結成50年を超えて尚、『14オン・ファイアー』ツアーでワールド展開を開始したザ・ローリング・ストーンズ。ツアーの皮切りとなった待望のジャパンツアーはまさに現在進行中だ! 今回のツアーは12年にスタートした『50&カウンティング・ツアー』の延長でもあり、日本公演にはミック・テイラーも参加している。69年にブライアン・ジョーンズの後任ギタリストとなったミック・テイラーが参加した第2期は、ロックンロール・バンドとしてのストーンズの礎を築いた黄金期と言える。その代表曲はなんと言っても「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」!
このライブ映像は、第2期ストーンズが始動した『レット・イット・ブリード』のアメリカツアー/69年11月27-28日にNYマディソン・スクエア・ガーデンで行われたもの。ライブ収録は翌70年にストーンズ初のライブアルバム『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』となって発売された。冒頭の撮影シーンはそのジャケット撮影の様子で、高速道路上にロバを連れ込み、チャーリー・ワッツがミックのシルクハットを被って撮影したエピソードも有名な話だ。そのアルバムがこれ!
ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト ユニバーサルミュージック UICY-20004 \2,200
当時のロックバンドの魅力は、スタジオレコーディングでは伝えきれないものが多かったわけだが、ストーンズもご多分に漏れず、ライブにしかないエネルギーや会場の空気感が日本にも初めて伝わったアルバムだ。それが数多くの日本のアーティスト…ジュリー、ショーケン、RCサクセション、村八分、ストリート・スライダーズ、エレファントカシマシetc.にもたらしたものは大きかったはず。そんなロックの代名詞とも言える第2期ローリング・ストーンズを、ミック・テイラーの機材検証とともに、今再びクローズアップしてみた!
2014年4月号(3/1発売)にカバーストーリー掲載