Photo by TOMUJI OHTANI
一度聴いたら忘れられない唯一無二の声を持つSISTERJETのボーカリストであり、カスタムショップ製ノーキャスターをトレードマークに、独自の3ピース・サウンドを追求してきているギタリストであるWATARU.S。ブリティッシュ・ロックに大きな影響を受けつつも、そのギタープレイにオーセンティックなR&Rテイストも感じさせるのは、彼が米軍横田基地を擁する福生で生まれ育ったからだ。毎月ミュージシャンのヒストリーに迫るロングインタビューとともに愛器コレクションを披露していただいているDEAR MY PARTNERSのコーナー。満を持してWATARU.Sが登場である!
SISTERJET「SUPER BIG(COMES UP)」
メンバーチェンジを経た新生SISTERJETだが、ニューアルバム『X X X 』は彼らの新たな代表作となるだろう1枚だ。オーセンティックなR&B、R&Rをベースにしつつも、ニューウェーヴィなダンスビートを加味してとにかく躍れる3ピースサウンドを具現化するシスジェのバンドサウンドは健在。盟友サロンミュージックの吉田仁とのタッグにより、ソリッドながらもバラエティに富んだ楽曲で楽しませてくれる。その中にはドラマーのKENSUKEがリードボーカルをとる曲があったり、WATARUによるギターの多重録音トラックがあったりと、様々な新境地が盛り込まれているのも面白いところだ。
SISTERJET 「FAKE L.A.(pt2)」
詳細はインタビューでも語られているが、 「FAKE L.A.(pt2)」は地元・福生の大先輩であり、昨年末に急逝した大滝詠一へのリスペクトがこめられている。こうしたルーツミュージックのオマージュをストレートに見せたのも『X X X 』での新たな試みだ。今回のPlayerの取材はWATARUガ今も深い親交を持つ福生のライブハウスUZUにて取材を敢行。米軍ハウスを改造して作られたこの伝統的なハコにて、こだわりのテレキャスター・コレクションを筆頭とする愛器の数々を撮影させてもらった。撮りおろしの写真もムードたっぷりのUZUで撮影したものである。本誌VINTAGE FILEなどでお馴染みのフォトグラファー、大谷十夢治氏による味わい深い写真もぜひお楽しみいただきたい。
FENDER Telecaster“WATARU SPECIAL.2”
Photo by TOMUJI OHTANI
WATARUと言えば、“テレキャス化”カスタマイズによるカスタムショップ製1951ノーキャスターがトレードマークになっているが、ニューアルバム『X X X 』におけるメインギターはH-S仕様に改造されたテレキャスターだ。通称ワタルスペシャル2と名付けられた本器は1975年製。入手時は本当にボロボロだあったそうだが、一部パーツ類を交換したりと丁寧に修理してブラックにリフィニッシュ。基本的にはリア・ピックアップでのプレイが多いようだが、ハムバッカーとのミックストーンもお気に入りだという。この他、WATARUこだわりのテレキャスター・コレクションを筆頭とした愛器の数々を紹介しているのでお楽しみに。なお、読プレ用に『X X X 』の販促用ポスターをいただいたので、ぜひ記事の感想をちょっぴり書いていただきこちらよりご応募を。
SISTER JET『X X X 』
フェリシティ PECF-1096 6月11日 2,500円(税抜)
SISTERJET RELEASE ONEMAN TOUR X X X
7月5日(土)仙台Park Square
7月12日(土)名古屋ROCK’N’ROLL
7月13日(日)渋谷Star Lounge
7月20日(日)心斎橋Pangea
7月21日(月・祝)福岡 the voodoo lounge
OPEN17:00/START17:30
SISTERJET X X X 特設サイト http://sisterjetxxx.tumblr.com/
2014年6月30日