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IRON MAIDEN 新作『魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ』完成!

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Photo by JOHN McMURTRIE

 2015年、彼らは『魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ』で還ってきた! このアルバムには世界中のファンが求める“アイアン・メイデン像”があますところなく収められている。ヘヴィでプログレッシブな世界観、ブルースの伸びやかなシャウト、スティーヴの大地を引き裂くベース、そしてトリプルギターによる絨毯爆撃。そのサウンドに手に汗握っている間に90分が過ぎてしまう音楽性は、決して長く感じさせない。トリプルギターの一角を成すデイヴ・マーレイがアルバムについて語ってくれた。
             ◎
 これほどの大作になることはアルバムを作り始めた時点で予期していましたか?
 ブルースが「エンパイア・オブ・ザ・クラウズ」のデモを持ってきたときから、長いアルバムになることは判っていた。なんせメイデン史上最長の、18分の曲だからね。ただ、それぞれの曲が長いのは必然性があるんだ。我々は、自分たちの音楽に制限を設けたくないんだ。LPやCDの制限時間に合わせて音楽を作るのではなく、まず最初に音楽があるんだ。これまではアルバムが75分だから1枚のCDに収まった。今回は90分だから、2枚に分けることにした。それだけのことだよ。
 新作のソングライティング作業は、どのようなものでしたか?
 今回はプリプロダクションの段階からスタジオに入ってレコーディングしたんだ。新しい試みは、ホームデモのトラックをそのままアルバムに使った箇所があったことかな。私が書いた「ザ・マン・オブ・ソロウズ」のイントロのリードはデモで弾いたものを使ったんだよ。スティーヴが「すごく良いプレイだから、そのまま使おう」と言ってきたんだ。そのやり方は間違いではないと思う。それから全員がデモに合わせてプレイして、それをレコーディングするという試みもやってみた。そうしてドラムマシンのトラックをニコのドラムスに差し替えたり、スティーヴがベースを弾いたりして、本格的なメイデン・バージョンに仕上げていった。これまでやったことがなかったし、興味深い作業だったよ。

 こちらが「スピード・オブ・ライト」のオフィシャルPV。エディも登場する昔懐かしいTVゲーム彷彿のアニメーション仕立て。


『魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ』に伴うツアーについて教えて下さい。
 2016年にワールドツアーを行うんだ。1月にリハーサルを始めて、準備してからスタートする。どこから始めるか、まだスケジュールは明かせないけど世界をくまなく回る予定だ。イギリス、ヨーロッパ、アメリカ、南米、アジア…日本にも久しぶりに行きたいと考えているんだ。

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アイアン・メイデン 魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ ワーナーミュージック・ジャパン 9月4日 初回限定デラックス盤 WPCR-16856〜57 3,400円(税抜) 通常盤 WPCR-16750〜51 2,980円(税抜)

2015年10月号(9/2発売)でインタビュー掲載