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JEFF BECK×BILLY GIBBONS 初のジョイントツアーが実現!

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 14年8月にスタートしたジェフ・ベックとZZ TOPのスペシャル・ジョイントツアー。残念ながらそのツアーは一端中断され、今年の5月に再開されることになっている(日本公演の予定はなし)。以前に共演の機会もあったふたりだがジョイントツアーは初になる。ジェフ・ベック・バンド、ZZトップ、そしてZZトップにジェフが参加したセッションが行われたが、こちらが昨年8月に行われたライブ映像だ。ジェフはリバースヘッドのストラトキャスターを使用、ビリー・ギボンズはピンストライプのレスポールを使用。偶然、ダスティ・ヒルのベースもリバースヘッドだが、4人でブギなセッションが行われている。


 ちなみにこちらが09年に行われたロックンロール・ホール・オブ・フェイムのコンサート。ジェフのバンドにビリーが参加するスタイルでジミ・ヘンドリックス「フォクシー・レディ」が演奏された。


 近年もライブで数多くのコラボレーションを行っているジェフだが、今回のジョイントライブは09年の続きとも言えそうだ。そしてこれを機にジェフ・ベックとビリー・ギボンズの対談が行われたが、ふたりが夢中になっているものといえばギターと車だ!

ビリー:ジェフとZZトップの今回のジョイントツアーが始まる前にプロダクション・オフィスから電話があって、バックステージパスのデザインはどうするかって訊かれたんだ。俺の回答はシンプルだった。「そうだなあ、パスのZZ側は美味しそうなギターのイメージ、ジェフ側もイカしたギターのイメージがいいな」って言ったのさ。片側には俺のサンバーストの59年製レスポール“パーリー・ゲイツ”を選び、もう片側にはジェフがヤードバーズ時代に使っていた、百戦錬磨でボロボロの54年製フェンダー・エスクワイアのイメージを選んだんだ。ジェフのギターはとても重要な逸品だ。旺盛な実験精神と勇気を持って突き進み、ギターによる表現を、過去に演奏された旋律の外側にまで持っていった証拠が刻まれたものだからね。あのボロボロ状態のギターのビジュアル面での衝撃にはとてつもない意味と力がある。
ジェフ:ビリーのサウンドとバンドのイメージは皆から気に入られているよね。ロックミュージシャンはこうでなければという常識に、真っ向から反発したのがZZトップだ。俺が好きなのはまさにそこなのさ。ロック界の逆噴射なんだよ。ビリーのギターのトーンも素晴らしい。曲もね。こんな髭ぼうぼうのおじさんたちが、車や女の子に関する名曲を書くなんてふつうは想像もしないだろ!

2015年3月号(2/2発売)カバーストーリーに対談掲載