エドワード・ヴァン・ヘイレンの緊急手術により、昨年11月の来日公演が延期となったヴァン・ヘイレン。その振替公演がいよいよ6月18日から始まる。バンド休止中の昨年秋にはアレックス夫妻のオフが伝えられ、ウルフギャングはマーク・トレモンティ・バンドに参加、今年1月にはデイヴの日本在住説も広まり、3月にはエディ夫妻のオフも伝わった。そして4月の「ストーン・ミュージック・フェスティバル」ではヴァン・ヘイレンがライブ出演! もちろんエディの体調も復活。バンド活動は完全再開している! そしてデイヴィッド・リー・ロス復活ヴァン・ヘイレンの来日公演が目前に迫った。
来日公演日程 6/18(火)愛知県体育館、6/21(金)東京ドーム、6/24(月),26(水)大阪市中央体育館 問:ウドー音楽事務所 udo.jp/
期待できるのがデイヴィッド・リー・ロス復活に伴った初期曲の生演奏。「ユー・リアリー・ガット・ミー」「イラプション」「ビューティフル・ガールズ」「パナマ」「ホット・フォー・ティーチャー」、そして「ジャンプ」。そんな名曲をパックした来日記念盤も発売中。
ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン-THE BEST OF BOTH WORLDS-
ワーナーミュージック・ジャパン 2CD WPCR-14908〜9 発売中 2,500円
そして7月号カバーストーリーでは、昨年行われた「ジャンプ」を巡る濃厚なトークセッションをあますことなく掲載した。一部を紹介すると、エディの作曲を懐疑的に追求するデイヴが…
デイヴ:お前のリフやメロディはどこから来るんだよ!?
エディ:知るかよ!
デイヴ:何かを聴かないと、メロディは生まれないだろ?
エディ:その必要はない。
デイヴ:ピアノを弾いているとコード進行が自然に生まれてくるの?
エディ:メロディは、他のメロディをベースに生まれるとは限らない。わかる?
デイヴ:部屋でひとりでギターを弾いていると、メロディが生まれるって言うのかい?
エディ:ああ、数時間弾いているとメロディが生まれるんだ。
デイヴ:そうかい。オレはまったく反対だ! この家には何千枚というCDがある。
エディ:知っているさ。僕と君は正反対! 最後に買ったアルバムはピーター・ガブリエルの『So』だ。
デイヴ:カーター政権時代じゃないか?
エディ:20年くらい前じゃないか?(註・26年前)
デイヴ:ピーナッツ農夫が米国大統領だった時代だぞ!
エディ:気に入った曲がいくつも入っていて、今でも大好きだ。
デイヴ:オレはすべてを買うタイプ! リリースされるCDはほとんど全部聴いている。自分が曲を作るときの参考にするためだ。
エディ:僕の猿は、最初の音を聴いただけで「わかった! 次!」と言うからだ。
デイヴ:オレだって、ほとんどのCDはクズだと思っている。ただ、「他山の石」としてチェックしているのかも…。お前よりも、オレはダメな事をよく知っていて、お前はやりたいことを明確に知っている。そんなふたりの出会いは貴重だ!
何年経っても変わらぬ、デイヴとエディのどつき漫才のようなトークも健在だ。そして…
デイヴ:ニルヴァーナもある時期はカッコいい! とモテはやされたが、AC/DCとヴァン・ヘイレンは、一度もカッコいいと言われたことがない。オレたちは常に同じ場所に立ち、「近くに来たら寄ってね!」ってみんなに声をかけ続けていた(笑)。他のバンドとはそこが違う!
エディ:オレたちは流行を追う気もなかった!
アレックス:流行を追うと、すぐに流行遅れになる!
デイヴ:そのとおり!
アレックス:でもそれは、ヴァン・ヘイレンが様々な個性の集合体で好みが違っていたおかげだ。
エディ:そのとおり。
まったく変わらぬヴァン・ヘイレンのトークだが、懐かしさに加えて2人の和解にも祝福を送りたい(約束どおり来日公演をやればだが!!)。
一方、初期エディ・ヴァン・ヘイレンを象徴するクレイジー・ストライプ3タイプのEVHギター、そして5150Vシリーズの50Wコンボアンプも登場。国内発売の予定もある。
EVH Striped Series RED with BLK Stripes
EVH Striped Series BLK with YELLOW Stripes
EVH Striped Series WHT with BLK Stripes
THE EVH 5150V 2×12 50W Combo IVORY
THE EVH 5150V 2×12 50W Combo BLK
アメリカン・ハードロックの最高峰といってもいいヴァン・ヘイレン。デイヴィッド・リー・ロスの復帰で期待の高まる来日公演を待とう!
13.7月号(6/1発売)にカバーストーリー掲載