PLAYER ON-LINE HOME > Playerブログ
Player Blog

PINK FLOYD 最後のアルバム

ピンクAP.jpg

 ピンク・フロイドの最後のアルバムになるという『永遠(TOWA)』がリリースされるというニュースが届けられたとき、世界中のファンは新作を聴ける喜びと、最後であるという悲しみが入り混じった気持ちになったはず。この新作は『対(TSUI)』の時に録音した膨大な素材をもとに、ギルモア+メイソンが新たなる演奏をし、それをミックスした形で出来上がっている。そこに近年発掘された昔の録音なども挿入されており、歌詞の入った曲は1曲のみ。雄大な音景色が、聴く者の創造力を掻き立てるピンク・フロイドならではの内容となっている。
 そして08年に他界したリチャード・ライトへの思いもちりばめられた、感情的な別れのアルバムとも言える。ニック・メイスンが語ってくれた。「2重の意味があるんだ。まずデヴィッドは、ピンク・フロイドとしてやれることはすべてやったと感じている、という事なんだ。これからソロとして、地道な形で音楽をやっていきたいと感じているようだ。ピンク・フロイドとして大々的なライブをやったりせず、好きなギターに焦点を当てるというか…。もう1つの意味としては、リックが5年前に他界し、2人だけでピンク・フロイドとして活動するというのは、実質的に不十分であると感じたんだ」
 こちらが新作のラストを飾る「ラウダー・ザン・ワーズ(終曲〜フィナーレ)」のPV。唯一ボーカルの入った楽曲だ。


「時には目じりが熱くなったよ。リックの演奏がかなりの部分を占めていたからね。どんな演奏だったか忘れていたから、それが甦ってきてね。昔のテープを聴き直すという作業は、半分がっかりし、半分はすごく良いなって感じる、そんなものなんだ。」
「ピンク・フロイドの音楽は永遠に続くけれど、ツアー活動は終わりだね。スタジオにまた入る図も想像できないんだ。僕がまだ終わりじゃないなんて言ったら、デヴィッドに殺されるよ(笑)。だからそうだね、これが最後になんだよ」

ピンクCD.jpg
ピンク・フロイド 永遠(TOWA) ソニーミュージック 発売中 CD+DVD BOX SICP-4440〜1 5,500円(税抜) CD+BD BOX SICP-4442〜3 6,500円(税抜) CD SICP-4444 2,400円(税抜)