PLAYER ON-LINE HOME > Playerブログ
Player Blog

lynch.メンバー全員インタビュー!

 “漆黒の闇”を連想させる唯一無二のダークな音楽性で高い人気を誇るlynch.。7月にリリースされた『EXODUS-EP』は、フルサイズのアルバムに匹敵する20曲以上の候補曲から、彼らの持ち味であるヘヴィ・サウンドを極限まで磨き上げた充実のEP作である。このインタビューは、Player2013年10月号のインタビュー記事をフルサイズにしたもの。メンバーの葉月(vo)、玲央(g)、悠介(g)、明徳(b)、晁直(ds)5人が、バンド結成からこれまでの経緯、lynch.の音楽性、ライブと演奏家としての拘り、そして新作『EXODUS-EP』の聴きどころまで、ディープに語ってくれた!
lynch.jpg



純粋にライブという行為が好きなんです

 lynch.結成は、玲央さんが04年に葉月さんに声をかけたことが切っ掛けだったそうですね?
玲央:僕が葉月に連絡したのが始まりでした。彼は、声に色気があり凄く歌が上手かったし、作詞作曲ができるシンガーだったので、ぜひ一緒にやりたいなって。その後、知り合いだった晁直に声を掛けてOKをもらい、段々とバンドが形になっていきました。まだ、ベーシストは決まっていなかったんですが、曲のストックはライブをこなせる位にあったので、ライブをやりながらベーシストを探していこうと。サポート・ベーシストを入れ04年12月にライブをスタートし、05年4月にインディーズ時代の1stフルアルバム『greedy dead souls』を完成させ、その後は全国ツアーができるようになっていきました。06年にベーシストを探すため一旦ライブ活動を休止して、その頃に悠介が加入したんです。彼は最初ベーシストとしてバンドに誘ったんですよ。
葉月:でも、彼は本来ギタリストなので、ベーシストとしては僕らが望むプレイヤーじゃなかったんです。でも、ギタリストとしてのポテンシャルを凄く感じたので、後日ギターを持って来てもらって一緒に演奏したんです。
玲央:その時、互いのサウンドが凄くしっくりきたので、彼に加わってもらおうと思いました。
 ラスト・インディーズ・ツアー『THE JUDGEMENT DAYS』を行なっていた10年に明徳さんが正式加入するまで、ベーシストの選考に随分と長い時間を要しましたよね。
玲央:ええ。葉月自身ベースが弾け、インディーズ時代の作品は実際に彼がプレイしたものなんです。だから、彼の中で“最低でも俺より上手い奴”というハードルがあったのだと。
葉月:うん。ベーシストとしてのスタイルは特に拘りがなかったけど、絶対にそこは譲れなかったよね。明徳は優れたプレイヤーだし、彼が影響を受けたレゲエやヒップホップの裏ノリが効いたグルーヴ感って、新たな武器になると思ったんです。
 これまで精力的にライブ活動を行い、ライブ演奏に非常に定評がありますが、lynch.にとってライブとはどんな意味を持ちますか?
玲央:よく訊かれるんですが、純粋に楽しいから好きなんです。
葉月:中学でバンドに憧れた時から、歌手になってCDデビューという皆が抱く夢じゃなくて“ライブをカッコ良くやる人”になりたかったんです。そういうライブが好きな仲間が集まっているから、皆ライブという場所を大切にしているのだと。
 皆さんの音は一聴してlynch.とわかる“強力な個性”がありますが、どの様にそのスタイルを完成させていったのですか?
玲央:皆コーンやリンプ・ビズキットは通っていますが、他の影響って結構バラバラなんです。葉月はパンテラからB’zまで幅広く聴くし、晁直はスタティックXが好き。明徳はレッド・ホット・チリ・ペッパーズやトゥール、僕はナイン・インチ・ネイルズから70〜80年代のニューウェーブ、悠介はU2やレディオヘッドという具合で。
葉月:でも、90年代以降のラウドロックという共通の要素があり、その土台にそれぞれの影響を混じり合わせながら、僕らの色である“黒”で染め上げることで、自分達らしいサウンドができているだろうなと。
 玲央さんと悠介さんのギター・コンビネーションは、ヘヴィリフから広がりのあるアルペジオまで、バンドサウンドに独自の個性をもたらしていますね。
玲央:パワーコード、アルペジオ、コード・バッキングなど色々なコンビネーションがありますね。僕は、悠介が得意とするディレイを使ったきれいなアルペジオの響きは武器だと思うし、ぜひ活かしたいんです。きらびやかな装飾品の様な彼のフレーズを活かすために、土台部分はしっかり僕が作って曲に厚みを付けられればなと。ケーキのデコレーションが悠介なら、僕はスポンジケーキの部分かな? 
悠介:加入当初にコンビネーションを色々と試した時から、自然に合いましたよね?
玲央:うん。今は“感覚”で追えるというか、話し合い無しで互いに満足するものになるよね。
 チューニングは?
玲央:これまでは、僕が6弦を全弦2音半下げ、悠介が7弦をレギュラー(3弦のみ半音下げ)で弾いています。

ヘヴィな黒さはメンバーの最大公約数

 メジャーデビュー以降のアルバム『I BELIEVE IN ME』(11年)と『INFERIORITY COMPLEX』(12年)を聴かせて頂いたのですが、新作『EXODUS-EP』に通じる“ヘヴィな黒さ”は、常にしっかりと存在していますよね?
葉月:メンバーの最大公約数であり、共通項ですからね。カッコ良いものを目指した結果だけど、この部分を互いに共有できないと意味がないので。
玲央:もし、これまでのアルバムを聴いた際に“何か変化”を感じたとしたら、それは一人一人のカッコ良いと感じる部分が変わったからだと。でも、その根本にある“黒いヘヴィさ”は一貫していると思いますね。
葉月:あと、曲が始まって5秒で“聴く人に訴えられるもの”がないと意味がないなって。そこは特に拘っています。
 ドラマティックに展開するバンド・アレンジはどの様に?
葉月:最初、僕が書いた曲を皆に聴いてもらい、メンバーからアレンジのアイデアを集め、スタジオで形にしていくことが多いです。その際に“ここは変えないでくれ!”という部分は事前に伝えますね。でも、バンドとして成長していく中で、今は個人のアイデアに任せることが多くなりました。皆、良いアイデアに関しては特に意見しないんです。でも“これは違うんじゃない?”と違和感を感じる部分は、意見を出し合い納得いくものになるまで徹底します。
玲央:基本的に感覚で良いと思うものは変えないよね?
葉月:うん。でも“おっ、晁直のドラムパート凄いじゃん!”と思っても、絶対に言葉にして褒めないですけどね(笑)。
 『EXODUS-EP』について語って頂く前に、1st『I BELIEVE IN ME』と2nd『INFERIORITY COMPLEX』についてお訊かせください。まず『I BELIVE IN ME』ですが、lynch.らしいダークな世界観が凝縮された「UNTIL I DIE」、早いテンポで怒濤の展開をみせる、ディレイを使ったアルペジオが映える「LIE」など、収録曲のカラーに凄く幅がありますね。
葉月:収録する際に集まった曲達はもっと幅広かったので、幅を狭めるためより吟味したんですよ。この作品では僕らの核である“激しさ”を磨こうしましたが、確かに同じ方向性を持ちながらも音楽性の幅は広いですね。僕は、LUNA SEAさんが好きでロックに目覚めたので、ああいう空間的な美しさを吐き出せたし、00年以降のラウドロックに起因したヘヴィさも出せているとは思いますね。
 2nd『INFERIORITY COMPLEX』は、メロディアスさとキャッチーさを持ち合わせながら、「MIRRORS」のようにBPM200近い早いテンポで展開する曲が並び、曲のヘヴィなスピーディさがさらに磨きが掛かった作品でした。
葉月:1stより音楽性の幅がグッと狭まったけど、まだ広いですけどね。でも、「MOMENT」のイントロや「MIRRORS」みたいな“スピード”という武器を持てたのは大きかったなと。
 早いテンポを作り出す中で、晁直さんと明徳さんによるリズム隊が本作では大活躍ですね!
晁直:この作品では、とにかく余計なことをせずに、リズムのグルーヴを最大限に活かすことを意識しました。あとは、オカズ部分で“どれだけ自分で出せるか?”考えていましたね。
明徳:自分の中でベストなプレイができたと思いますが、あの頃は、まだ曲を小さく捉えていたかなと。プレイ面に集中し過ぎて、曲全体を俯瞰的に見られなかったんですよね。でも、今回の『EXODUS-EP』を制作する際に、メンバー全員で曲を提出する作業を経てからは、自分の中でアプローチが大分変わっていきました。
葉月:『EXODUS-EP』完成前の明徳は“もっとベースを出したい!”という前に出るプレイだったんです。でも、今回は曲を活かすために敢えて“隠れなきゃいけない部分”にいる時も、ベースの居場所を見付け、それを楽しめるようになりました。隠れる部分でしっかり主張できるようになったから、出るべき部分でより雄弁にストーリーを語れるようになったんです。
明徳:どんな状況でも、プレイで満足できるようになったので、フレーズもより曲にハマるようになりましたね。
ライブ.jpg
僕らのあるべき姿に対し答えを出したかった

 では『EXODUS-EP』についてお訊かせください。本作は、皆さんの“あるべき姿”を意識し制作されたものだそうですね?
葉月:去年は“lynch.らしさとは何か?”という答えを探すために、歌詞のメッセージ性やメロディのキャッチーさをより研究した“試行錯誤の時期”でした。見た目に関してもそうで、プロモーション写真でも色々なテイクを撮ったし、様々な服を着たし、髭を生やしてライブをしたりもしました。どんな状態の僕らが“一番カッコ良いのか?”を探していたんです。たとえば、スリップノットだとコリィ・テイラーにはマスクをして演奏してほしいし、チバユウスケさんなら黒いスーツで決めてほしいわけですよ。で、僕のそういったイメージって何だろうと考えた時に、もっと “激しいダークさ”を押し出すべきだなって。“闇の臭い”がする歌詞やヘヴィな曲の世界観、他の人が客観的に抱いているイメージをより打ち出していくべきだって。そういった確認作業を経て、段々と「EXODUS-EP」のイメージが浮かんできたんです。
 曲は、フルアルバムを完成させる程のストックの中から厳選していったそうですね?
葉月:ええ。まず、今回の作品のイメージを皆に伝え、曲を書いてきてもらいました。これまでの作品では、僕が作詞と作曲を手掛けたんですが、メンバーそれぞれが書いた20曲位の中から、直感を頼りに皆で“入れるべき曲”を絞っていきました。そこがこれまでの作品と大きな違いですね。最終的には、悠介が書いた「BE STRONG」以外は僕の曲になりましたが、彼のこの曲は“内なる炎”みたいなものを感じすぐピンと来ましたね。
 曲順に対する拘りは?
葉月:まず、本当に極端な“振れ幅”の世界観にしたかったので、EPサイズでリリースしたかったんです。フルアルバムだと、どうしても曲のバランスを意識してしまうでしょ? そういった領域へ辿り着くために、曲の選考と並びには特に拘りました。イメージと合わずに今回収録しなかった曲にも、おもしろいアイデアが宿るものがあります。
 アルバムのタイトルは“脱出する”という意味がありますが、その真意とは?
葉月:僕らは、ヴィジュアル系シーンから、より広いロックのフィールドに飛び出して、今ここにいる。そして、次のステップに到達する際に、色々な人達が抱いている“固定概念”をゼロにし“今僕らにまとわり付いているもの”から抜け出したかったんです。そういったイメージでこのタイトルを付けました。
 激しいダークさをベースにしながらも、『I BELIEVE IN ME』の美しく黒い音の混ざり具合と、『INFERIORITY COMPLEX』で打ち出したスリリングな早さが、絶妙なバランスで織り込まれていますよね。
葉月:そうですね。
 本作から、今回のツアー『THE NITE BEFORE EXODUS』ライブ会場限定シングル『ANATHEMA』までを通して聴くと、曲によりヘヴィさが増していると感じました。個人的な意見ですが、このシングル完成までが、皆さんの目指す“ヘヴィさ”を磨き込む作業だったのでは?
葉月:ええ。まだ、最終形態に到達していないけど、やっと満足できる“濃さ”を持った曲が作れる様になった達成感はありますね。『ANATHEMA』の「I’m sick, b’cuz luv u.」は、ライブでレギュラー化している曲なので一度録り直したかったんです。「HIDDEN」はもともとEP用に書いたものだけど、EPのイメージと異なるヘヴィさなので、世界観を統一させるため候補から外れた曲なんです。でも、凄い威力のある曲だから。このシングルとして出せて嬉しいですね。このシングルをゲットするために、ライブ会場に足を運ぶ価値は絶対にあると思いますよ!
 >lynch.の魅力って、ヘヴィでありながらも、常に曲にキャッチーさが存在している点にあると僕は思うんです。
葉月:ええ。
 ヘヴィさを突き詰めるとリズムに特化したリフものになりがちですが、皆さんの曲は決してメロディアスさを失わないですよね。
葉月:キャッチーじゃない音楽って苦手なんですよ。どれだけ激しくても、曲には人の耳を伝わって、心に届く“何か”が必要だなって。そう思っているから、曲を聴いた時その根底に“自分達なりのキャッチーさ”を感じてくれたのかもしれませんね。
 なるほど!
葉月:ただ、今回は曲のヘヴィさに関して凄く意識しました。ベースの音を押し出すのでなく、一歩下げた位置にして、逆にドラムは前に置く。そういった1つ1つの音を徹底することで、音により重厚感が増しました。
玲央:そういったヘヴィさを演出するため今回のチューニングは、僕が全弦2音半から3音に、悠介が半音下げました。そうすることで、同じ音作りでも重心がグッと下がって聴こえるので。 
 葉月さんが歌うメロディ部分のハモりも印象的でした。
葉月:確かに、今回は一声のみのパートってほとんど無く、メイン・パートの下でハモって、その上のラインも入れ、三声の響きを作ることもしていますね。 “曲が求めてサウンド”を作り出す中で必要だと思ったので。
 グロウルとストレート・ボイスの使い分けは?
葉月:デモを作る段階でメロディを付ける時から自然と分けて歌えましたね。
 オープニング曲「EXODUS」は、始まりから終わりまで僅か2分の中に、これだけ強く独自のカラーを打ち出していることにとても驚きました。
葉月:テーマとして“誰の言うことも聞かないぜ!”という“無鉄砲さ”を出したくて。音楽理論も無視してね。だから、拍子もメチャクチャだし、不協和音みたいな響きもある。この曲のアイデアを皆に投げた際、晁直君から「この曲ツボです!」っていう良い反応をもらって“これはイケるな!”と思いました。
明徳:僕もこの曲好きです。一瞬で“ヤバい!”ってわかるので。サビ部分でコード・チェンジ無しでここまで大胆に展開できているし、ここにこのメロディを乗せて押し通せるセンスを持つ日本人って、あまりいないんじゃないないでしょうか? 
玲央:曲の構成は結構話し込んだよね? もっと長くするか、短くするかで?
葉月:うん。最初はもっと短かったよね? その後、サビで終わる今の形でまとまったんです。
 「ASHES」のアルペジオが重なり合った世界観は1stを彷彿とさせますよね。
葉月:きれいなメロディを持つ曲を作りたくって。重要なパートであるイントロ部のアルペジオは、最後に悠介君に頼んで「入れて!」と頼んだものです。あれがないと、イントロが地味で何か寂しくなるんですよね。
 「VANISH」のテンポの早さや、中盤の怒濤のリズムの展開は、本作ハイライトの1つですね。
葉月:このキメキメなドラムは大変だったんじゃないの?
晁直:変拍子みたいだけど、これ実は4分の4なんですよ。lynch.だとよくやるアイデアなんですが今回は特に大変でしたね。
 「BE STRONG」サビの展開に悠介さん独自の個性を感じました。
悠介:個人的にコードの少ないループものが好きなので、ギター・パートにシンプルなコードだけを付けて、ドラムのリズムは細かく凝りたいなって。イントロ部フィル以外は全部デモのままでしたね。
 このベースラインは最初から最後まで躍動感が凄いですね。
明徳:悠介さんに「ベースで曲の雰囲気を出してくれ!」と言われて、悩み抜いて作ったラインなんですよ。今回のベースラインは、曲のストーリー性を意識して考えています。イントロはこうで、AからB、そしてサビでみないな感じで。最初のサビと次のサビで弱冠ニュアンスを変え変化を出していますね。そういった部分を聴いてくれると嬉しいですね。
 リード曲の「NIGHHT」は?
葉月:前からコンセプト自体はあって、サビで始まって間奏まで続くアイデアを皆に投げたんです。でも、その後しばらくアレンジがまとまらなかった。で、皆でアイデアを出しながら何時間もかけて、サビ、イントロ、Cメロでいくことに決めたんです。イメージとしては、今の自分達が打ち出したい“激しいダークさ”が一番出ている曲だなと。
 歌詞の世界観はどんなイメージで?
葉月:「NIGHT」は暗黒の夜をイメージしています。この音楽シーンを僕らが自分なりに染めていく“決意”が込められていて、全体の歌詞に関しては“死があるからこそ人の生き様がる!”という、メッセージがありますね。
 プレイヤーとして皆さんが思う本作の“聴きどころ”とは?
明徳:曲中でシンコペーションさせたフレーズが結構出てくるんですけど、その響きが凄く奇麗だなって。「NIGHT」は特にそうです。僕のベースとツインギターの絡みがクールですね。
悠介:“俺の「BE STRONG」を聴け!”って言いたいですけど、ここは敢えて「EXODUS」かな? イントロ部始まりのアルペジオの響きが、とてもスリリングに仕上がっていて気に入っています。
玲央:音作りの際、今回はギターテクを付けずに自分達で試行錯誤しサウンドを完成させていったんです。様々なエフェクターをスタジオに持ち込んで、曲に合うように試行錯誤しました。僕としては、プレイ面は勿論のこと、そういった曲の世界観に呼応した“音の変化”を聴いてもらえると嬉しいですね。
晁直:僕もそうです。ドラム・サウンドの重心がグッと低くなって、音がよりヘヴィになっている部分が気に入っています。スネアをベロンベロンに緩めてして、倍音を殺すためミュートしたんですよ。プレイ面では、「INVINCIBLE」サビ前の怒濤の展開が特に好きですね。時間にして1分位だけど、しっかり叩ける様になるまで苦労したので、思い入れがあります。
葉月:“プレイヤー的な視点”って結構難しいですね(笑)。あっ、1つある! 「ASHES」のサビ部分で“So now go forward”って歌う部分で、forwardのforをシャウトでwardをメロウに歌っているんですけど、その切り替えと響きを出すために凄く練習し、レコーディングに挑んだんです。テクニック的にはここがハイライトですね。ライブでも気を張っていないとヤバい部分なんで、テクニック的に難しいし、ぜひ堪能してほしいですね。

新作の熱を保ちながら全力で駆け抜けたい!

 使用機材は?
玲央:ギターはESPのシグネチャー・モデル。アンプは、ディーゼルのハーバードのクリーン・チャンネルをベースに、ボグナーのキャビを持ち込んで作りました。MIオーディオのメガリス・デルタ、クランチはシゲモリのルビーストーン・スペシャル。空間系はウィードのフリーザーとボスCH-1です。
悠介:ギターはシェクターのシグネチャー7弦で、歪み系は基本的に玲央さんと一緒です。「BE STRONG」でエレクトロ・ハーモニックスのポグ2。他にデビルエバーのシューゲイザーを使いました。
明徳:カナダのディングウォールというベースを使いました。lynch.に入った最初のレコーディングの際に購入したんですが、37インチ・スケール、サークル・フレットの採用など、色々とツボで気に入っています。
晁直:DWのコレクターズ・メイプルにパイステのシンンバル。曲によってキックとスネアをグレッチです。
 本作を引っ下げツアー’13『THE NITE BEFORE EXODUS』が始まりましたが、意気込みは?
葉月:ようやくここまできたなと。このツアーを経て、12月に『THE BLACKEST NIGHTMARE』と銘打ったツアーをZepp Namba Osaka、Zepp Tokyo、Zepp Nagoyaで行なうわけですが、今からテンション上がりますね。僕らにとって今回のツアーは大きなチャレンジになりますが、今回の『EXODUS-EP』はその場所に辿り着ける“力”と“可能性”を持っている内容だと思っています。だから、それに向けて熱を保ちながら全力でいきたいですね!
 今回までの、ヘヴィで黒い世界観を磨き上げる作業を経て、次に完成するフルアルバムが今からとても楽しみです!
葉月:まだ磨き続けている段階ですけどね。漠然とイメージはあるので、出すからには本作以上に皆さんを驚かせるものにしたいですね!

Interview by TAKAHIRO HOSOE
Live Photo by JOHN CHEESEBURGER

リンチ.
エクソダス・イーピー
キングレコード 発売中
初回限定盤KICS-91926JK.jpg
初回限定盤(CD+DVD) KICS-91926 2,800円
初回限定盤KICS-91926JK.jpg
通常盤(CD) KICS-1926 1,800円

TOUR’13『THE BLACKEST NIGHTMARE』
12月1日(日)Zepp Namba Osaka
12月月8日(日)Zepp Tokyo
12月14日(土)Zepp Nagoya