今年で誕生60周年を迎えたフェンダー・ストラトキャスター。今も様々なスタイルのギタリストに愛されているストラトは、長い歴史の中で何度もその仕様が変化してきた。50年台後半のメイプル・ネック期、60年代初頭のファットなトーンを持つローズウッド・フィンガーボード期、60年代末のシャープなトーンを持つラージ・ヘッドストック期など、ギタリストにも異なる仕様の好みがある。そうしたユーザーのニーズに応えるため、フェンダーからは現在様々な年代の仕様を再現したリイシュー・モデルが発売されている。異なる仕様が存在するヴィンテージ・ストラトの中でも、2トーン・タバコサンバースト、メイプル・ネックという、50年代初期のモデルを好むギタリストは多く、エリック・クラプトン、ロビー・ロバートソン、ジェフ・ベック、エリック・ジョンソンといった名手達が手にしてきた。今回のBISでは、名機ストラトのデビュー・イヤー54年モデルを紹介する!
お詫びと訂正:本コーナー7月号164頁掲載のロン・ウッドが手にしているギターは、54年製ではなく56年製でした。読者及び関係者の方々にお詫びすると共に訂正いたします。(編集部)
Photo by TAKAHIRO HOSOE