Photo by PETER HAPAK
「『シー・チェンジ』と同じミュージシャンで、同じスタジオに戻りたいというアイデアがそもそも前提にあったんだ。いくつか曲はすでに作ってあって、自分が求めている作品のムードが頭の中にあった。いろんなサウンドを試してみたんだけど、そこから最終的に、しっくりきたムードを見つけることができたというか。そのムードに合った曲がいくつかあったから、それを掘り下げていったんだよ」
モーニング・フェイズ CD HSE-60180 発売中 2,490円(税込)
「今回は、このカリフォルニア・サウンドが自然に出てきたから、そのままにしたんだ。僕はカリフォルニアで生まれ育ったし、このアルバムに参加したミュージシャンはみんな出身地が同じ。しかも僕やメンバーは全員、そういうカリフォルニア・ミュージックが全盛だった頃に子供時代を過ごしたんだ。だから、僕らは当時のムードや雰囲気を覚えているんだよ」
新作収録の「ウォーキング・ライト」と「セイ・グッドバイ」のTVライブ映像はこちら。
このサウンドからは70年代バーバンク・サウンドが連想出来るが、しかしその模倣ではないベックらしさが表出している。アルバムの楽曲にはゆったりとした広がりのある音楽が宿っているわけだが、なんと年内には、その対極となりそうなエネルギッシュな新作も発表されそうだ!
2014年5月号(4/2発売)にインタビュー掲載