PLAYER ON-LINE HOME > Playerブログ
Player Blog

MUSE 待望の新作完成

ミューズAP.jpg
 前作『ザ・セカンド・ロウ』でも大好評を得たミューズの新作『ドローンズ』が完成した。新作ではギター、ベース、ドラムという3人の原点に立ち返ってヘヴィなバンドサウンドをプロデューサーのマット・ラングとともに構築。コンセプトアルバムとして “ドローンズ”のキーワードには強いメタファーが込められており、日本の状況を深く理解しているマシュー・ベラミーのメッセージとも受け取れる興味深い作品に仕上がった。
「テクノロジーの進歩がいかに人間性に影響を与えていくのか。そしてサイコパスを作り上げてしまうのか。もしかしたら君たちの方が僕らよりもその背景をより理解できるかもしれない」(マシュー)。
 なんとも意味深な発言だ。そしてそのサウンドは初期の3ピースサウンドに立ち返っている。
「ギター、ベース、ドラムっていう3ピースバンドのサウンドを取り戻すことで、すごくギターヘヴィなアルバムになったんだ。それから、ある意味テクノロジーからちょっと距離を置いたところもあって、今回はドラムマシーンをまったく使ってないし、シンセも少なくなった。オーケストラとかそういう追加の楽器も減らして、もう少しシンプルなアプローチをとった。そして自分達でプロデュースすることも一旦やめて、マット・ラングに手掛けてもらった。そのおかげでテクニカルな面にとらわれすぎずに、メンバー全員で一緒にプレイすることだけにフォーカスできたから、キーボード、シンセ、ミキシングデッキをいじくっているプロデューサー集団じゃなく、ただバンドでいることにもっと時間を注ぐことができたんだ。そういう意味でバンドを始めたころに戻ったんだ」(マシュー)

 新作からのPVはこれ。ヘヴィさを爆発させる21世紀版UKブギの「サイコ」。これがブレインウォッシング!


マシューのトリッキーなギターテクもよくわかる「リプリーズ」。


そしてヘヴィなのに美メロな「マーシー」。


 今夏の『FUJI ROCK FESTIVAL ‘15』にも出演するミューズだが、単独ツアーでのライブは期待出来そうだ。
「ライブでは、アルバムタイトルが『ドローンズ』だからそこをいじったことができるよね…だからどうにかしてコンサートに組み込む方法を見つけるつもりだよ…恐らくフェスではそういうことはあまりできないだろうけど、単独ツアーで屋内の会場だともうちょっとコントロールがきくし、飛行物体を使って何かドラマチックでスペシャルなことができたらいいと思っているんだ」(マシュー)

ミューズCD.jpg
ミューズ ドローンズ ワーナーミュージック・ジャパン 6月10日 DVD付きスペシャル・エディション WPZR-30647〜8 2,980円(税抜) 通常盤CD WPCR-16486 2,547円(税抜)


2015年8月号(7/2発売)にインタビュー掲載