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待望の新作が完成した! JEFF BECK

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 遂にジェフ・ベックの新作『ラウド・ヘイラー』が発売される! そこにはロージー・ボーンズとカーメン・ヴァンデンヴァーグという若き女性ボーカリストとギタリストが迎えられ、全11曲中9曲がボーカル・チューンとなっている。その聴き応えはラジカルでパワフル、まさにロックアルバムといえる仕上がりだ。間もなく発売される新作を巡ってカバー特集を掲載!

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Photo by ROSS HALFIN

『ラウド・ヘイラー』には全11曲が収録されている。ジェフ曰く、1月に曲作りを始めて最初の3日間で5曲を書き上げてしまったそうで、かなり速いペースで完成することになった。このアルバムについてジェフが語っているのは、「ギターオタク・アルバムにはしたくなかった」ということだ。「昔のようにベーシックな作風に戻りたかった。1960年代にジミ・ヘンドリックスがやっていたようにね」
 第1期ジェフ・ベック・グループやジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスがデビューした1960年代後半、彼らはギターヒーローだったのと同時にメインストリームのポップスターだった。彼らはシングルチャートの上位を賑わせていたし、彼らのライブの最前列には、その音楽にあわせて踊る若い女性ファンが多数いた。ギタリストの指先を凝視したり足下のペダルをスマホで撮影するマニアも大事なファン層には違いないが、自分の音楽をマニア向けではなくメインストリーム・ポップ/ロックとして再定義したのが『ラウド・ヘイラー』ということだ。
 これが既にiTune StoreでDLが開始されているジェフの新曲「リヴ・イン・ザ・ダーク」。ロージーのボーカルをフロントにしたサウンドの感触がわかる。


 今回抜擢されたロージーとカーメンの2人はロンドンでBONESとして活動している。オフィシャルサイト http://www.bonesbandbones.com では彼女達のPVを観ることも出来る。


 こちらはBONESのライブ映像。ザ・キルズやザ・デッド・ウェザー、PJハーヴェイなどを彷彿させる!


 BONESは2014年に活動を開始、ザ・クークスやスカンク・アナンシー、PVRISのツアーサポートを務めるなど、急激に支持を得てきたバンドだ。2015年にはロンドン・ゲイ・プライドでライブを披露するなど、LGBTシーンでも知名度を拡げている。ジェフとのコラボレーションの後には初のリーダーアルバム、そして某日本人アーティストとのコラボレーションも噂されるなど、UKロックの新しい時代を切り開くニューホープとして期待されている。彼女たちは『ラウド・ヘイラー』リリース後から始まるバディ・ガイとのツアーにも参加するようだ。そして今年の11月に日本で初開催される「クラシックロックアワード2016+ライヴパフォーマンス」にもジェフ・ベックが出演することが決定している!

日時:2016年11月11日(金)
会場:東京・両国国技館
時間:17:00開場 18:00開演(予定)
出演・チケットの詳細についてはオフィシャルサイト / チケットぴあ参照。
■オフィシャルサイト http://classicrockawards.jp/
■チケットぴあ http://t.pia.jp/music/ygk/

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ラウド・ヘイラー ワーナーミュージック・ジャパン CD WPCR-17361 7月15日 2,500円(税抜)


16.8月号でカバーストーリー掲載