前作から11年振りになるザ・ローリング・ストーンズの新作『ブルー&ロンサム』が発売された。メンバー平均年齢71歳を超えて新たにレコーディングしたのは、60年代英国のギタリスト達に浸透し、まさにストーンズ〜キース・リチャーズのルーツである“ブルース”カバーだ。そのレコーディングには、やはりブルースとギターを通じてキースと交友を続けるエリック・クラプトンも参加。その交友を軸に、バンドのギタリストであり続けるキース・リチャーズ特集を掲載!
■THE FRIENDSHIP of K.R. with E.C. Story
デビュー前からストーンズのメンバーと交流が始まったエリック・クラプトン。その後、現在まで続くキースとエリックの交友を辿る!
■1985 KEITH RICHARDS Interview
キース・リチャーズの伝説的武勇伝が広まった80年代。1985年に行なわれた単独アーカイブ・インタビューを掲載。キースの会話を丸ごと収録したインタビュー音声も特別付録CDに収録!
■BROWN SUGAR Lecture Talk
エリック・クラプトンが参加した「ブラウン・シュガー」のオルタネイトバージョンを、カバー再現した大槻啓之氏に訊く。カバートラックは特別付録CDに収録!
■K.R. TERECASTER“MICOWBER” Crose-up
1970年12月、キース27歳の誕生日にエリックから贈られたブラックガードのテレキャスター。ミカウバーを徹底追及してみた!
■特別付録CD収録コンテンツ
1.BROWN SUGAR Lecture Track
2.1985 KEITH RICHARDS Interview Audio
ブルースとエレキギター。現代ロック黎明期の1960年代後半ブリティッシュシーンからキース・リチャーズとエリック・クラプトンの交友は始まった。その軌跡を映像で辿ってみると・・・
ストーンズが企画したTVショー『ロックンロール・サーカス』は、1968年に収録されたものの長年お蔵入りになっていた(現在はオフィシャル映像が発売されている)。そこで結成されたスーパーバンドがダーティ・マックで、メンバーはジョン・レノン(vo,g)、キース・リチャーズ(b)、エリック・クラプトン(g)、ミッチ・ミッチェル(ds)の4人。そしてビートルズの「ヤー・ブルース」を演奏しているが、このときキースはベースを担当している。
こちらが80年代に制作されたチャック・ベリーのドキュメンタリー映画『ヘイル! ヘイル! ロックンロール』(87年)でのリハーサル風景。キース、エリックとチャック・ベリーのセッションの様子がわかる。
こちらは2013年にNYマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれた「クロスロード・ギター・フェスティバル」にサプライズ出演したキース・リチャーズ。エリックの定番曲でもある「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」で共演。
そして、こちらが今回レクチャーカバーして特別付録CDに収録した、エリック参加の「ブラウン・シュガー」。2015年に発売された『スティッキー・フィンガーズ〈デラックス・エディション〉』にオフィシャル収録されているが、ちなみに「ブラウン・シュガー」はシングル・モノバージョン、アルバム・ステレオバージョンでテイクが違い、このエリック参加バージョンを含めると少なくとも3バージョンがあることになる。バッキングがキース、ソロはミック・テイラー、エリックはスライドギターをプレイしている。
ザ・ローリング・ストーンズ ブルー&ロンサム ユニバーサルミュージック 12月2日 UICY-15588 1CD 2,500円(税抜) UICY-78026 DX盤 7,000円(税抜)
17.2月号(12/29発売)のカバーストーリーで掲載