日)17:00/18:00 郡山CLUB#9
問い合わせ GIP 022-222-9999

http://mwamjapan.info

ムーンライダーズの最新機材レポートをチェック!

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Damn! MOONRIDERS!!

 Player2012年3月号 FROM THE BACKSTAGE ではムーンライダーズのライブ機材をレポートしています。ムーンライダーズというと、現存する日本最古参のロックバンドなんて言われ方もするわけですが、このたび2011年の活動をもって「進化するまで」無期限活動休止することを表明。クールな味方をすればバンドの活動休止なんてものはいくらでもあるわけですが、80年代後半に長い活動休止期間をとったときもこのバンドは別に活動休止宣言はしなかったし、もとより6人が各々独立したソロアーティストでもあり、プロデューサーなど裏方稼業でも大活躍な音楽家達。常に何かしらをやっている人達ではあるんですが、それだけにわざわざ活動休止などと言われるとファンには重たいものがあります。ミュージックマガジンが「さよならムーンライダーズ」で特集を組んでいましたけれど、実質的な意味合いとして解散と同等の受け取り方をしている人が多いですしね。でもそれも悲しいので、みんなさっさと進化できるといいですね。無論僕らリスナーも。

 Playerでは近年鈴木慶一白井良明のギターコレクション記事を企てたりと、ムーンライダーズを追いかけてきました。Playerも楽器誌では最古参のカテゴリーに入る雑誌ですので彼らとは長い付き合いです。ライダーズファンの中には、慶一さんが短編小説をPlayerに連載していたことを知っているひともいらっしゃることでしょう(笑)。『Ciao!』リリース時にインタビュー取材のオファーもしたのですが、今回インタビュー稼働がないということだったので、せめてライブ機材取材を!とお願いして叶ったのが12月17日 中野サンプラザホール公演というわけです。弦楽器隊の使用機材は大きくは変わっていなかったのですが、良明さんがJMI AMPLIFICATION 30/6 Comboを使用していたのが面白いところでした。客席を練り歩くように登場してステージに上がり、ラストも客席から帰っていったのも印象的なコンサートでしたね。常に裏の裏を読むようなサプライズを好むバンドではありますが、アンコールでオーディエンスをステージに上げてしまった場面もそうですが、演者と観客に差なんかないんだ、みんな同じなんだということをさりげなく謳っているような演出でもありました。この辺のテーマ性もいずれ語られるといいんだけれどな。機材紹介は4ページに渡り展開していますが、ここではフロント4人の機材レポの抜粋を掲載。

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鈴木慶一 GIBSON SG Jr.
 近年のライブで大活躍のSGは3プライのスモールピックガードやドッグイヤー・タイプP-90、トップハット・ノブといった仕様から63〜66年製と思われるんですが、慶一さん入手時にエボニーにリフィニッシュされており、その際にシリアルなどは消えてしまっているので詳細は不明。チューンオーマチックタイプとともにストップバーテイルピース仕様に変更、ペグもグローバー製に交換されています。

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白井良明 GIBSON CUSTOM SHOP Histric Collection 1959 Les Paul
 00年代に入るぐらいまではそれこそ楽曲ごとに多数のギターを持ち替えていた良明さん。それはそれでギター番長ファンにはたまらない魅力だったのですが、近年はsclapのライブなどもそうなんですが基本的にギブソン系で極力持ち替えずに勝負。00年代中頃まではレスポールSGの印象も強かったのですが、現在のメインギターはヒスコレの59リイシュー。亡き母が残してくれたお金で購入したもので、形見でもあり良明さんの並々ならぬ想い入れを感じる1本です。

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武川雅寛 KARL HOFNER Strad Model
 クジラさんのヴァイオリンはサウンドホールを覗いたところ、KARL HOFNER製ストラド・モデルでした。カールヘフナーはヴァイオリン・ベースでお馴染み、1887年に創業したドイツの老舗楽器メーカー。クジラさんは中学時代、ヴァイオリンを習っていたときに入手して以来、ずっと愛用しているようです。かぐや姫「神田川」の印象的なイントロを筆頭に、実は国内ポップミュージック/ロック史で最も有名なヴァイオリンのひとつと言えます。

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鈴木博文 FENDER Jazz Bass
 クジラさんのヴァイオリン同様、フーちゃんのジャズベースもまたムーンライダーズの歴史とともにあった1本です。近年ではライン6のヴァリアックス・ベースを使っている姿もあったりと新しい楽器にも興味はお持ちのようですが、博文さんといえばこのジャズベースを思い浮かべるひとがほとんどではないでしょうか。シリアル入り4点止めFプレート、1弦用だけ長いオクターヴ調整用ネジを擁したブリッジなどから73年製とわかります。指弾きのイメージも強いフーちゃんですが、サンプラ公演はほとんどピッキング・プレイでしたね。


 という感じで、個人的にも感謝とせいっぱいのリスペクトの意味を込めて作った機材レポ記事となっております。ぜひPlayer読んでやってください。サンプラでは僕もアナログ盤も購入しましたが、最新アルバム『Ciao!』はムーンライダーズ史上、最も誰がどの曲を作っているのかが判別しづらい楽曲が入っています。そのくせあんまり今回は共作がなくて単独クレジットで、しかも全員がヴォーカルをとっているのも印象的でした。個人的には『Dire Moron TRIBUNE』に継ぐコンセプチュアルなムードが漂うアルバムって気がしました。なんか有終の美ってムーンライダーズらしくない気もするんですが、これがラストアルバムになるんだとしたら本当に美しいピリオドかも。とはいえ、また時間が経ったらしれっと演ってほしいんですが。活動休止のうちは最古参ロックバンド記録も更新され続けるわけですからね。豪華ゲスト陣と名盤『火の玉ボーイ』を再演した火の玉ボーイコンサートのライブアルバムもリリースされました。ライダーズ史上最も音質が良いライブアルバムだと思うのですが、コアなライダーズファンの方、満足度はいかがでしょう?

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チャオ!
MOON RIDERS RecordS XPCA-1015 3,200円

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火の玉ボーイコンサート
LIVE at MELPARQUE TOKYO HALL 2011.05.05
MOONRIDERS RecordS XPCA-1016-7 3,800円

Text by KAZUTAKA KITAMURA,Gear Photo by TAKAHIRO HOSOE

2012年2月19日

ALDIOUSが1年に2回目の登場!

 FROM THE BACKSTAGEは話題の国内ミュージシャン/バンドの最新ライブ/コンサートのバックステージに潜入、バックアップ分を含めてライブ機材を撮影、レポートするというページです。かれこれ5年近く展開しているページだと思うのですが、実はこれまで過去に紹介したミュージシャンの2度目の登場の機会がありませんでした。Playerは全部の楽器をフォローする誌面作りをしているので、一部のメンバーの楽器が様変わりするというケースは珍しくないのですが、ドラムセットまで含めて様変わりするバンドのステージというのは、5年くらいだとなかなかなかったりします。その意味ではALDIOUSは珍しいバンドですね。2011年6月号の渋谷クラブクアトロ公演のバックステージ取材も行なったんですが、それから半年あまりでメンバーのメイン楽器が様変わりしてしまいました。Determination Tour 2011の東京公演、2011年11月26日渋谷O-EAST公演の最新機材をレポートしているのが現在発売中の2012年Player2月号であります。トキちゃんが弾いたピアノだけ撮り損ねましたが、それ以外に用意されていた楽器はすべて御紹介しております。そしてなんと1年で堂々2回目の登場となるALDIOUS!! ぜひチェックしてみてください。

 ここでは2011年Player12月号のインタビューの際に撮影させていただいた、Yoshi、トキ、サワ嬢の愛器を写真をアップします。綺麗に撮ったのですが、インタビューページではあまり大きくは載せられなかったもので。3本とも非常に繊細なボディ設計になっており、ライティングに凝るとこのように芸術的な趣きになります。

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COMBAT-GUITARS Yoshi Model
Photo by TAKAHIRO HOSOE


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COMBAT-GUITAR トキ Model“MOTHER”
Photo by TAKAHIRO HOSOE


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COMBAT-GUITARSサワ Model“しっぽちゃん”
Photo by TAKAHIRO HOSOE



 Yoshi、トキの新モデルはデビュー時に使用していたシェクターC1クラシック、ジャクソンスターズKVがベースとなっているのが面白いところで、それぞれ3本ともスルーネック仕様で設計されているのがポイントです。特筆すべきはサワModel“しっぽちゃん”で、御覧のように彼女考案による完全なるオリジナルボディデザインになっています。本当に可愛らしいデザインのベース…。こういう女性ミュージシャン考案の楽器というのは意外と珍しい気がします。彼女達がCOMBAT-GUITARSとともに推進している楽器のデコデザインといい、女の子の主張が楽器に反映されるというのは面白いですよね。その他、各楽器の詳しいレポートは2012年Player2月号P.162を読んでやってください。2012年のALDIOUSの展開も楽しみであります!

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アルディアス
ディターミネイション
BrightStar Records/Spinning 10月12日
通常盤CD BSRS-006 2,800円
http://aldious.jp/

2012年1月19日