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HEAD PHONES PRESIDENT HIROのギターコレクション



HEAD PHONES PRESIDENT / The One To Break (OFFICIAL)

 遂にリリースされたHEAD PHONES PRESIDENT(以下、HPP)のニューアルバム『Disillusion』。2000年代に入り、様々な音楽性を擁したヘヴィなバンドサウンドと無国籍情緒のアコースティックセットを織り交ぜて、歌姫ANZAの圧倒的なヴォーカルをフィーチャーした独自の音世界を具現化してきたHPPだが、HR/HMファンのみならず幅広いロックリスナーにそのポテンシャルを見せつけたのが前作『Stand In The World』だ。キャッチーなメロディラインに焦点を当てた『Stand In The World』で、物凄いポピュラリティを擁しているバンドであることを提示してみせたわけだが、実際に現在までロングセラーを続けて好セールスを記録するなど、新生HPPとしてのアプローチがシーンに支持される結果となった。何処かミステリアスなイメージで、なおかつ早くからワールドワイドな活動展開をしてきたこともあり、HPPに対してちょっと不思議な印象を抱いていた人も多いだろうが、『Stand In The World』、そしてこのたびの『Disillusion』でHPPの魅力にどっぷりハマったという人も多いことだろう。

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 現在その音楽的ブレーンと言える存在がギタリストのHIRO。スティーヴ・ヴァイに感銘を受けていち早く7弦ギターをプレイし初めて、独自のラウド/ミクスチャー・ロックのスタイルを築き上げた要人だ。国内におけるこのシーンではK-A-Z(SADS、カイキゲッショク)、村鳥靖らと並ぶ先駆者である。彼の場合、さらにユニークなのはアコースティックギター/ナイロン弦ギターを用いてのギタープレイにも精通しており、さらにソロ活動においてはクロスオーバーテイストのギターインストゥルメンタルも追求。一時期は和田アキラのローディーも務めていたりと、HR/HMだけでは語りきれない幅広い音楽性を擁したギタリストであり、コンポーザーである。9月2日発売Player10月号のDEAR MY PARTNERSのコーナーでは、そんなHIROのユニークなギタリスト・ヒストリーについてたっぷりと語ってもらったほか、彼ならではのギターコレクションを披露してもらっている。

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IBANEZ J-Custom RG8527
Photo by TOMUJI OHTANI


 現在HIROの7弦メインはもはやトレードマークと言っていいJカスタムのRGシリーズ。シースルーブラックにフレイムメイプルが浮かぶマホガニー・ボディで、洗練されたシャープなボディ設計はまさにRGならでは。Jカスタムはアイバニーズの国内工場にてカスタムメイドされる最高峰ラインであり、本器はHIROのリクエストにも応えるかたちで作られている。特徴となるのはピックアップにディマジオのエアノートン/トーンゾーンをマウントしていること。さらにコントロール・ノブに関しては、演奏感がフィットしたという理由でコレットノブが採用されている。この他にもHIROこだわりのギターがたっぷり掲載されているので、ぜひPkayer10月号P.141〜をご覧いただきたい。

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新作『Disillusion』はHEAD PHONES PRESIDENTの過去と現在を繋げた1枚と言えると思う。 傑作だった前作『Stand In The World』で見せてくれたキャッチーなメロディ路線を踏襲した楽曲が『Disillusion』でも前半にズラリと並び、そしてそれ以前のカオスでシアトリカルなハード路線が後半構えている。そしてそれらを締めるのは意外にもHIROさんがプレイした美しいピアノバラード「In Dreams」というのも新境地だ。HPPならではの壮大なスケールによるめまぐるしい展開劇もたっぷり、ギターソロもたっぷりのバンドサウンドは今作も圧倒的。しかしながらそれらの楽曲をトータル40分でまとめた構成力も素晴らしい。 HR、HM、ミクスチャー、ラウドロック…相変わらず尖った音世界をちゃんと提示しておきつつも、“4分ポップス”的なコンパクトさも具現化したのが『Disillusion』における新たな到達点と言えるだろう。そしてANZAがストレートにピュアなラブソングを歌っている点も良い。歌詞のせいか、歌の歌の表情がこれまでと違う。「Wait」「Miss You」といった楽曲で真っ正面から勝負しているところも素晴らしい。ハードでヘヴィでミステリアスで、しかも歌心もたっぷりで…まさにこれぞHPPという意欲作に仕上がっている。

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