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角松敏生 Player2017年7月号で初のカバーストーリー

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 6月2日発売されたPlayer2017年7月号は角松敏生が表紙に登場!
 デビュー35周年を迎えた2016年は恒例の横浜アリーナ公演も早々に完売、『SEA BREEZE 2016』も鮮烈だったわけですが、これに続いて2017年、自身にとって初のギターインスト作だった『SEA IS A LADY』のリメイクアルバム『SEA IS A LADY 2017』が登場するとは驚きでした。楽器誌にとってこんな絶好のチャンス、逃したら次はいつかわからないと奮いたち作り上げたPlayer2017年7月号であります。しかも『SEA IS A LADY 2017』レコーディング中にレスポールを2本ゲットしたという情報を角松メルマガで知り、これはもう何がなんでも取材するんだ!とさらにテンションが上がりました。

 今40代くらいの人なら共感してくれると思うのですが、80年代後半はFMラジオのエアチェックやレンタルレコードなども全盛で、みんな好きな曲をカセットテープに吹き込んで車で聴いたりしていたものです。インタビューにもある通り、すでにフュージョン/クロスオーバーのブームは下火になりつつあったのですが、それでもそうしたドライヴィングミュージックにカシオペア、ザ・スクエア、高中正義、そうした音楽とともに角松敏生『SEA IS A LADY』も定番でした。CMでも流れていたし曲が良かったしとても話題作だったのです。あれは10年くらい前になるのかな? 代々木体育館で行なわれたCROSSOVER JAPANで“インストの角松”が観られたことも良い想い出です(余談ですが、9月15日 (金) にCROSSOVER JAPAN 2017が行なわれるようです。角松さんは福岡公演なので残念ながら出演はないでしょうが)。

 脱線しましたが、『THE MOMENT』以後ギターインストへ傾倒していききつつあるムードを感じていたので、インタビューではそこから『SEA IS A LADY 2017』に至るまでのストーリー、そして角松ファンにとっては驚きだった“角松敏生がレスポール!?”っていうギターストーリー、もちろんムーンのシグネチャーモデルやフラクタルのアックスエフェックスUなどもたっぷり2時間語っていただきました。多分立ち読みではくらくらしてしまうくらいの文量だと思います。インタビューだけで16,000字くらいあるはずですから(笑)。そして“TOSHIKI KADOMATSU TOUR 2017 “SUMMER MEDICINE FOR YOU vol.3” 〜SEA IS A LADY〜”で使用されている機材レポート(僕のこだわりとしてティンバレスパーカッションセットも紹介したかった!)、さらに以前からお声掛けはいただいていたものの今回遂に実現した角松スタジオレポ(僕のこだわりとしてVドラムも紹介したかった!)の3本立てによる大特集です。しかも生粋の角松ファンが作った記事であります。


TOSHIKI KADOMATSU /角松敏生 『OSHI-TAO-SHITAI』from ALBUM「SEA IS A LADY 2017」


 取材におけるモチベーションとしてはもう一つ、現角松バンドのドラマーが山本真央樹さんというのもありました。一昨年のサンプラを観に行った時にドラマーが変わっていて、しかも彼の名前を聞いて大変驚いたのであります。しかもその時のMCで山本恭司さんと食事したとおっしゃっていて、“どこで接点が!?”とずーっと不思議に思っていたんですね。インタビューではそこについても語られています。僕が初めて山本真央樹さんのドラミングを観たのは山本恭司さんのソロライブだったのですが、当時彼はまだ高校生だったはず。その後、彼はDEZOLVEというフュージョンバンドを結成するのですが(2枚アルバム出していますがいずれも素晴らしい!)、そのフュージョンバンド仲間であるATHLETIX(MR.FUSION)、LUCAといった20代の若手プレイヤー達と話していると、フツーに「SEA LINE」がどうたらとか『SEA IS A LADY』の話が出てくるのです。歌ものだったりVOCALANDや映画音楽のプロデュースなどとはまた違う、ギターインストとしての角松敏生が独自に広がっていた系譜があるのだなとその時知りまして、それも今回の取材のヒントになっています。

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 写真はすべて大谷十夢治さんの撮り下ろしです! 凄く綺麗な写真が撮れたので販促用ポストカードを作りました。僕にとっては角松さんをフィーチャーしたPlayerは大きな勝負でもありますので、ぜひ角松ファンの皆さんにお力をいただきたいのです。http://www.player.jp/ に要項が書いてありますが、SNSやブログなどで記事の感想を書いて拡散していただけませんでしょうか? そのURLなりスクリーンショット、そして郵便番号、ご住所、お名前を present@player.co.jp にお送りいただければ後日ポストカードをお送りします。
 
 また、インターネット環境がないというお問い合わせもすでにお電話でいただいておりますが、その場合はハガキ(値上がり直後で恐縮ですが…)に軽く記事の感想を書いてPlayer(160-0023 新宿区西新宿7-22-39興亜ビル9F Player 北村宛)までお送りいただければ同様に後日ポストカードをお送りします。是非お友達でインターネットはやっていないという方がいらっしゃったら教えていただけると助かります。

 相当の気合いを込めて作り上げたPlayer7月号、同世代は勿論、メロディアスなギターインストが好きというみなさんに是非読んでいただきたいです。是非ともよろしくお願いします。

2017.6.3追記
 インタビュー中、数行ながらもどうしても収まらない部分があって泣く泣くカットした部分がありました。「LOVIN′YOU」で吉沢梨絵さんがコーラスで参加した経緯なのですが、こちらに掲載させていただきます。

 「LOVIN′YOU」では久々に吉沢梨絵さんの歌声も聴けますね。
角松敏生:35周年ライブで久々に再会して一緒にデュエットして、“これからもいろいろやろうね”って盛り上がっています。レコーディングで元々の「LOVIN′YOU」を聴き返したら、オクターブ上に誰かいるんですよ。“この時女性コーラスなんていなかったのにな…”って思ったら、ジャドーズの藤沢秀樹くんのファルセットだったんですよ(笑)。今回は女性でいきたかったので梨絵ちゃんに声かけたら“喜んで!”と言ってくれて。35周年の流れから繋がっている象徴的な感じだと思って楽しくやりました。

Player 編集長 北村和孝