マネージメントオフィスを新たに立ち上げてレコード会社も移籍と心機一転、渾身の最新作『THE SUN WILL RISE AGAIN〜撃魂霊刀』が絶好調のLOUDNESS。アルバムを引っさげて国内外問わずプレイしてきた2014年のラウドネスですが、何処か新しいタームに突入したような勢いに満ちている気がします。そんなラウドネスが新たにクリスマスイブにリリースした『PRIME CUT MASTERPIECE SESSIONS〜dedicated to Munetaka Higuchi』は思いがけない映像作品になりました。樋口宗孝時代の楽曲を今のメンバーでリアレンジしたスタジオライブ! しかもただのスタジオライブでは終わりません。そのプリプロ風景や音作りなど、4人のインタビューもたっぷり織り交ぜたかたちでまとめあげたドキュメントムーヴィー的な要素がたっぷりで、こうしたレコスタにカメラが入るのはラウドネスのバンド史上初ということです。勿論、圧倒的な演奏を高音質で堪能できるスタジオ・ライブも観応え有。
2014年はオールキャリアを総括したような意欲作『THE SUN WILL RISE AGAIN〜撃魂霊刀』もリリース!
クリスマスイブリリースというのでピーンと来たファンは多いと思いますが、『PRIME CUT MASTERPIECE SESSIONS〜dedicated to Munetaka Higuchi』は樋口さんの誕生日のリリースであり、内容的にも樋口さんに捧げられています。樋口宗孝への想いやこれからのラウドネスについても語られています。そして、これまで明かされてなかったラウドネスのスタジオマジックに照準を定めた内容で、プリプロでの素の会話然り、プレイや使用機材のこだわり然り、4人がここまでオープンな姿を見せているのが新鮮です。2014年12月29日発売Player2015年2月号では『PRIME CUT〜』完成直後の高崎晃さん、山下昌良さんのインタビューを掲載。そのさらなる後日談だったり作品中では語られていなかったちょっとマニアックな部分、そして使用機材のこだわりなどもたっぷり語っていただいています。言わば『PRIME CUT〜』のアナザー・サイド・インタビュー。お楽しみいただければ幸いです。
ESP Random Star Green Burst
Photo by TAKAHIRO HOSOE
そしてギターファンとして大きな観どころとなっているのが、「Esper」でESPランダム・スター・シリーズの最新モデル、グリーンバーストがプレイされたこと。「樋口さんの時代の曲をやるんなら、アルダーのランダムも良いかなと思って使ったんです。あとPRSみたいに真ん中のノブがロータリースイッチでいろんな音が出せるんでね」とは高崎さん談。 近年のランダム・スターと同様に厳選された木材の美しさを際立たせつつ、ボディトップを凸型に盛り立てた立体的な仕上がりですが、グリーン・バーストはメイプル指板までイエローグリーンからブラックのグラデーションで着色されたルックスがインパクトたっぷり。ホンジュラス・マホガニー・バックのボディにスワンプ・アッシュをトップ材にラミネートした設計で、3ピースのハードメイプルとはセットネックで組み上げられています。さらに特徴的なのはピックアップ・システム。フロント・ピックアップにセイモアダンカンのPレイル SHPR-1n(シングルコイル+P-90タイプのハムバッカー構成だが、基本的にP-90モードで使用)、センターにSSL-5、リアにSH-14をマウントしたH-S-Hレイアウトになっています。中央のノブは4ウェイのロータリー・スイッチになっていて、1でトグル・スイッチのオン、2でトグル・スイッチをオフ/フロント+センターP.U.、3でトグル・スイッチをオフ/フロント+センター+リア/スプリット、4でトグル・スイッチのオフ/センター+リア/スプリットがセレクトできる仕組みになっています。
今回、読者プレゼントとして、ラウドネス4人の直筆サインの入った販促用ポスターを1名様分いただきましたので、是非記事の感想を一言添えていただいてメールにてご応募ください。
LOUDNESS
『PRIME CUT MASTERPIECE SESSIONS〜dedicated to Munetaka Higuchi』
ユニバーサル インターナショナル 12月24日
通常盤DVD UIBN-1003 5,076円(税込)
限定盤DVD+Tシャツ PDBV-1901 7,560円(税込)