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DEADEND足立祐二とNIGHTMARE咲人のスペシャル対談

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Photo by TOMUJI OHTANI

 トリビュート・アルバムは数あれど、これほどまでに豪華なトリビュート盤となるとそうはないだろうと思わせるのが『DEAD END Tribute - SONG OF LUNATICS -』。清春(黒夢)、真矢(LUNA SEA)、SUGIZO(LUNA SEA、X JAPAN、JUNO REACTOR)、HYDE(L'Arc-en-Ciel、VAMPS)、高野哲(ZIGZO)、栄喜(SIAM SHADE)、人時(黒夢)、Boris、RYUICHI(LUNA SEA)etc...錚々たるメンバーがまさかの組み合わせにより、数々のDEAD ENDの名曲に各々のカラーを加味していっている。DEAD ENDの先駆性、そしてオリジナリティあふれる楽曲は、彼らのデビュー四半世紀を経てもその魅力が薄れるようなことはなくて、現在もなおフォロワーミュージシャンを生み出し続けている。


DEAD END「Embryo Burning」

 さらに『DEAD END Tribute - SONG OF LUNATICS -』が素晴らしい点は、リスペクトたっぷりの名演がコアなDEAD ENDファンをも唸らす1枚として仕上がった点である。カヴァーする側の想いや発想、そして解釈により様々なヴァージョンが生まれるのがトリビュート盤の聴きどころではあるが、それが最も理想的なかたちでまとめられたのは奇蹟と思えるほどだ。衝撃のTstアルバム『DEAD LINE』〜2009年リリースの復活作『METAMORPHOSIS』の中から選曲された全12曲、かなりの聴き応えである。このうち「I Can Hear The Rain」で、大元のYOUのギタープレイを汲み取りつつも自らのトーンで奏でてみせたのがNIGHTMAREの咲人。咲人と言えば、以前よりDEAD ENDフォロワーを公言してきたのを彼のファンならご存知だろう。10月2日発売Player11月号ではDEAD ENDのYOUこと足立祐二、そして咲人によるスペシャル対談が実現。DEAD ENDのエピソードからギタートークまで、2人の濃密なやりとりが楽しめるのでぜひご一読いただきたい。写真も本誌VINTAGE FILEやDEAR MY PARTNERSでお馴染み、フォトグラファー大谷十夢治さんによるフォトセッションが実現できたのでお楽しみいただけるはず。
 さてここでは本誌では触れられなかった2人が手にしているギターについてご紹介したい。

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FERNANDES NTG-PROTO #3 通称「まりんちゃん」
Photo by TOMUJI OHTANI


 YOUが手にしているギターは現在スペックなどをチェック中というYOUモデルのプロトタイプ。やや細身のウェストが印象的なSTタイプのボディには、ゴールドのピックガードが鮮烈なインパクトを放っている。ライトアッシュ・ボディはヴィンテージ・ターコイズ・ブルーで塗装されており、これが「まりんちゃん」の称される要因だ。ネックは1ピース・メイプルで、チタニウム製のレインフォースメントバーを内蔵することで剛性を高めている。4点止めでボルトオンされたジョイント部分がスラント処理されているのも特徴。ピックアップはフロントにフェルナンデスが誇るサスティナー・ドライバーCD-100Fをマウント。サスティナー・オフ時にはシングルコイルとして機能する。センターはヴィンテージタイプのシングルコイル・サウンドを生みだすVS-1、そしてリアにはシングルサイズのハムバッカーTB-5 YOU Customをマウント。コントロール部はヴォリューム、サスティナー・コントロールに5ウェイのレバースチッチという仕様。インタビューでも語れているように、控えめなニュアンスでサスティナー・サウンドを加味したりと、YOUならではのプレイアプローチで演奏されている1本だ。

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ESP Sho-Ryu-Ken U
Photo by TOMUJI OHTANI


 独創的なデザインが目を見張るNIGHTMAREの咲人によるシグネチャーモデルは、咲人自身のアイデアによるデザインをもとにESPのカスタムスタッフにより具現化されたユニークな1本になっている。テレキャスターやジャズマスターなどのシングルコイルタイプのギターを好む咲人だが、ライブにおいてはオリジナリティのあるギターをプレイしたいという強い想いがあり、なおかつNIGHTMAREではリードパートを担うことも多いので、そのスペックにもまた様々なアイデアが投入されている。インパクトたっぷりの球体を融合したヘッドストックは重量バランスとヘッドストックの鳴りを稼ぐ目的もあり設計されたもので、先代モデルSho-Ryu-Kenは3対3ペグによるスロテッドヘッド仕様だったが、本器Sho-Ryu-Ken Uでは片連スロテッドヘッド仕様へ変更。シュパーゼルのトリムロック・チューナーを採用。さらなるオリジナリティに磨きをかけている。手の込んだ立体的なボディにはアルダーを採用。3ピースのハードメイプル・ネックを4点止めでボルトオン。ピックアップはフロントこそSho-Ryu-Kenと同じセイモアダンカンSSL-1だが、リアに関してはヴィンテージ・ジャズマスターを彷彿させるトーンを生み出すSSL-1を搭載。咲人のシングルコイルサウンドへのこだわりが反映された1本に仕上がっている。

 なお本誌読者プレゼント用に足立祐二のフェルナンデス・シグネチャーピック、咲人のESPシグネチャーピックを1枚ずつセットで5名様分おふたりからいただいたので、ぜひ記事の感想を添えてご応募いただきたい。さらにそのうち幸運な1名には2人の直筆サイン入りPlayerカレンダー電卓もプレゼントする。こちらの応募要項をチェックの上、メールにてご応募あれ。

2013年10月12日