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AKIHIDEのギターヒストリーに迫る


AKIHIDE「Battle」(from AL「Lapis Lazuli」)

 BREAKERZのギタリストとしての活躍はもとより、多彩な活動を展開してきたAKIHIDE。2013年、BREAKERZの面々はソロ活動に着手したが、中でも立て続けにソロアルバムを2枚リリースして驚かせてくれたのがAKIHIDEである。自身のヴォーカルをフィーチャーするとともに、ソングライティングやプロデュース、さらにアートデザインまで手掛けるなど、マルチっぷりを発揮したソロアルバム『Amber』をリリースしたのに続き、今秋にはアコースティックギターをフィーチャーした、初のインストアルバム『Lapis Lazuli』も発表。ギタリストとしてのポテンシャルを見事に発揮してみせた。特にmouse on the keysのドラマー、Akira Kawasakiとのデュオによる「Battle」など、パーカッシブな要素も織り交ぜたギタープレイが圧巻である!


AKIHIDE「Rain」(from AL「Lapis Lazuli」)

 またアコースティックギターをメインにしつつも、チェロやヴァイオリンなどもフィーチャーしているのも『Lapis Lazuli』の聴きどころ。「Rain」では先ほどの「Battle」とはまた異なるムードで、リリカルなテーマをシングルノートで紡いでいるほか、アルペジオやストロークプレイ、そこにやはりボディを叩くプレイも織り交ぜてみせる。コンポーザーとしてのAKIHIDEの魅力とともに、アコースティクギターのポテンシャルを引き出そうとする彼の意欲が伝わって来る1曲だ。


AKIHIDE「Home」(from AL「Lapis Lazuli」)

  さぞやギター1本のフィンガーピッキングプレイが以前から好きだったんだろうなと思ったのだが、御本人に聞いてみると。意外にもそうしたアコースティックギターのプレイアプローチは『Lapis Lazuli』製作からというから驚きだ。“いつかギター1本で成り立つ音楽をやりたい”という想いはあったそうだが、まさに『Lapis Lazuli』はそれを見事具現化してみせたアルバムである。今回のレコーディングでは主にテイラーのギターをメインに使用されているが、その辺は12月2日発売Player2月号のDEAR MY PARTNERSにおけるロングインタビューにて語られているので是非チェックしてほしい。

akihidefer.jpg
FERNANDES ARS-AKIHIDE Custom#1
Photo by TOMUJI OHTANI


またDEAR MY PARTNERSのコーナーではミュージシャンの使用楽器変遷でたどるヒストリーインタビューとともに、その愛器の数々を美しい写真にて紹介している。AKIHIDEのメインギターであるSGやストラト、テイラー814eなども勿論紹介しているが、FAIRY FORE時代に作られたフェルナンデスの初オリジナルモデルである本器も登場。デビュー当時からのAKIHIDEファンには懐かしいのではないか。オレンジのクリアピックガードが印象的なルックスだが、このクリアピックガードのアイデアはなんと初期iMacが契機となったという。ディマジオ製トーンゾーンP.U.を搭載したくっきりしたトーンが鳴るこのギターのエピソードも語っていただいているので乞うご期待。