Photo by TOMUJI OHTANI
毎月ミュージシャンの使用楽器変遷とともに楽器コレクションを披露していただいている“DEAR MY PARTNERS”のコーナー。3月2日発売Player4月号ではKEMURIのギタリストとしてシーンに登場、解散後はKen Yokoyama Bandに参加、横山健と息の合ったギターアンサンブルを見せているHidenori Minamiが登場。このたびMinamiはリーダーバンドemberを本格的に始動した。キャッチーな歌メロとハーモニー、シンプルながら練られたギターアレンジとソロプレイ、パワーポップ感あふれるギターロックが満載の1stアルバム『New Neighbors』がピザオブデスレコーズよりリリースされている。Ken Bandでは横山健と息のあったツインギターアンサンブルで魅了するほか、バイリンガルである彼は、Ken Bandを始めとするソングライティングにおける英訳にも携わっているなど、横山健の片腕的なイメージで見ている人も多いだろう。そんな彼が『New Neighbors』ではヴォーカリストとしての魅力も見せており、“Minamiさんってこんな良い声だったんだ!”と驚かされる。
ember - I Do
さらに驚かされたのは“Minamiさんってこんなにギターを持っていたんだ!”ってこと。KEMURI時代から何かと尖ったボディシェイプのギターを好んで弾いていた印象があったものの、このたびギターコレクション撮影をオファーしたらメタルギターが出るわ出るわ…。「普通に社会人やっていれば、ギターなんて1本や2本あればいいって考える人もいると思うんですけど。ただギターが職業なんだと、自分に言い訳を言って買っちゃったりして(笑)」というMinamiさん。現在、基本的にはKen Bandでは自身のモデルであるESP HORIZON Minami Model、emberではEDWARDSのVだったりNAVIGATOR N-LPを使うことが多いようだが、今回披露してくれたギターはライブなどで登場機会がないギターでもピックアップやハードウェアを交換していたり、常に使用できるコンディションで保管されているのには驚いた。そんなMinamiさんのこだわりだったり、ギター愛がたっぷり語られたヒストリーインタビューをお楽しみに。
EDWARDS E-FV
emberのライブ、そしてPVでも登場するエドワーズ製のVは、リスペクトするマイケル・シェンカーの2トーンVをモチーフにしつつ、リア・ピックアップ1発のスペックで組み上げられている。さらにポール・スタンレーを彷彿させるミラーピックガードに交換しているのもこだわりだ。「変形ギターが大好きなんですよ。アメリカっぽいバンドにしたくて。本当はリック・ニールセンみたいにエクスプローラ・タイプを使いたい気持ちもあるけど、最近EXPタイプでボーカル取っている人が多いから(笑)。そしたらemberのベースのTsuyoshiがVシェイプのベースを弾いていて、2人でVシェイプを使ったら面白いと思ったんです(笑)」とはMinami談。KEMURI時代からKen Bandへの電撃加入、そしてemberで作り上げた渾身のアルバム『New Neighbors』についてまで、たっぷりと語ってくれているのでぜひお楽しみいただきたい。