Photo by TOMUJI OHTANI
“20世紀最後のモンスターバンド”とも称されて1999年に産声を上げるも2002年に解散したZIGZOだが、2011年に再始動して精力的な活動を展開している。昨年10月にはよりソリッドなギターサウンドで新たなバンド像を提示した復活アルバム『THE BATTLE OF LOVE』をリリース。全国ツアーも大盛況だったが、その加速度にリミッターはかかることはなく9ヶ月のインターバルで早くも最新ミニアルバム『TRUE IMPULSE』も発表。『THE BATTLE OF LOVE』同様にその音にはノリにノッているメンバーの手応えが感じられるものとなっている。毎月ミュージシャンの愛器コレクションとともにそのヒストリーインタビューに迫るDEAR MY PARTNERSのコーナーだが、遂に満を持して岡本竜治が登場。そのユニークなギターコレクションとともに独自のギター哲学をたっぷり語ってくれている。
SCHECTER RYO Custommade
Photo by TOMUJI OHTANI
それにしても驚きなのは“岡本竜治はこんなにギターフリークだったのか!”ということだ。「エレキギターというメカが好きでしたね」と語る彼は、そもそもギター弄りが好きなタイプのミュージシャンで、ピックアップやパーツ、ナット交換などは自身でやってしまうという。盟友DENより譲られたジャズベースにおいてはリフィニッシュの塗装まで自ら手がけたりと、楽器へのこだわりがたっぷり語られたインタビューとなった。特に圧巻なのはBY-SEXUALのデビュー当時にも使用されていたシェクターのカスタムメイドギター。様々な改造が施されたこのギターで、エレキギターの仕組みを学んだという想い出のSTタイプ。このギターが後のアイバニーズのRYOモデルに発展することとなる。
ZIGZO「衝動」
現在ZIGZOで高野哲とともにグルーヴィなギターサウンドを放っている岡本竜治。これまでどちらかというとSTタイプでシングルコイル主体のサウンドを好んできたイメージだったが、 現在はCOMBAT-GUITARSのカスタムメイドLPタイプ(メイン写真で手にしているもの)をメインで使用しており、ハムバッカー・サウンドにより新段階に入った独自のギタープレイを聴かせてくれる。「2人ともハムでゴツいギターロックにしようと。フレーズや曲によってはシングルも使いますけど。さすがにこの年齢までギター弾いてくると“要は右手だ”って答えに行き着きますね」とも語ってくれたが、この辺りのギタープレイの趣向性の変化などについても言及しているのでぜひ記事のほうをご覧いただきたい。9月18日には02年発表のベストアルバム『Got“S”and dis-Star –Best of ZIGZO』の再発が決定するなど、ZIGZOのさらなる活動展開に期待が高まる。“ZIGZOのバンドとしての黄金期はまさにこれからなのでは?”と思うほど、『THE BATTLE OF LOVE』『TRUE IMPULSE』の2作は本当に素晴らしいギターロックアルバムなのでぜひチェックを。また、岡本竜治の直筆サイン入りの『TRUE IMPULSE』販促用ポスターとオリジナルピックをセットでPlayer読者1名様分いただいたので(提供:御本人&クラウン)、プレゼント受付ページを参照の上、メールにてご応募を。
ZIGZO『THE BATTLE OF LOVE』
CRCP-40347 7月17日 1,800円
ZIGZO『TRUE IMPULSE』
CRCP-40330 2012年10月10日 3,000円