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Back In Standard Vol.23

1960 GIBSON ES-330TD
通好みのエレクトリック・シンライン
es330.jpg
Photo by TAKAHIRO HOSOE

今回紹介するのは、ギブソンが1959年にリリースしたエレクトリック・モデル、ES-330TD。ES-335TDに代表されるダブル・カッタウェイ採用のエレクトリック・シンラインとして誕生した本機は、“ビートルズ・ギター”として知られるエピフォン・カジノを彷彿させるメロウな音色を備えたモデルだ。ES-335TDやカジノはヴィンテージの中でも特に高い人気を誇るモデルだが、ES-330TDはこれらに並ぶ資質を備えながらも、あまり脚光を浴びることはなかった。しかし、楽器に詳しいギタリストの間でES-330TDは、ES-335TDやES-175TD、カジノにも近いトーンを備えた“通好みのモデル”として知られ、ジャズの名門『ブルーノート・レコード』と契約したグラント・グリーン、若き日のB.B.キングらが使用。ザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズを始めとするロック・バンドのギタリストもES-330TDを愛用した。今回は、そんな“隠れた名機”ギブソンES-330TDの魅力に迫る!