リアルな楽器の演奏感覚の再現とともに生活環境の静粛性も考慮、最先端の技術によりピアノ、ドラム、ヴァイオリン、ギターなど様々な楽器を開発してきているヤマハのサイレント・シリーズ。サイレント・セッション・ドラム DTXシリーズは、アコースティック・ドラムとほぼ同じ演奏性を持ちつつ、練習用パッドの演奏音量を実現。さらに音源部に関してはドラム・サウンドのみならず、エレドラ系サウンドやパーカッション類も内蔵。もはやトレーニング用のドラム・セットという概念を超えて、エレクトリック・ドラムの新たな可能性をも提示しており、レコーディングやライヴ用途にも即戦力となる充実したスペックを備えている。このDTXシリーズのフラッグシップ・モデルとして2008年4月より発売されるのがDTXTREAMIIIだ。新開発音源の採用により音質が一新されており、様々な音楽ジャンルに対応する全50キットを内蔵している。またパッド類もより自然な打感が印象的だ。スネア/タム・パッドには叩く場所により音色が変化する3ゾーン・パッド、同じ強さでパッドを叩いたときも微妙に違うサンプルを発するXAシステムが採用されており、ゴースト・ノートなど繊細なスティック・ワークも再現するほか、シンバル・パッドに関しても“揺れ”や残響感のニュアンスが実にリアルに体感できる。
2月都内某所でDTXTREAMIIIの発表会が催されたのは2月22日付けのレポートでお伝え済みだが、今回はその際に行なった神保 彰のインタビューをお届けしよう。3月26日にはキング・レコード/エレクトリック・バードより最新ソロ・アルバム『ゲット・アップ!』リリースされる。なおこの日の発表会ではいち早く「Wicked」が披露されたが、その演奏シーンの一部(電子ドラムって概念が打ち砕かれると思いますよ!)、ならびに神保 彰からのプレイヤー読者へのメッセージをPlayerギターLOVEにて公開中。ぜひ合わせてお楽しみいただきたい。
以前よりDTXシリーズには関わられている神保さんですが、今回のDTXTREAMIIIは従来のモデルとどのように違うと感じられていますか?
一世代前のDTXTREMEIIのモジュールも素晴らしかったんですけど、それでもいろいろと縛りがあったんですよね。DTXTREAMIIIに関しては僕の中でそういう縛りが全部解けたっていう印象です。無限の可能性というか、地平線が広がってるっていうようなイメージを持ってます。
決定版が出たなっていう印象ですか?
そうですね、“もう遂に来るところまで来たな…”って思います。
先ほどの発表会では最新ソロ・アルバム『ゲット・アップ!』より「Wicked」を披露されていましたが、DTXTREAMIIIでプレイする曲を想定して作られた曲もあるそうですね。
ヤマハさんから“デモンストレーション用の曲を作曲して欲しい”っていう依頼を受けたんです。“わりとビートが全面に出ていて、なおかつアッパーでファンキーな感じ”っていうリクエストをいただいたので、何曲か書いたうちの1曲を選んでいただきました。最初にそのお話が先にあったんですが、“これをバンドでやっても面白いな”と勝手に僕が思いまして(笑)、それでソロ・アルバムの方でもバンド・ヴァージョンで収録した感じなんです。
3月から行なわれる神保彰ワンマンオーケストラのライヴでは、当然『ゲット・アップ!』の曲もプレイされるんですよね?
そうですね。ワンマンオーケストラ・ヴァージョンで演奏できるのも何曲かあるので演奏します。
その辺は聴き比べてみても面白そうですね。
ええ、面白いと思いますよ。“バンドだとこうなる、独りだとこうなる”って感じで。
前作『フォー・カラーズ』から神保さんのソロ・アルバムの方向性が変わった気がするんです。90年代までのソロ・アルバムはわりとメロディアスでソングライター的なスタンスだったんですが、今回の『ゲット・アップ!』って物凄いセッション的というか…。
ハイパーな感じですよね(笑)。
はい(笑)。その辺作り方を変えたところはあるんですか?
前作の『フォー・カラーズ』が10年振りに出した通算11作目なんですね。10年間ソロをやっていなくて、また去年からスタートして。またこれからコンスタントに作り続けていこうと思っているんです。昔作った曲と去年から作り始めた曲とでは、決定的に違うのは演奏者としての自分をもっと前面に出そうとする意識ですね。昔のソロ・アルバムは自分でプロデュースしてないんですよ。ドラマーのアルバムというよりは、ソングライターとしての側面にスポットが当たるような作りになってたんです。だからドラムの演奏はちょっと一歩か二歩退いている感じですよね。去年から作り始めたソロ・アルバムはもう退かずに、ドラムもフロント・ラインに出てくるっていう、ドラマーとしての立ち位置の違いは明確にありますね。
『ゲット・アップ!』も前作同様にフランク・ギャンバレ(g)、エイブラハム・ラボリエル(b)、オトマロ・ルイーズ(pf)という豪華メンバーでのセッションを実現されていますが、このラインナップでの演奏には非常にマジックを感じられているそうですね。
今まで自分がやってきたプロジェクトは、かなり綿密にリハーサルをして、練りに練ってそれを世に出してる感じなんですよね。カシオペアにしてもジンサク、熱帯JAZZ楽団にしても、“必ずリハーサルをしてレコーディングをして…”って流れがあったんです。ところが『フォー・カラーズ』も今回作った『ゲット・アップ!』もまったくのノン・リハーサルで、スタジオに入って譜面を見て、「さぁ、やろうか」って言って演りだして、だいたいテイク2なんですよ。最初に1回演って細かいところを直して、「じゃぁ、もう1回やってみようか」っていうのがだいたいOKテイクになってるんです。だからびっくりするほど時間はかかってないんですよね。
こんな凄い演奏なのに!?
『フォー・カラーズ』も1週間で全部の作業を終了させてるんですよね。レコーディングで3日、トラック・ダウンで2日、1日開けてマスタリングまでして帰ってきたので、1週間の工程で最初から最後まで全部出来上がってしまったんです。僕も『フォー・カラーズ』を何回も聴いてきたんですけど、とてもそんな短期間で作ったとは思えないくらいにアンサンブルが緻密なんですよね…だから特別なものがあるんじゃないかと(笑)。リハーサルを重ねてアンサンブルを構築していくんじゃなくて、“パッと音を出したときから不思議にお互いの立ち位置が瞬時に決まる”みたいな、そういう体験は初めてでしたね。
譜面はかなり細かく書かれたんですか?
いや、譜面は見ると驚くほど白い部分が多いんです。もちろんメロディ・ラインとコード、要所要所のキメの部分、あと全体の構成…ストラクチャーはきちんと書いてありますけど、個々の演奏に対する指示っていうのはほとんど書いてない状態なんですね。お互いがお互いの音を聴きながら自然に反応していくっていう、凄く有機的な作りになっているんです。“パートがこうなってるから、こういう風に弾いてくれ”っていう感じではないですよ。
実際にアルバムの音を聴くと凄く練られたプレイに聴こえるのでちょっと想像つかないんですが、プレイヤーのノリとかグルーヴって一度合わせただけでつかめてしまうものなんですか?
最初に音を出した瞬間からもうバッチリですね。全然テイク1でも良いくらいなんですけど(笑)。
ひぇ〜っ!!
いや、本当にあの3人は凄いと思いますよ(笑)。
ぜひこのメンバーでのライヴも実現させてほしいんですが。
ライヴはやりたいんですけどね。向こうから3人を呼んで…ってなると結構ハードルが高くて、現時点で予定は立っていないんですけど。ただ近い将来に必ずやりたいと思ってます。
神保 彰『ゲット・アップ!』
キングレコード/エレクトリック・バード KICJ-531
※神保彰は現在怒濤の全国ツアー「神保彰ワンマンオーケストラ ドラムからくり全国行脚2008」を展開中。お近くのかたはぜひ目撃してみてください。ドラム・ソロという概念、いや、音楽観が変わっちゃうくらい凄いです!
3月19日(水) 19:00 宇都宮 ESPRIT
3月20日(木) 19:00 郡山 Hip-Shot
3月21日(金) 19:30 鶴ヶ島 HALLE
3月22日(土) 20:00 平塚 RAIN
3月23日(日) 18:00 三島 After Beat
3月30日(日) 19:00 関内 Stormy Monday
4月1日(火) 20:00 岡山 MO:GLA
4月2日(水) 19:30 米子 BELIER
4月3日(木) 19:30 松江 EURUS
4月4日(金) 20:00 鳥取 川一銀座倶楽部
4月5日(土) 19:00 福知山 FARM
4月6日(日) 19:00 六甲 Maiden Voyage
4月7日(月) 19:00 周南 TIKI-TA
4月8日(火) 19:30 小倉 WOW!
4月9日(水) 20:00 佐賀 RAG-G
4月10日(日) 19:30 長崎 Chez Bonzo
4月11日(金) 19:30 福岡 Gate's 7
4月12日(土) 19:00 大分 Cantaloop2
4月13日(日) 18:30 宮崎 Weather King
4月14日(月) 19:00 鹿児島 国分 Cafe Django
4月15日(火)19:00 熊本 Django
4月17日(木) 20:00 那覇 D-Set Caf
4月18日(金) 20:00 中頭 MOD'S
4月19日(土) 19:00 下関 BILLIE
4月24日(木) 20:00 岩国 Rock Country
4月25日(金) 20:00 宇部 Big Hip
4月26日(土) 20:00 広島 Jive
4月27日(日) 19:30 倉敷 Cookie Jar
4月28日(月) 19:00 高知 Caravan Sary
4月29日(火) 19:30 高松 Speak Low
4月30日(水) 19:30 愛媛 Monk
5月1日(木) 20:00 徳島 BELLS
5月10日(土) 19:30 日立 George House
5月11日(日) 18:30 長野 Back Drop
5月12日(月) 19:30 富山 Summer Knight
5月13日(火) 19:00 金沢 AZ
5月14日(水) 19:00 新潟 YAMAHA 新潟店
5月15日(木) 19:30 福井 CHOP
5月16日(金) 20:00 岐阜 Soul Dyna
5月17日(土) 19:00 中津川 Majolica Bamboo
5月18日(日) 19:00 飯田 Canvas
5月20日(火) 20:00 いわき Bar QUEEN
5月21日(水)19:00 福島 Out Line
5月22日(木) 19:00 山形 長井 Cherry Pop
5月23日(金) 19:30 南相馬 Back Beat
5月24日(土) 19:00 一関 角蔵ホール
5月25日(日) 18:00 石巻 La Strada
5月26日(月) 19:30 仙台 enn
5月27日(火) 19:00 盛岡 Club Change
5月28日(水) 19:00 秋田 Club Swindle
5月29日(木) 19:30 宮古 カントリーズCafe
5月30日(金) 19:00 青森 Quarter
5月31日(土) 20:00 八戸 Power Station A7
6月1日(日) 18:30 函館 Bay City's Street
6月2日(月) 20:00 小樽 CRU-Z
6月3日(火) 19:00 帯広 VOCE
6月4日(水) 19:00 北見 オニオンホール
6月5日(木) 18:30 釧路 北海道立釧路芸術館アートホール
6月6日(金) 19:00 旭川 CASINO DRIVE
6月7日(土) 19:00 滝川 たきかわホール
6月8日(日) 13:00 札幌 ミニライブ ヤマハミュージック北海道札幌店 60周年記念 YAMAHA ミューズクラブ スタジオフィールズ
6月8日(日) 18:00 苫小牧 さいとう楽器 音楽館
6月9日(月) 19:30 札幌 YAMAHA ミューズクラブ スタジオフィールズ
6月11日(水) 19:30 水戸 Girl Talk
6月12日(木) 20:00 横浜 KAMOME
6月19日(金) 20:00 富士 KOLN
6月20日(金) 19:30 浜松 Merry You
6月21日(土) 19:00 豊橋 House Of Crazy
6月22日(日) 18:00 名古屋 Bottom Line
6月23日(月) 19:40 奈良 BEVERLY HILLS
6月24日(火) 20:00 三重 M'AXA
6月25日(水) 20:00 和歌山 OLD TIME
6月26日(木) 19:00 大阪 南堀江 knave
6月27日(金) 19:30 京都 RAG
6月28日(土) 15:30 滋賀 ホテルラフォーレ琵琶湖 デジタルスタードームほたる
6月29日(日) 19:00 茨木 JACK LION
6月30日(月) 20:00 土岐 Brid & Diz
※また3月28日(金)には盟友・野呂一生のソロ・ライヴでもドラムをプレイ!
3月28日(金)19:00 東京SHIBUYA AX