2008年に日本にも上陸したポリス再結成ツアー。往年の勢いを少しも失わない躍動感あふれるステージ・パフォーマンスは、かつてのファンのみならず、すべてのロック・ファンの心を熱く燃やしたと言って大げさでないだろう。当のポリスのギタリスト、アンディ・サマーズも例外ではなかった。
ポリス解散後のソロ活動ではジャズやクラシック、アバンギャルドなど幅広い音楽に領域を広げ、写真や映像、著作を発表するなど多方面に才能を発揮していたアンディだが、この再結成ツアーでふたたびロック魂に火がついた。現在拠点を置くロサンジェルスの地元クラブで偶然に見つけたザ・レスキューズのシンガー/マルチインストゥルメンタリストのロブ・ジャイルズと組んで新バンド、サーカ・ゼロを結成。まっさらなロック・ユニットとしてのスタートを切ったのだ。
デビュー・アルバム『サーカス・ヒーロー』にはきわめて今日的でキャッチー、パワフルかつエモーショナルなロック・ソングがずらりと並ぶ。もちろん最大の聞き物はアンディのギター・プレイ。ポリス時代以上に自由奔放で挑戦的、新たな高みを究めんとするかのような気迫にあふれ、71歳という年齢が信じられないほどだ。最近の沈滞気味のロック・シーンに活を入れ、ポリス不在の渇きを癒してくれるのは、このバンドかもしれない。
現在発売中のPlayer6月号ではアンディ・サマーズにインタビューを敢行。
“ああ! そりゃ仕方ないよなにしろ僕はポリスのギタリストなんだから”
など、ニヤリとしてしまう発言満載の必読インタビュー!
![circa.jpg](https://ymmplayer.up.seesaa.net/image/circa-thumbnail2.jpg)
サーカ・ゼロ
サーカス・ヒーロー
日本コロムビア CD
COCB-54085 3月19日 2,300円(税抜)