Derailers「A.R.T」ティザー
Ju-ken(VAMPS etc...)とAi Ishigaki(ex.THE MAD CAPSULE MARKETS)が新バンドを結成。その名もDerailers。これまで様々なアーティスト、バンドのサポートなどを手掛けてきた二人だけに新バンドを組んだと聞いたときは、てっきりオルタナなゴリゴリなロックをやるのかとイメージしてしまった。しかしながら届けられた1stフルアルバム『A.R.T』を聴いたら、ブラックミュージックやレゲエ、ファンク、ヒップホップ、ミクスチャーな要素が満載! 「ブラックミュージックが好きなので、そういう類をピックアップした楽曲が良いなと。ロックに飽きたわけではないけど、Ishigakiも今までやったことがない音楽をやりたいというので、二人がやりたいことは簡単にフォーカスされた」とはJu-ken談。そしてこの二人がボーカリストに迎えたのがクラブシーンより颯爽と登場したRueed。これまでソロアルバムをリリースしてきた彼にとっても新しいタイプのバンドであり、トレードマークのラガマフィン・テイストなボーカルとメッセージ性が重なり、Derailersのサウンドは極めて独自性の強いものになっている。
Derailers「Master Blaster」
『A.R.T』は生バンドサウンドによるグルーヴが魅力なのだが、PVも制作された冒頭の「Master Blaster」を筆頭にファンキーチューンが満載。さらに音作りもこだわっており、何処かアナログ感を感じさせる温かみのあるサウンドで、激しいセッションが繰り広げられる。先述の通りその楽曲は実に様々であり、Rueedのリズミカルな歌詞には独自のメッセージを擁しているのが大きな特徴。歌詞に関しては完全に任せっきりというわけではなくて、例えば「Good Vibration」 などはJu-kenが提示した曲名のテーマ性を、Rueedが膨らませている。『A.R.T』はこのように3人でセッションしながら曲作りすることを徹底したことでバンドマジックが炸裂。楽曲の制作エピソードはもとより、プレイから使用楽器まで3人がたっぷりと語ってくれた。是非2014年12月29日発売Player2015年Player2月号をご一読いただきたい。2015年はライブ活動にも期待したいところ。
今回、読者プレゼントとして、Derailersの3人の直筆サインの入った販促用ポスターを3名様分いただきましたので、是非記事の感想を一言添えていただいてメールにてご応募ください。