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Yamaha Acoustic Mind 2016 レポート

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 ヤマハのアコースティックライブイベント「Yamaha Acoustic Mind 2016」が9月19日に中野サンプラザにて開催された。今回はヤマハギターの誕生50周年を記念したスペシャルバージョンとして、若手からベテランまで豪華アーティストが顔を揃えた。

 ヤマハLシリーズ40周年記念イベントとして2014年からスタートしたこのヤマハアコースティックマインドは、ISEKI(ex.キマグレン)をホスト役に据えて、ステージをヤマハの楽器店に見立てたコンセプトで展開してきた。このイベントにはこれまで若手からベテランまで、数多くのアーティストが出演してきた。

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 会場ロビーには歴代のヤマハアコースティックギターやヤマハギターに関するパネルが展示されていた。

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 まずオープニングアクトとして登場したのはちさ。続いてISEKIが「カルアミルク」のカバーの他3曲の弾き語りを経て、いよいよ本編がスタート。ヤマハ中野サンプラザ店としてアレンジされたステージ、そこに勤務する店長のISEKI、副店長でありこのイベントの音楽監督を務めるGk3、スタッフのちさ、そしてこの楽器店を訪れたアーティストがライブを繰り広げるというシチュエーションで進行した。

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 まずは10月に1st.アルバムをリリースするShiggy Jr.がポップなナンバーを演奏。キュートなボーカルとダンサンブルな楽曲でスタートを飾った。

 続いて、今年初の日本武道館公演を実現したロックバンド、KEYTALKより、ボーカル/ギターの寺中友将が登場。オリジナル楽曲の弾き語りの他、松山千春やASKA、桜井和寿、平井堅のモノマネを披露。そのエンターテイメントぶりで会場を沸かせた。

 そしてこの2組とISEKI、Gk3によるスペシャル編成、その名も「ISEKI店長と帝国の逆襲」では「モンローウォーク」をカバーして前半は終了。

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 後半は、ヤマハからシグネチャーモデルを発売するなど、ヤマハギターと所縁の深い南こうせつが登場。使用するギターはもちろんのこと、ステージ後方には自身のシグネチャーギターが飾られるなど、改めてヤマハギターとの関わりの深さが感じられた。定評のMCはコンパクトにまとめて「神田川」や「うちのお父さん」などの代表曲を歌い上げた。

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 そして生放送のTV歌番組から駆けつけたmiwaのサプライズ出演。ドラマ主題歌となった「ヒカリへ」を熱唱。美しく力強い歌声に加えて、繊細で巧みなギタープレイに目を奪われた。
 続いては、アコースティックギターの達人、吉川忠英が浜松からやってきたヤマハ工場長として登場。ISEKIとのユニークな掛け合いの後、ビートルズの「イエスタデイ」をカバーした。

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 この後、ステージは暗転。袖からゆっくりと現れたのは、この日のトリを飾る加山雄三。ソロでの弾き語りによる「恋は紅いバラ」に始まり、吉川忠英/ISEKI/Gk3を加えたパートでは、吉川がアレンジを施した「夜空の星」や「旅人よ」などを数曲を演奏。ラテンやブルースなど、加山ソングの魅力をさらに磨き上げるような見事なアレンジが施されていた。
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 その後はShiggy Jr.と寺中友将が加わり「君といつまでも」「お嫁においで」をバンドアンサンブルで演奏。半年後に80歳を迎える加山雄三と、孫ほども歳の離れた若手アーティストの共演に思わず胸が熱くなると同時に、世代を超えて楽しめる加山雄三の楽曲の普遍的な魅力を再確認できた。最後は南こうせつとmiwaも加わり、全出演者による「カントリーロード」で幕を閉じた。
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 ライブの合間の出演者のMCでヤマハギターへの熱い思いが語られていたことをはじめ、ヤマハギター50年の歩みを綴ったヒストリー映像や、ナオト・インティライミ、さだまさし、ゆずといった、ヤマハギターを愛用するアーティストからの祝福のビデオメッセージも流れた。世代を超えて音楽を楽しむこと、そして日本の音楽シーンにおけるヤマハギターの功績と役割が感じられたイベントだった。 
(写真提供:株式会社ヤマハミュージックジャパン)