Russian Roulette / D_Drive 『Electric Lady Loud』
9月2日発売Player10月号FROM THE BACKSTAGEでは、D_Driveのこだわりのライブ機材をレポートしています。記念すべき東京初ワンマンだった8月5日(日)の六本木morph-tokyo“Driving Rock Revolution 2012 Summer in TOKYO”公演に潜入、ライブ本編では使われなかったバックアップ分も含めて御紹介しているのですがいかがでしょうか? PlayerとD_Driveの出逢いはMoveOn09に音源を送ってくれたことから始まりました。それがおそらくちょうど『Something to Drink?』をリリースした頃で(しばらく入手困難になっていましたが、好評につき『Something to Drink? Re Edition』として再発されました!)、東京にツアーに来るというので目黒ライブステーションに観に行ったのがそもそもの出逢いだったと思います。そのときに“こんなバンドがいるのか!?”と非常に驚きましたね。勿論“Yukiちゃん可愛い!”とかそういう感想も当然ありましたが(^^;)。
教則DVD『ゼッタイ弾ける!スウィープ超入門』/Yuki [D_Drive]Digest
このご時世、インストバンドがとりわけ珍しいわけではありません。むしろロックインスト系に限らずジャズ/クロスオーヴァー、ジャムバンドとかポストロックとか、探せばいくらでも面白いインストバンドはいます。最近は国内外問わずエレクトリックフュージョンの波というのがじわじわ来ていて個人的には着目していますし、一般的な音楽リスナーにとっても音楽を聴く、聴かないを歌の有無だけで決めているような時代ではないですよね。ただしインストは歌もの以上に個人の好みが露呈しやすいというか、結果的に細分化していく向きはあると思います。ポストロックの中でもいろんなタイプがあるように(^^;)、ロックインストとくくっても好き嫌いは様々っていうのはこれも仕方ない部分かと。
D_Drive 『Electric Lady Loud』 Hyper Driving high 〜 M16 〜 Cassis Orange 〜2012.Version〜
ところでD_Driveが面白いと思ったのは圧倒的に王道だと思ったからです。何が王道かというとまず演奏技術があること(この辺、メンバー全員が教則DVD出すくらいなので4人それぞれに注目をしている人は多いと思います。ベーシストShimataroさんの教則ベースDVDも現在制作中)、テクニカルなプレイで魅了させつつもテーマや芯となる部分はかなりキャッチーで、口ずさめるようなリフやメロディのオンパレードです。そしてライブを観たひとはわかると思うのですが、ライティング演出からステージングなどワンマンに限らずショートステージであっても、きちんとしたストーリー性のあるセットリストで表現できるステージ構成がまた見事です。関西人なので時間に余裕があるときはMCで笑いもとります(笑)。その手法としてはすべてが新しいわけではなくて、むしろHRインストとしての様式美と言いますか、そういうものを踏襲して独自のスタイルに構築してきた部分もあるのがD_Driveの面白いところです。そしてその徹底具合が物凄い。もはや職人芸です。そこに現在のテイストを混ぜこむことによってD_Driveとしか言いようがない音楽を作っています。現に似たようなバンドを探そうとすると見つからないんですよね…。
「 D_ICHIGEKI 」 Live at Chicken George / D_Drive / 快進のICHIGEKI
D_Driveの楽曲は一貫してメロディにこだわったポピュラリティのあるものなのですが、ライブのリアクションがどんどん大きくなっていくとともに変わってきた部分もあります。まず音はどんどんアグレッシヴに密度の濃いものとなってきました。この辺りの進化は『Something to Drink?』と2nd『ACCELERATOR』を聴き比べるとおわかりいただけるかと思います。「Runaway Boy」「Escape from...」などのシリアスなメッセージを擁した楽曲と、お酒の名前で曲を作ったり(もしくは曲名としてネーミングしていた)というノリもあったりして面白いんですけれど。その流れから考えると、初のEPとなった『Russian Roulette / Among the Distraction』は新機軸でした。特にSeijiさんが作った「Russian Roulette」が顕著なのだけれど、凄くライブにおけるステージングを考慮しての楽曲で、テーマメロディとゴリゴリリフの中間を行く感じでキャッチーさは抑えているけれど、4人のキャラクターを随所に押し出した構成とストーリー性で聴かせるスリリングな仕上がりになっていました。現にライブでは大きな見せ場を作っている曲になっています。
教則DVD「ゼッタイ叩ける!ドラム・フィルイン超入門」Chiiko[D_Drive]
さて長くたらたら書いてきましたが、こうしたD_Driveの急激な進化は勿論4人それぞれの努力も大きいと思うのだけれど、同時に大きな要因となっているのが彼らがこだわって今も追求している機材面だと思うのですね(たどり着くまでが長かった…)。D_Driveは特にユニークでメイン機材は新進カスタムブランドだったり、自身でオーダーした楽器が非常に多いのです。SeijiさんとYukiちゃんのMARSHALL JCM2000など定番といえる機材もありますが、他はほとんど彼らの主張が反映された楽器とも言えると思います。SeijiさんとYukiちゃんが愛用するkühl、ShimataroさんのSOUND TRADE、ChiikoちゃんがプレイするGaai Drumsと、なかなか楽器店などでは見られないものなので、“なんの楽器を使っているんだろう!?”と疑問に思っていた人も少なくないはず。彼らのクリニックで語られてきた部分はありつつも、楽器誌としてレポートするというのはまずPlayerが先陣を切りました。少しでも資料価値の高いものをと、4人のコメントやkühl、Gaai Drumsに取材して作り上げた記事です。じっくりお読みいただけると嬉しいです。文字量の関係で書ききれなかった部分も多いのですが…。
D_Drive Seiji 『リズムからソロまで完璧に弾けるギター・トレーニング』
既存の素晴らしい音楽、楽器を踏襲しつつも、現在ならではのエッセンスや新しいアイデアを盛り込んで、オリジナリティあふれるものを築き上げようという意欲は、D_Driveの楽曲やステージング然り、楽器作りに共通する部分であります。そこを徹底しているからD_Driveは面白いし、“なんかこのバンドは気になる…!”とどんどん彼らの動向を追う人が増えてきているんだと思います。個人的にもD_Driveが東京ワンマンをする日をずっと待っていましたし、そのときは必ずやるぞ!と思っていたのが今回の記事でした。まだまだこのバンドはスケールアップして、いずれはワールドワイドに羽ばたいていくバンドだと思うので、ガツーンとハードででもメロディアスなロックインストが好きという方にはぜひチェックしていただきたいです。
また今回の記事においては読者プレゼントをたくさん提供いただきました! 誌面ではスペースの関係できちんと紹介できていないので、この場で改めて御紹介させていただきます。
アトス・インターナショナルさんより
Seiji『リズムからソロまで完璧に弾けるギター・トレーニング』
Chiiko『ゼッタイ叩ける!ドラム・フィルイン超入門』
Yuki『一緒に弾ける! 速弾きギター超入門』
Yuki『ゼッタイ弾ける!スウィープ超入門』
各教則DVDをそれぞれ1名様に。直筆サイン入りです!
D_Driveのメンバーより
サイン入りTシャツ、サイン入りライブDVD『The ACCELERATOR D_Drive One Man Live at Chicken George』、さらにリストバンドをセットして1名様に。
ヤマハ・ミュージック・トレーディングさんより
D_Drive愛用のROTO SOUNDのギター/ベース弦セットR9(9-42)、R10(10-46)、RS 665LD(45-130)を、それぞれメンバー4人のサイン入りで各2名様に。
と、かなり充実しておりますので、ぜひ記事の感想なども一言添えていただきこちらからご応募いただけると嬉しいです。
相変わらずライブ活動やクリニックなど全国津々浦々精力的なD_Drive。お近くに行く際はぜひ生で観ると音楽観が変わるかもしれません。10月には北海道にも行っちゃいます!
Text by KAZUTAKA KITAMURA
D_Drive Live Schedule
9月9日 (日) 京都
峰山 京都府丹後文化会館 野外ステージ
『 彩音 9th Live Event The infinity 』
OPEN 10:30 / ステージSTART 12:30
※ D_Driveは16:00〜 入場無料
http://sound.jp/saion/
9月17日 (月・祝) 大阪
『ALHAMBRA VS D_Drive』
〜New Album 「SIEGFRIED」発売 ALHAMBRA LIVE 2012〜
心斎橋 OSAKA RUIDO
ALHAMBRA / D_Drive
http://www.ruido.org/osaka/
お問い合わせ:OSAKA RUIDO 06-6252-8301
10月5日 (金) 北海道
MI JAPAN 札幌校
http://www.mi-japan.com/sapporo/
『D_Drive バンドセミナー』
OPEN 17:30 / START 18:00
※当セミナーは抽選となります。
10月6日 (土) 北海道
〜Driving Rock Revolution 2012 Autumn in Sapporo〜
札幌 COLONY
http://colony6.p1.bindsite.jp/
D_Drive(ゲスト)
DIAMOND / LINUSORPHEUS / 他
主催 XERO KREW ENTERTAINMENT
10月7日 (日) 北海道
〜Driving Rock Revolution 2012 Autumn in Sapporo〜
札幌 HOT TIME
http://music.geocities.jp/susukinoht/
D_Drive(ゲスト)
GRACE GRAIND / KATHRSIS / 他
主催 XERO KREW ENTERTAINMENT
10月8日 (月・祝) 北海道
two-five 札幌イーアス店 店内スタジオ
『 D_Drive スペシャルセミナー&ミニライブ 』
出演:D_Drive
限定40名
お問い合わせ:two-five 札幌イーアス店
011-816-0069 担当:佐々木様
http://www.two-five.net/sapporo/event/002515.html
10月12日 (金) 東京
D_Drive YUKI教則DVD
ゼッタイ弾ける!スウィープ超入門」発売記念イベント
D_Drive ALL PART CLINIC & MINI LIVE
イシバシ楽器 渋谷店
会場:J-POP CAFE 渋谷
http://www.ishibashi.co.jp/sale-event/1012_ddrive/
10月13日 (土) 神奈川
『ザッツ★エンターテイメント』
厚木 Thunder Snake
http://www.thunder-snake.com/
出演:D_Drive / ザ★トリチキン /
HECTEYES / 椛田千里 / NATTO / 他
10月14日 (日) 東京
mintmints VS D_Drive
代々木 Zher the ZOO YOYOGI
http://www.ukproject.com/zherthezoo/
10月21日 (日) 愛知
『SOUND IMPACT 26』
栄 TIGHT ROPE
http://www.tight-rope.info/
出演:D_Drive / Lycious / METAL-X /
ZERO / 鋼鉄家族 / 他
10月26日 (金) 大阪
Crying Machine Presents
『TOUR 2012 THE TIME HAS COME』
心斎橋 THE LIVE HOUSE soma
http://www.will-music.net/soma/
出演:D_Drive / Crying Machine /
快進のICHIGEKI / BLOW TOP
12月1日 (土) 東京
GANGLION Presents!
渋谷 REX
http://www.ruido.org/rex/
出演:D_Drive / GANGLION / THE LEAPS / 他
12月2日 (日) 神奈川
厚木 Thunder Snake
http://www.thunder-snake.com/
出演:D_Drive / GANGLION / 他
12月7日 (金) 山口
周南 TIKI-TA
http://climbfej.co.jp/tiki-ta/
出演:D_Drive / GANGLION / 他
12月8日 (土) 岡山
倉敷 REDBOX
http://www.kurashiki-redbox.com/
出演:D_Drive / GANGLION / 他
12月9日 (日) 大阪
北堀江 hills パン工場
http://livehillspankojyo.com/
出演:D_Drive / GANGLION / 他