Photo by Masanori Doi
昨年12月に武道館で行われた『Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ』に出演したクラウス・フォアマンのインタビューに立ち会うことが出来た。クラウスはビートルズのアルバム『リボルバー』のフォト・コラージュを手がけたドイツのアーティストであり、そしてベースをプレイするミュージシャンである。65歳という年齢からは想像できないシャープでクレバーなアーティストだった。
“リボルバー”のタイトルが決まる前にアルバムの音を試聴して、あのコラージュを閃き、そして作品として提供したという。そしてその後、ビートルズ解散後のメンバーとミュージシャンとしての交流をもったことからすれば、彼らとシンパシーのある人物だったことは容易に推察できる。
ひとしきりインタビューが過ぎた頃、彼はフェンダー・プレシジョン・ベースのことを聞かれると、当時から一度も弦を取り替えたことがないと語った。おそらく40年以上張り替えていないことになる。めったにないことなので思わずその音色を想像していると、ビートルズのメンバーとクラウスがアトリエに佇んでいる絵が浮かんできた。ときは1966年春頃、場所はベルリン……、もちろん楽しい勝手な想像だ。
ビートルズの音楽を聴くとこんなふうにイマジネーションを膨らます人は多いと思> うが、彼のインタビューでもあのビートルズ・マジックが体験出来るとは夢にも思わなかった!

