1945年に生誕したエリック・クラプトンが、今年の3月30日で満70歳を迎えた。それを祝する記念公演が、米国ニューヨークと英国ロンドンで開催。併せて70歳記念となるニュー・ベスト・アルバム『ベスト・オブ・エリック・クラプトン〜フォーエヴァー・マン』も発売された。以前から70歳になったらワールドツアーの活動から引退する旨を伝えていたクラプトンだが、現在のところ今後のツアースケジュールは発表されていない。米英両国の1会場での連続開催となった今回の記念公演は、今後のライブ形態を示唆するのかもしれない。
ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン公演では、クラプトンに加えてドイル・ブラムホールU、デレク・トラックス、ジョン・メイヤー、ジミー・ヴォーンらもゲスト出演。こちらは5月3日の公演で、ドイルとデレクが加わった「レット・イット・レイン」の映像。
こちらは5月20日のロンドン・ロイヤル・アルバート・ホール公演。クリームでおなじみの「クロスロード」を演奏。ロバート・ジョンソンはクラプトンのブルース・ルーツの1人。
そのロイヤル・アルバート・ホール公演の開催初日の5月14日、多大なリスペクトを捧げていたB.B.キングが死去した。急遽、B.B.に対する哀しみの追悼を表したクラプトンの映像。
そして70歳を記念してリリースされた最新コンピレーション『ベスト・オブ・エリック・クラプトン〜フォーエヴァー・マン』には、80年代を迎えてから昨年に至るまでの期間から楽曲をセレクト。3枚組と2枚組があり、3枚組は「ティアーズ・イン・ヘヴン」などのヒット曲を中心にスタジオ録音テイクを収めたディスク1、ライブバージョンで固めたディスク2、ブルースの名曲に焦点を絞ったディスク3という構成で、2枚組ではそこからブルースのディスクが外されている。
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クラプトンの今後の活動にも注目したいところだ。
2015年8月号(7/2発売)でカバーストーリー掲載。