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vol.41[最終回] 1953 FENDER Precision Bass

エレクトリック・ベースを定義付けた名機

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41回に亘ってヴィンテージ・ギター&ベースを紹介してきた“バック・イン・スタンダード”。次号からは“ヴィンテージ・ギター・アーカイブ”というコーナ名でリニューアルする。5ページのオールカラーとなり、よりディープにヴィンテージ楽器の魅力に迫っていく。最終回となる今回はエレクトリック・ベースを定義付けた、フェンダー・プレシジョン・ベースを紹介する。

vol.38 1957 GRETSCH PX6121 Chet Atkins Solid Body1957 GRETSCH PX6121 Chet Atkins Solid Body

エッジの効いたトーンとクールな外観が魅力の人気機種
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Photo by TAKAHIRO HOSOE

 50年代のグレッチ・ギターを語る中で、やはりジェット・シリーズの存在は欠かすことができない。ギブソン・レスポール・モデルに触発され誕生したジェット・シリーズは、53年に登場したブラック・トップの“デュオ・ジェット”を筆頭に、レッド・トップの“ファイアーバード”、スパークル・トップの“シルバー・ジェット”など、グレッチらしい派手なカラーを採用したモデルが次々とリリースされていった。人気機種PX6120の“ジェット・バージョン”に該当するのが、55年発売のPX6121チェット・アトキンス・ソリッド・ボディである。56年途中からはPX6120と同じオレンジ・フィニッシュが採用されたこともあり、この年代のモデルはヴィンテージ・グレッチの中でも特に人気が高い。今回はクールなルックスと魅惑のトーンを兼ね備えたPX6121チェット・アトキンス・ソリッド・ボディを紹介する。

vol.36 1953 GIBSON Les Paul Model

根強いファンを持つレスポール過渡期モデル

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photo by TAKAHIRO HOSOE

ギブソンが1952年に発売した“同社初のソリッド・エレクトリック・ギター”レスポール・モデルは、現在のエレクトリック・ギターにおける礎を築いたモデルである。その中でも、58〜60年製造のサンバースト・フィニッシュのレスポールは特に人気が高く、今も高価で売買されるヴィンテージ・ギターの頂点として知られる。
レスポール・モデルはその年代によって仕様が様々に変化してきた。その“完成形”として知られるのが、58年以降のチェリー・サンバースト・フィニッシュ、ハムバッキング・ピックアップ、チューン"O"マティック・ブリッジ採用のサンバースト・レスポールである。しかしながら、52〜57年に生産されたゴールド・トップのレスポール・モデルを好むギタリストも多く、ハムバッカーPUとチューン "O" マティック仕様の57年、P-90PUとチューン"O"マティック・ブリッジの組み合わせの55年、P-90PUとバー・ブリッジ&テイルピースの53年モデルは、今でも一部のファンに根強い人気がある。今回は、名機レスポールの過渡期に該当する53年モデルを紹介する。

VOL.30 1956 GIBSON J-200

ギブソンを代表するキング・オブ・フラットトップ・ギター
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Photo by TAKAHIRO HOSOE

アメリカで誕生し発展したスティール・ストリング・フラットトップ・ギター。その中でも、“最もアメリカらしいモデル”の1機種として知られるのが、ギブソンJ-200である。カントリー・ウェスタン用のギターとして開発されたが、繊細なフィンガー・スタイルではなく、力強いサウンドでボーカルをサポートする“フラットピッカー用ギター”の特徴を持つ。その力強いサウンドと優雅な弾き心地は、カントリー・ウェスタン・ギタリストのみならず、クリフ・リチャード、ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フーといった、ロック・ギタリスト達をも魅了した。今回は、そんなギブソンを代表する人気フラットトップ・モデル、J-200を紹介する。

vol.29 1962 GRETSCH 6125 Anniversary

軽快なトーンが魅力のアニバーサリー・モデル
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Photo by TKAHIRO HOSOE

 それぞれ個性的なキャラクターを持つヴィンテージ・ギター。中でも、グレッチ・ギターは“唯一無二”と言えるユニークな音色とアメリカンな外観を持ち合わせ、ギター全体からクールなイメージが漂っている。今回紹介する6125アニバーサリーは、そういった独自の伝統を備えたグレッチの75周年記念モデル。幅16インチ×厚さ2.5インチのコンパクトなボディとバウンド処理のないシンプルなネックのコンビネーションを採用。ピックアップは、ダイナソニック(シングルコイル)に代わって、自社開発されたばかりのフィルタートロン(ハムバッカー)がマウントされ、オリジナリティ溢れるサウンドと外観を持つ。そんな6125アニバーサリーの魅力に迫る!

vol.28 1959 GIBSON J-160E

唯一無二のトーンが魅力のエレクトリック・フラットトップ

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Photo by TAKAHIRO HOSOE

アコースティックとエレクトリックの中間に位置するサウンドが魅力のエレクトリック・フラットトップ、J-160E。バンド・アンサンブルに負けない“芯のあるアコースティック・トーン”を持ち、そのサウンドを評価したジョン・レノンとジョージ・ハリソンがザ・ビートルズで愛用したことで、その人気は決定的となった。今回はそんなエレクトリック・フラットトップの人気機種J-160Eを紹介する。

VOL.26 1961 FENDER Jazz Bass

エレクトリック・ベースの指標となったスタンダード・モデル 

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今回紹介するのは、フェンダー・ジャズ・ベース。“エレクトリック・ベースの誕生”がフェンダー・プレシジョン・ベースだとしたら、ジャズ・ベースはそのスタイルを現在の音楽に浸透させ“エレクトリック・ベースのスタイルとトーンを決定付けたモデル”と言える。ジャズ・ベースの特徴と言えるのが、2つのピックアップをマウントし、それを自由にブレンドするコントロールを搭載していること。これによってトーンのバリエーションが大きく広がり、ベーシストは積極的なサウンド・メイキングが可能になった。ジャズ・ベースの実力が多くの人に知られたのは70年代。ロック、ジャズ、フォークといった音楽スタイルが多様化した当時のシーンで、様々なジャンルに対応するジャズ・ベースの表情豊かなサウンドは、必要不可欠となった。この時期のジャズ・ベースはソリッドでヘヴィなトーンだが、60年代の初期モデルはアコースティックなニュアンスの豊かな表情を備えていた。そのため、トーンに拘るベーシスト達は、60年代初頭のモデルを手にすることも少なくない。今回はそんなエレクトリック・ベースの指標となった61年製ジャズ・ベースを紹介する。

VOL.26 1965 FENDER Electric XII

高い機能性を備えた12弦エレクトリックの名機
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 フェンダーが1965年にリリースし12弦エレクトリック・モデル、エレクトリックXII。ギターの需要に応えるべくフェンダーが満を持して発表したモデルで、各弦のイントネーション・アジャストメント機能を備え、高いチューニング精度とファットなサウンドを持っているのが特徴。ザ・ビートルズのジョージ・ハリスン、ザ・フーのピート・タウンゼンド、ビーチボーイズのカール・ウィルソンらがエレクトリックXIIを使用したことで知られている。レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジも本機のサウンドに魅了されたギタリストの一人で、ツェッペリンの名曲「天国への階段」や「永遠の詩」のレコーディングでエレクトリックXIIを使用した。今回は、そんなエレクトリック12弦モデルの“名機”エレクトリックXIIの魅力に迫る!

vol.25 FENDER 1954 Stratocaster

歴史的名機の誕生年モデル

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今年で誕生60周年を迎えたフェンダー・ストラトキャスター。今も様々なスタイルのギタリストに愛されているストラトは、長い歴史の中で何度もその仕様が変化してきた。50年台後半のメイプル・ネック期、60年代初頭のファットなトーンを持つローズウッド・フィンガーボード期、60年代末のシャープなトーンを持つラージ・ヘッドストック期など、ギタリストにも異なる仕様の好みがある。そうしたユーザーのニーズに応えるため、フェンダーからは現在様々な年代の仕様を再現したリイシュー・モデルが発売されている。異なる仕様が存在するヴィンテージ・ストラトの中でも、2トーン・タバコサンバースト、メイプル・ネックという、50年代初期のモデルを好むギタリストは多く、エリック・クラプトン、ロビー・ロバートソン、ジェフ・ベック、エリック・ジョンソンといった名手達が手にしてきた。今回のBISでは、名機ストラトのデビュー・イヤー54年モデルを紹介する!

お詫びと訂正:本コーナー7月号164頁掲載のロン・ウッドが手にしているギターは、54年製ではなく56年製でした。読者及び関係者の方々にお詫びすると共に訂正いたします。(編集部)

Photo by TAKAHIRO HOSOE

GIBSON 1963 GIBSON SG Standard

60年代のギブソンを代表するソリッド・エレクトリック

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 SGシリーズ主軸モデル、SGスタンダード。SGシリーズは、同社の1960年代ソリッド・ギターの中で“最も成功したモデル”として知られる。68年にレスポール・スタンダードが再発売されて以来、SGはレスポール・シリーズの後ろに隠れてしまった感がある。しかし、60年代を代表する野外音楽コンサート“ウッドストック・フェスティバル”では、カルロス・サンタナ、ジェリー・ガルシア、ピート・タウンゼンド、サム・アンドリューといった、錚々たるギタリスト達がSGモデルを手にしていた。
 61年初頭に登場したSG スタンダードは、当時の最新鋭モデルとして開発された(契約上の理由で、63年途中まで“レスポール”のモデル名を使用)。SGスタンダードは、最終22フレットまでボディから飛び出したデザインの深いダブル・カッタウェイを採用し、流れるようなストリーム・ラインで構成されたボディが特徴。レスポール・スタンダードから引き継がれた、ハムバッカー・ピックアップとビブラート・ユニットを搭載している。今回は60年代ギブソンのソリッド・モデルを代表するSGスタンダードを紹介する。

Back In Standard Vol.23

1960 GIBSON ES-330TD
通好みのエレクトリック・シンライン
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今回紹介するのは、ギブソンが1959年にリリースしたエレクトリック・モデル、ES-330TD。ES-335TDに代表されるダブル・カッタウェイ採用のエレクトリック・シンラインとして誕生した本機は、“ビートルズ・ギター”として知られるエピフォン・カジノを彷彿させるメロウな音色を備えたモデルだ。ES-335TDやカジノはヴィンテージの中でも特に高い人気を誇るモデルだが、ES-330TDはこれらに並ぶ資質を備えながらも、あまり脚光を浴びることはなかった。しかし、楽器に詳しいギタリストの間でES-330TDは、ES-335TDやES-175TD、カジノにも近いトーンを備えた“通好みのモデル”として知られ、ジャズの名門『ブルーノート・レコード』と契約したグラント・グリーン、若き日のB.B.キングらが使用。ザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズを始めとするロック・バンドのギタリストもES-330TDを愛用した。今回は、そんな“隠れた名機”ギブソンES-330TDの魅力に迫る!


Back In Standerd VOL.22 1959 FENDER Stratocaster

最も高い人気を誇るスラブ期のストラトキャスター
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ヴィンテージ・ギターの中でも特に高い人気を誇るモデルとして知られる、ストラトキャスター。54年に登場し、カントリー・ウェスタン層を意識し開発されたと言われるストラトは、60年代末にジミ・ヘンドリックスやデュアン・オールマン、70年代にエリック・クラプトンやロリー・ギャラガーらが愛用したことで、ロック・ギターの頂点へと登りつめた。

今年発売60周年を迎えるストラトは、各年代に応じてその仕様が様々変化してきた。その中でも、ヴィンテージ・ギターとして圧倒的な人気を博し、幾つものリイシュー・モデルが発売されているのが、65年以前に生産されたスモール・ヘッドストック仕様のモデルだ。特に、ローズウッド・フィンガーボード採用の第一世代モデルである59〜62年製モデルは、歴代モデルの中で特にファットで粘り強くブルージーなトーンを備え、数多くのブルース・ギタリストやロック・ギタリスト達に愛用されてきた。

今回紹介するのは“スラブボード”の呼び名で知られる年代のモデルで、芯の強いミドル・ピックアップのトーンが特徴。ドライブさせた時も明瞭な音色を持ち、切なく響くインフェイズ・トーン(ハーフトーン)という特徴を備えており、歴代のヴィンテージ・ストラトの中でも群を抜いた人気と存在感を誇る名機である。

Back In Standard Vol.21

1967 GRETSCH 6123 The Monkees Rock n' Roll Model
グレッチの伝統を備えたモンキーズ・モデル

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Photo by TAKAHIRO HOSOE

 今回紹介するのはグレッチ66年にリリースしたシンライン・モデル、ザ・モンキーズ・ロックンロール・モデル。本機は、60年代にアメリカで爆発的にヒットしていたザ・モンキーズのギタリスト、マイク・ネスミスのシグネチャー・モデルである。
 1965年にアメリカで結成されたポップ・ロック・バンド、ザ・モンキーズ。イギリス本国とアメリカ国内の熱狂的なザ・ビートルズ・ブームを目の当たりにした、コロンビア社のバート・シュナイダーとボラ・ラフェルソンは、ビートルズ主演の『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』をヒントに、同様の番組を制作するためオーディションを敢行。参加した若者400人の中から、ザ・モンキーズのメンバーとして、デイビー・ジョーンズ(vo)、ミッキー・ドレンツ(ds)、マイク・ネスミス(g)、ピーター・トーク(b)が選出された。彼らは、66年にデビュー曲「恋の終列車」をリリースし、66〜69年にかけて「アイム・ア・ビリーヴァー」「すてきなバレリ」「サムディ・マン」など、数多くのヒット曲を生み出した。ギタリストのマイケル・ネスミスは、フォーク/カントリー・スタイルのプレイを得意とし、楽曲でグレッチのヴァイキングや12弦ギターを多用。その後も音楽活動を積極的に行い、81年にグラミー賞を受賞している。
 ザ・モンキーズ・ロックンロール・モデルは、モンキーズの人気が下降していった69年に生産終了となったが、その後明るく歯切れの良いトーンを持つ“グレッチの個性が際立つモデル”として、モンキーズと無縁の一部のグレッチ・ファンに人気を博していった。モンキーズ・モデルに採用された、シンラインのアコースティック・ボディとスーパートロン・ピックアップがもたらす個性的なトーンは、ヴィンテージ・グレッチの“定番”と言えるもの。それが見直されていくに伴い、モンキーズ・モデルはクールでレトロなキャラクターのレア・モデルとして注目されるようになった。

Back in Standard Vol.20 1968 GIBSON Les Paul Custom

スタンダードの伝統を継承した再生産カスタム
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Photo by TAKAHIRO HOSOE

今回のバック・イン・スタンダードは、ギブソンが68年にリリースしたレスポール・カスタム。当時のギタリスト達のリクエストに応える形で再生産されたモデルだ。本機の他に、ゴールド・トップを採用しP-90ピックアップをマウントしたレスポール・スタンダードもラインナップされたが、オーバードライブ・サウンドを求める当時のギタリスト達は、シングルコイルのP-90をマウントしたスタンダードよりも、より歪みやすいラージ・ハムバッカーをマウントしたレスポール・カスタムを好んで入手した。再生産レスポール・カスタムは生産台数が限られていたが、この時期にハムバッカー仕様のレスポール・スタンダードが作られなかったこと、70年にボディ・トップのアーチが緩くなり、数ピースのマホガニー材をプライしたボディを採用した量産型ギターへと仕様が変化したことから、今では“特別なモデル”として高い評価を獲得。この年代ならではの豊かなアーチ・トップ・ボディ形状、50年代を彷彿とさせるファットなネック・グリップ、力強いドライブ・トーンを持つカスタムは、50年代に作られたヴィンテージ・レスポールと並ぶ“最も人気の高いレスポール・モデル”として今もプレイヤーやコレクターに愛されている。