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KEITH RICHARDS 23年振りの新作『クロスアイド・ハート』が完成!

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 キース・リチャーズ現役! 23年振りとなる新作ソロアルバム『クロスアイド・ハート』が急遽、ユニバーサルミュージックからリリースされた! 50周年プロジェクト以降も「ZIP CODE TOUR」を行うストーンズだが、今まさにキースの現役を示す新作はスティーヴ・ジョーダンとタッグを組み、ワディ・ワクテル、アイヴァン・ネヴィルなどエクスペンシヴ・ワイノーズのメンバー、ストーンズでもおなじみだった故ボビー・キーズ、ラリー・キャンベル、そしてノラ・ジョーンズなどのミュージシャンたちも参加して完成された。
 こちらがアルバム収録の「トラブル」のオーディオ。キースらしいとしか言いようがないロックンロール・トラックだ。


 こちらはモーガン・ネヴィル監督によるキースのすべてに迫るドキュメンタリー「アンダー・ザ・インフルエンス」のトレーラー。元気なキースの姿も確認できる。


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Photo by MARK SELIGER

 以下は新作に関するキースのオフィシャル・コメント。音楽に対するリスペクトが新作に反映されていることは言うまでもない。
 新作はデルタブルースやシカゴブルース、レゲエ、カントリーと多岐に渡っています。
キース:うん、様々な音楽が入っている。別に意図的にそうしたわけじゃないけど、スティーヴ(・ジョーダン)と一緒にプレイしていて、俺たちは世界中のありとあらゆる音楽から影響を受けているってことを痛感したね。そして突然、そういう様々な音楽をプレイしていることに気づいた。ある種の音楽をプレイしている人たち、そしてそういう音楽に敬意を表するようなアルバムを作りたかった。ある意味、俺が今までに聴いてきた音楽に対して感謝の気持ちを表したかったってことだ。
 これらはあなたが大好きな音楽です。そういう意味ではこの新作はあなたの人生そのものという感じがしますが。
キース:その通りだよ。世界のどこに行っても、ジャマイカの音楽とか、ブルースとか、そういう音楽に常に魅了されてきた。俺は曲を書くときに、“これはヒットするだろうな”というようなことだけを考えて書くことが出来ない。常に自分の中に影響を受けてきた音楽があって、それを人に伝えていきたいという気持ちで書いている。それがミュージシャン魂ってやつだと思うけど。ロバート・ジョンソンや、レッドベリー、グレゴリー・アイザックスや、他にも多くの人たちがいるけれど、メインはこの人たちに敬意を表したいと思った。俺はこれらの人たち音楽を聴いて、その結果こういう音楽を作ったということさ。それこそが『クロスアイド・ハート(Crosseyed Heart)』なんだ。
 『メイン・オフェンダー』やローリング・ストーンズのアルバム以上に、このアルバムにはかなりの愛が詰まっていますね。
キース:俺は愛することが大好きだからね。そして音楽はその感情を伝達するには最高の手段だと思う。絵画や他の芸術と比べて。映画や映像でもそういう感情は表現出来るけれど、音楽というのはもっとも国際的な伝達方法なんじゃないかな。世界のどこにおいても。音楽で感情やフィーリングを表現できるということに惹かれている、その気持ちを表わしたくてたまらなくなる。俺はこう感じているけれど、他の奴はこう感じているかもしれないとかね。

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キース・リチャーズ クロスアイド・ハート ユニバーサルミュージック CD UICY-15429 9月18日 2,500円(税抜)

2015年11月号(10/2発売)でカバーストーリー掲載