Photo by CHAPMAN BAEHLER
ジョー・サトリアーニの新作コンセプトアルバム! と言ってもプログレやオペラではない。
全曲がインストゥルメンタルという珍しいコンセプトアルバムだ。メンバーにはマイク・ケネリー、ヴィニー・カリウタ&マルコ・ミネマン、クリス・チェイニーらが参加。そして多彩な音楽性が満載されている。
こちらがタイトル曲の「ショックウェイヴ・スーパーノヴァ」の試聴版。エキゾチックなインストナンバーだ。
そしてこちらがレトロアメリカンな「サンフランシスコ・ブルー」。メロディアスなソロも満載。
「コンセプトアルバムといっても、自分の内面を描いたものでロックオペラとかではないんだ。あるとき、ステージ上で歯でギターを弾いている自分をふと客観視して、「変なことをやっているなあ。もう止めよう」と思った。でも次のショーで、ふと気付くと膝をついて歯でギターを弾いていたんだ! もしかしたら自分の中には別人格がいるのかも知れないと考えた。そして自分という人間が、徐々にステージ上の自分に取って代わられるかも知れないんだ。『広告業界で成功する方法』(90年)という映画があったけど、それに近いかもね」
「アルバムのそれぞれの曲は、私のキャリアにおけるさまざまな局面においての、私と“ショックウェイヴ=もう一人の私”の対話なんだ。当初はくだらないコンセプトかと思って悩んだけど、周りの人はみんな面白いと言ってくれるし、プロデューサーのジョン・クニベルティも「最高にくだらない! ぜひやるべきだ」と乗り気だった。私とマイク・ケネリーを軸として、ヴィニー・カリウタやマルコ・ミネマンがドラムをプレイしてくれたし、クリス・チェイニーのベースも素晴らしいものだった。多彩な音楽性だけど、コンセプトがまとまったことでひとつの流れが生まれたと思う」
ジョー・サトリアーニ ショックウェイヴ・スーパーノヴァ ソニーミュージック Blu-Spec CD2 SICP-30759 7月22日 2,600円(税抜)
2015年9月号(8/2発売)でインタビュー掲載