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RICHIE KOTZEN 新作『カニバルズ』が完成!

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 大きな手応えを残してくれたワイナリー・ドッグスと並行して、昨年春にリリースされた『ジ・エッセンシャル・リッチー・コッツェン』で新たにその音楽的プロフィールをクローズアップしたリッチー・コッツェン。そして待望のソロ新作『カニバルズ』が完成したわけだが、そこには音楽家としての才能が色濃く映し出された。ダグ・ピニックやビリー・シーン、そして愛娘のオーガスト・イヴとのコラボレーションも交え、ジャンルやスタイルにとらわれないミュージシャンの息吹を刻みこんだアルバムについて語ってくれた。

 ソロの新作を作るにあたって方向性やコンセプトなど考えていましたか?
 特にそういうのはなかった。だけど間違いなく厳密な意味でのソロアルバムを作りたかった。何かのフォーマットに乗っかったり、特定のスタイルを追いかけたりしたくなかったんだ。ひとつひとつの楽曲にふさわしい作りで嘘のないレコードにしたかった。思うに俺にはいろんな面があって、それがこのアルバムにはうまく表されているんじゃないかな。みんながよく知っている俺だとはっきりわかるギタープレイの面は「シェイク・イット・オフ」のような曲に出ている。クレイジーなギターを披露しているからね。それだけじゃなく、たとえば「エネミー」のような曲ではR&Bに傾倒している面が出ている。それからどんどん聴き進んで行くと、ギターはほとんど控えめでエレクトリックピアノがフィーチャーされた「アップ」のような曲があり、さらには娘と書いた「ユー」のようなバラードも入っている。そして最後の曲「タイム・フォー・ザ・ペイメント」はこれまでにやってきたこととはかなり違って、ボーカルとナイロン弦のギターに焦点を置いている。俺にとってこのアルバムは一種の旅のようなものなんだ。最初はちょっと攻撃的にスタートしてだんだん変化していって、最後にはもっとメロウで内省的なやり方になって終わるというね。だから聴いている人も一緒にその旅を楽しんで、俺と同じようにエキサイトしてもらえると嬉しいね。
 来日公演はどんなショーになるでしょう?
 この3カ月間ずっと磨き上げきたショーだよ。『エッセンシャル・コレクション』からの曲をたくさんやるし、その新曲の「ウォーペイント」、「ウォーク・ウィズ・ミー」もやるし、もちろん新作からの「カニバルズ」もね。ワイナリー・ドッグスと同じように俺ひとりでプレイする場面もあるし、マイクとディランだけで彼らの幅広い才能の一端を披露するセクションもある。だから見所いっぱいで幅広い魅力が凝縮されたセットさ。みんなに会うのを楽しみにしているよ!

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■リッチー・コッツェン カニバルズ WOWOWエンタテインメント CD IEZP-83 1月14日 2,639円(税抜)

■来日スケジュール 2/1(日)、2(月)赤坂ブリッツ 2/3(火)名古屋ボトムライン 2/4(水)大阪BIG CAT [問]ウドー音楽事務所 03-3402-5999 udo.jp

2015年3月号(2/2発売)にインタビュー掲載