ステージ背後のメインスタンドまで観客を収容するという、国立競技場史上初のライヴとなった「L'Arc-en-Ciel LIVE 2014 at 国立競技場」。2014年3月21〜22日両日で約16万人のオーディエンスが競技場を埋め尽くすという壮大なスケールの公演となった。5月2日発売Player6月号ではこの国立競技場公演の“LIVE & GEAR REPORT”を特集記事でお届けしている。今回の公演では「HONEY」「READY STEADY GO」「MY HEART DRAWS A DREAM」「X X X」など、数々の名曲がプレイされたのは言わずもがな、新曲「EVERLASTING」が披露されるというサプライズもあった。しかもこの曲ではtetsuyaはギターに持ち替えて、kenとのツインギターで魅せるという新基軸。さらに進化していくバンドとしてのスタンスも提示していた気がする。また演出も見事だった。とりわけ最新鋭のLED技術によるリストバンド“L'edバンド”、プロジェクションマッピングを駆使したオーディエンス参加型の演出は圧巻。前半のライブレポートに関しては、22日公演を主体とした内容でお伝えしている。
さらに後半の楽器レポートでは、この2日間にスタンバイしていた4人のライブ機材を本編では登場しなかったバックアップ分も含めてすべて紹介。特にtetsuyaは数々のニューベースをプレイしたほか、yukihiroも新たなシグネチャー・スネアをプレイ。kenは愛器ken Signature Stratocaster Galaxy Redをメインにプレイしたが、アンプ/エフェクター・システムは新たなものになっていた。毎度大掛かりなシステムにより多彩なバンドサウンドを具現化するL'Arc-en-Cielだが、その音やプレイにおけるこだわりはメインステージ、サブステージ双方に用意された機材類からたっぷり感じることができる。客席側からは観られないステージ袖のシステムも含めて、ほぼ全ての楽器、機材類を紹介しているのでぜひお楽しみいただきたい。
なお現国立競技場では最後の単独公演となった今回の2デイズ公演だが、5月28日、29日の2日間に渡り国立競技場にて行なわれるライブイベント「SAYONARA 国立競技場FINAL WEEK JAPAN NIGHT」にも、L'Arc-en-Cielの出演が決定。同イベントが現在の国立競技場で行われる最後の音楽イベントということだが、結局のところ改築前の国立競技場のトリを飾るのはL'Arc-en-Cielになるのではないか。さらに今回の公演で初披露された新曲「EVERLASTING」は、この2デイズの写真を収めたハードカバー仕様のパッケージにフォトブックとともに同梱されて、『EVERLASTING MUSIC & PHOTOS -国立競技場公演 Memorial Edition-』として8月13日のリリースが決定。今回の国立競技場公演の模様も『L'Arc-en-Ciel LIVE 2014 at 国立競技場』として映像作品化が予定されているほか、2012年のワールドツアーを追った、ドキュメンタリー映画『L'Arc-en-Ciel DOCUMENTARY FILMS 〜WORLD TOUR 2012〜』も12月の劇場公開を予定。さらなるニュースも楽しみにしたい。