2012年、東日本大震災の震災復興支援のために再結成したPRINCESS PRINCESS。その収益金は様々な震災支援で寄付されたほか、今年ライブハウス「チームスマイル・仙台PIT」が建てられたことで、そのこけら落とし公演を含めて仙台・東京と5公演を行なった。Player2016年6月号では豊洲PIT公演におけるPRINCESS PRINCESSの最新機材もレポートしている。他では読めない記事なので是非そちらもチェックしていただきたい。そして6月2日発売Player7月号において、岸谷香の楽器コレクションを紹介している。2014年にソロベストアルバム『The Best and More』をリリースするなど、ソロ活動も精力化してきていた岸谷香だが、遂には10年振りとなるオリジナルアルバム『PIECE of BRIGHT』をリリース! TRICERATOPS、冨田ラボ、H ZETT Mら豪華ミュージシャンとのコラボレーション、共演が大きな聴きどころで、盟友・富田京子も歌詞を提供。なおかつ岸谷香がベース、ギター、鍵盤楽器ほか、楽しそうに様々な生楽器をプレイしている空気感がたまらない仕上がりなのだ。そしてこの最新作にたどりつくまでには、現在の愛器の数々とめぐりあう宿命的な物語があった。
岸谷 香 『DREAM』
6月2日発売Player7月号My Standardのコーナーでは、“最新作『PIECE of BRIGHT』を作り上げるための楽器をめぐる冒険”と題して、岸谷香の楽器コレクションをご披露いただくとともにロングインタビューをお届けしている。「49th バイブル」「Kiss & Kiss」「DREAM」「Dump it!」でのベースプレイ、さらに「precious」ではフェンダー・コロナドベースを弾いていたり、弦楽器のみならずスタインウェイやウーリッツァ、ローズピアノなど鍵盤楽器もプレイ。写真にはないがグロッケンだったり、とにかく生楽器にこだわっているのも『PIECE of BRIGHT』の魅力。こうした楽器に出会ったことにより『PIECE of BRIGHT』の楽曲が生まれたとも言えるかもしれない。楽器運はあるかも!という彼女の楽器へのこだわり、その出会いがここまでたっぷりと語られたインタビューは初めてのはず。楽器変遷によるヒストリーインタビューも他では読めないもの。ソロとしての新たな代表作になるだろう『PIECE of BRIGHT』を聴きながら、是非Playerの記事をお楽しみいただきたい。
FENDER Coronado BassU
Photo by TOMUJI OHTANI
『PIECE of BRIGHT』において「precious」はアコースティックアレンジが施されたアレンジで特に印象に残る1曲。岸谷香のローズピアノの煌びやかさとともに、ファットながらも柔らかなベースサウンドが堪能できるが、このトーンの正体がフェンダー・コロナドベースII。ホロウボディを採用したこのベースは1967〜9年という短期間に製作されていたレアモデル。オールメイプル仕様でボディとネックとは4点止めでボルトオンされている。ピックアップはデュアルモンド製。ハコものゆえのベースサウンドの魅力たっぷりのサウンドだ。
読者プレゼントで『PIECE of BRIGHT』販促用ポスターもいただいたので、ぜひ記事の感想をちょこっと書いていただきこちらよりメールいただけると嬉しいです。