「道なき道、反骨の。」MV-Short Ver.- /東京スカパラダイスオーケストラ
7月2日発売Player2016年8月号ではSPECIAL TALK SESSIONと題して、東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一、加藤隆志と、横山健によるスペシャル対談が掲載されている。東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyama名義による最新シングル「道なき道、反骨の。」をリリースしたスカパラ。なんと今回は横山健を迎えるというまさかのサプライズコラボレーションが実現だ。 スカパラは2015年のデビュー25周年記念の日本武道館公演を経て、“叶えた夢に火をつけて燃やす”なるツアーで新モードに入った勇姿を見せつけたのも記憶に新しい。さらにはKen Yokoyamaも新機軸となるニューアルバム『Sentimental Trash』を引っさげて、今年3月に8年振りとなる日本武道館公演を行ない、その模様がライブDVD『DEAD AT BUDOKAN RETURNS』としてリリースされたばかり。共にニューモードを感じさせるタイミングだからこそ、理想的なかたちで今回のコラボレーションが実現したのだろう。
「道なき道、反骨の。」は、映画「日本で一番悪い奴ら」の主題歌として書き下ろされた楽曲である。川上つよしが作曲、谷中敦が作詞を手掛けたオリジナルナンバーであり、なんと横山健が日本語詞を歌っているのだ! しかも横山がシャウティにエモーショナルに歌い上げるこの楽曲は、“いいことばかりじゃないが お前を連れてゆきたい 俺たちの時代も未来は 見えなかった”という強烈なメッセージが突き刺さる。まさにワールドワイドな活躍でシーンを切り開いてきたスカパラ、横山が歌うならではのメッセージソングである。生々しいセッション感に富んだ演奏はスカパラの流儀に乗って行なわれた。横山は愛器グレッチ・ケニー・ファルコンJr.をプレイ、今回はテレキャスターをメインにプレイしたという加藤隆志とのツインリードも痛快である。ちなみにこのツインリードのソロのアイデアは加藤によるもので、その辺の逸話も対談で語られた。
Ken Yokoyama- I Won't Turn Off My Radio- from DEAD AT BUDOKAN RETURNS
それにしても興味深いのは茂木欣一と横山健…つまりはFISHMANSとHi-STANDARDという90年代にリズム革命を起こした2バンドのメンバーがスカパラでプレイしているというこのスペシャル感! とりわけ90年代が青春という同世代の音楽ファンならば何とも感慨深いはずだ。年齢を重ねてくると、こんな思いがけないまさかの共演が実現したりするのである。その意味では、年齢をとるって悪いことばかりじゃないなんてことも思うのだ。Playerでのスカパラのインタビューではもはや恒例と言えるSo Many Tears 茂木欣一と加藤隆志の黄金コンビに、横山健という組み合わせで行なわれた今回の対談取材。勿論写真も撮り下ろしで、フォトグラファー大谷十夢治氏が撮影したグリーンバックによる3人の写真とソロカット、そして勿論お持ちいただいた楽器もお楽しみいただきたい。勿論楽器レポートも掲載している。「道なき道、反骨の。」のレコーディング・エピソードは勿論、まさに反骨精神で道なき道を歩んできたミュージシャン達の足取りが感じ取れるはずだ。
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