世界のベテラン・アーティストが一同に会したフェスティバル、デザート・トリップをレポート! 2016年10月7、8、9日、カリフォルニア州インディオ、エンパイア・ポロ・クラブで毎夜10万人の観客を動員した、ロック史上最もエポックメイキングなフェスティバル「デザート・トリップ」が開催。ボブ・ディランとザ・ローリング・ストーンズ。ニール・ヤングとポール・マッカートニー。そしてザ・フーとロジャー・ウォーターズ。伝説の今を生きるビッグアーティストが野外大ステージで感動の一言に尽きるパフォーマンスを次々に披露、夢のようだった。8つに分かれたセクション(12ブロック)で観客は歌い、叫び、涙しながら年齢を忘れさせるロックなグルーヴに酔いしれた。ロサンゼルスから250キロの砂漠で、10代から80代に近い幅広い層の人々が手を取り合いながら堪能したデザート・トリップ・レポートを16.12月号に掲載!
■10/7 1st BOB DYLAN
初日のトップを飾ったのがボブ・ディラン。近年、来日公演も行なっているが、残念ながらギターは持たずピアノやスタンドボーカルというスタイルはこの日も同様だった。映像は『追憶のハイウェイ61』(65年)収録の「廃墟の街」で、チャーリー・セクストンも健在。
■10/7 2nd THE ROLLING STONES
続いて登場したのがザ・ローリング・ストーンズ。言わずもがな現役感たっぷりだが、この日の特別メニューとしてザ・ビートルズの「カム・トゥゲザー」を演奏。しかしてバンドアレンジはストーンズのまま、というのがらしくてイイ!
■10/8 1st NEIL YOUNG
今やマイペースで勢力的に活動しているニール・ヤング。アコースティックギターやピアノの弾き語りも魅力だが、この日は『ザ・モンサント・イヤーズ』(15年)で共演したバンド、プロミス・オブ・ザ・リアルも交えて「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」を演奏。
■10/8 2nd PAUL McCARTNEY
近年のワールドツアーと同様の体勢でイベントに参加したポール・マッカートニー。中盤ではニール・ヤングが参加して「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」を共演。
で、ライブの定番でもある007の主題歌「リブ・アンド・レット・ダイ」。ポールのライブは特効が凄すぎ!
■10/9 1st THE WHO
3日目の最初はザ・フー。こちらも近年コンスタントに活動しており、永遠のブリティッシュロックの魅力を放っている。70年代の代表曲のひとつ、『フーズ・ネクスト』(71年)収録の「ババ・オライリー」でアゲアゲ!
■10/9 2nd ROGER WATERS
そして最終日のトリがロジャー・ウォーターズ。ピンク・フロイド各時代の楽曲を演奏したが、やっぱりなのが『アニマルズ』(77年)収録の「ピッグス(三種類のタイプ)」。今回“ピッグ”に比喩されてしまったのはドナルド・トランプ…
2016年12月号(11/2発売)にレポート掲載