2008年03月26日

miu mau 『DESIGN』INTERVIEW

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Thanks to PERFECT MUSIC

 CDのアート・ワークなど隅々にまでこだわった1stアルバム『DESIGN』をOKKO/PERFECT MUSICよりリリースしたmiu mau。高島匡未(vo.key/coet cocoeh/それでよかったのか?/ネルソングレート)、梶原洋未(vo,g/百蚊)、松田美和子(vo,ds/雅だよ雅)という知る人ぞ知る才女たちによる福岡発のトリオ・バンドだ。

 『DESIGN』はニューウェーヴ/ポスト・ロック/エレクトロニカなどをごちゃ混ぜに再構築、お洒落でカラフルな過激ポップに仕立てた1枚に仕上がっている。しかも全11曲で30分弱というコンパクト・サイズとは思えないほど、不可思議な旋律とリズム・アプローチが次々に飛び出してくるのが圧巻。その上に高島匡未のヴォーカルとともに3人のキュートなハーモニーが重ねられており、聴いていると“いったいどのようにしてこの音楽は紡がれるんだろう?”と物凄く気になってくる。早速3人に話を聞いてみた。
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miu mau『DESIGN』
OKKO/PERFECT MUSIC OKKO-002


 なお、モバイル・サイトPlayerギターLOVEの「Move On!」では、4月2日(水)よりmiu mauのライヴより「大久保通り」の一部分をアップ。こちらも合わせてチェックしていただきたい。

 そしてキュートなmiu mauのブログはこちら


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 miu mauは2006年の結成だそうですね。
高島:もともと私の頭の中に「クールでハーモニックな音楽をしたい」というコンセプトがあって、そのイメージに合う人を探していたんです。
松田:匡未ちゃんが以前やっていたバンドからずっと好きで聴いていたので、声をかけてもらった時は嬉しかったですね。他に誘ったのも梶原さんだと聞いて、これまた好きなバンドの人だったのでダブルの嬉しさでした。
梶原:私の場合、匡未ちゃんとはそれまで全く面識がなかったんですが、百蚊のライヴの後だったかな? 声をかけてくれたのが初めての出会いだったんです。で、後日改めて会ったら「新しいバンドを始めようとしてるのでギターで御一緒しませんか」とお話がありまして。しかもドラムも以前に対バンしたことがあった“雅だよ雅”の美和子ちゃんを誘っているとのことだったので、“なんか新鮮だな”と思って参加しましたね。
 女性トリオ・バンドで、しかもベースレス編成っていうのは意図的ですか?
高島:最初のコンセプトの中に“女の子だけでやりたい(結成したい)”という思いがあったので、それに関しては意図的でしたね。でもベースレスは偶然です。
松田:でもこの3人でやる事に違和感はありませんでしたね。ベースレスですが、匡未ちゃんが弾くシンセのベースラインが新鮮だったし、好きだったので。
 基本的にmiu mauの曲は匡未さんが書かれているようですが、どのように曲作りしてバンド・サウンドに構築していくんですか?
高島:まずReason(propellerheadのDAWソフト)で、ドラムス、ギターのフレーズ、鍵盤のフレーズなどの基本的なアレンジを作るんです。で、ヴォーカル、コーラスなども録音した簡単なデモを2人に渡すという。
松田:で、デモを聴いて、スタジオでそれを形にする事を繰り返すんですよ。
梶原:匡未ちゃんからイメージを聞いたうえで、スタジオでいろいろ試した音を(自分用に)録音して、あとはそれを聴き返したりしつつ調整していく感じですね。
松田:そのときに抱いたイメージを、曲の邪魔にならない様に生かしていくという。
 曲作りにどれくらいの時間がかかっているのか全然想像できないんですが(笑)。
高島:曲によってかかる時間は様々だけど、デモを渡すまではだいたい1日あればできますね。スタジオでは何度か回数を重ねて曲の雰囲気を掴んでいくという感じです。ただ歌詞には少し時間がかかりますね(笑)。
 レコーディングはどのように行なったんですか?
高島:『DESIGN』は1年くらいの長いスパンで、ドラムス、ギター、鍵盤、声…と、ほとんどバラバラに録音しました。基本的には多くても3テイクくらいだったので、録音時間自体はそんなにかかってない。
梶原:そうですね、録音時間は短かったですね。
 ポリリズムを駆使したリフとキャッチーなメロディ/ハーモニーが重なる演奏スタイルですが、実際にプレイしていて頭こんがらがったりしませんか(笑)?
高島:全曲じゃないですけど、声と右手と左手とまったく違うことをすることがあるのでよく混乱します。練習あるのみですねー(笑)。
梶原:匡未ちゃんと美和子ちゃんは大変だろうなーと思います(笑)。
松田:たしかに歌と体が違う拍子の曲はよくパニックになりますが、でもこういうのやりたかったので基本的に楽しんでますね(笑)。
 トリッキーなリズム・アプローチが随所で盛り込まれつつも、基本的には踊れる音楽だと思うんです。ライヴでもオープニングでダンスしていたり(笑)、インナーにはミラーボールが描かれていますが、踊れる音楽がテーマなんですか?
松田:“へなちょこだけど、踊れて楽しい!”この気持ちが伝わるといいなと思います。
高島:テーマというわけではないですけど踊りたいです。踊って欲しいですね。
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 1曲1曲が非常にコンパクトですよね。
高島:私個人的なことをいえば、長い曲があまり好きではないので、短いのは意図的ですね。短い中に表情をつけるのはコンセプトとしてあります。あ、でも2人が“もう少し長いのがやりたいー”って希望があれば、考えます!
梶原:いや、短くていいと思います(笑)。
松田:私も短いのが好きです。短期集中型(笑)。
 『DESIGN』のなかで「大久保通り」のAメロ部分だけ異端な感じがしました。この曲はひょっとしてmiu mauの新境地?
梶原:確かに「大久保通り」だけ雰囲気が違うかもしれませんね。
高島:特に新境地っていうわけではないと思うんですけど、「大久保通り」だけ存在が浮いてますよね(笑)。唄いかたに関してもこの曲だけ民謡のように歌っているんです。大久保祭りで見た強烈な記憶を基に作ったんですが、実は河内音頭を意識して作りましたね。
梶原:匡未ちゃんから「新曲できたー! 盆踊り!」と聞いた時、「ん!?」と思いましたが(笑)、聴いたら面白かったんです。“盆踊りでもmiu mauらしいな”と。
高島:基本は祭囃子がテーマなので、日本人の血が騒ぐのか、人気がありますね。
松田:途中の手拍子で遊び心もあり、演奏してて楽しい曲なんですよ。
 なるほど。miu mauのメロディはまだまだ広がっていきそうですね。
高島:そうですね、メロディーの幅はどんどん広げていきたいと思っています。
 声に大胆なエフェクト処理をほどこしたり、ミックスもmiu mauの楽曲における重要な要素ですよね。
高島:エフェクト処理は今回のアルバムで重要なポイントだと思います。基本的な細かい部分はエンジニアの林田さんに委ねました。録音する前にどんな音にしたいとか、最終的にこんな風にして欲しいなどの要望を伝えて、その要望を形にしてくれてます。
梶原:カラフルで、おもちゃ箱の様なアルバムになってます。
松田:一曲ごとにいろんな音で、ミックスだけでも本当にカラフルなアルバムだと思いますよ。
 透明なCDケースそのものを素材として重視したアルバムのデザインだったり、3人ともTシャツにスカート姿だったりと、音楽のみならず隅々までこだわって“Designする”のもmiu mauのコンセプトなんですか?
高島:はい、大事なことだと思ってます。あのジャケット・デザインはデザイナーさんにお任せしましたけどね。
松田:どこを取ってもカラフル。miu mauを思い出してくれた人の頭の中もカラフルだと嬉しいですね。
梶原:うん、見てわくわくしてほしいんです。
 使用している楽器類やエフェクター、マイクなどについて教えてください。
高島:ライヴでの鍵盤はKORG KONTROL49にALESISのnano piano(音源)と、Boot-legのJaw Breaker(歪み)を繋いだものを基本に、最近ではmicroKORGも使っていますね。ヴォーカル・マイクに関してはmiu mauではAUDIXのOM6が主流です。
松田:スネアはPearlのブラックスティールを曲ごとにミュートしたり、叩き方をかなり変えたりしてプレイしています。シンバルもレコーディングごとにガラリと変えていますね。中でもお気に入りはPAISTEのクラッシュシンバルTwenty16"です。
 個人的には洋未さんのファズ・サウンドが気に入っているんです(笑)。
梶原:殆どはBOSSのオーヴァー・ドライヴ OD-2を使ってます。ファズはFULLTONEのULTIMATE OCTAVEですね。「退屈な日のシネマ」とかでは、このファズのスイッチをBRIGHTにしてシャリシャリで弾いてます。ソロの時はOCTAVEを踏んでいますね。空間系に関してはMAXONのコーラスCS-550、YAMAHAのディレイ、LINE6のフィルター・モデラーFM4などを使いました。
 今後もmiu mauは福岡を活動拠点に活動していくんですか?
松田:でも福岡と同じくらい、福岡以外の場所でも活動していますよ。
梶原:福岡でも県外でも、たくさんの方に見ていただけたらな、と。
高島:今の感じで自分たちのペースで活動していきたいと思ってます。

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