Photo by TOMUJI OHTANI
毎月ミュージシャンの愛器の数々をフォトグラファー大谷十夢治氏による美しい写真で御紹介するとともに、ヒストリーインタビューにてミュージシャンの実像に迫っているDEAR MY PARTNERS。Player2012年7月号では海援隊のギタリスト、千葉和臣さんを取材しました。「贈る言葉」「スタートライン」「私のなかの銀河」「いつか見た青い空」など一連の作曲を手掛ける名コンポーザーであり、コーラスワークのみならずときに柔らかな歌声も聴かせてくれる千葉さんが、遂に初のソロアルバム『ヒア・アイ・アム』を完成。
千葉和臣『Here I Am』
FREE SIZE MUSIC RECORDS KCRK-0001 3,000円
かつて海援隊のメンバーだったこともあるチューリップのドラマー、上田雅利とタッグを組み、彼ならではの珠玉のメロディを60〜70年代ロックテイストのバンドサウンドで聴かせています。94年の再結成以後、海援隊もコンスタントな活動を展開していますが、海援隊とはひと味違ったポップテイストが前面に押し出されているのが興味深いところです。また千葉さんや雅利さんを筆頭に、ビートルズ・フォロワー・ミュージシャンより録られたこだわりのサウンドも聴きどころ! 「“千葉の曲はポップだから、海援隊とは全然違うアプローチのポップなアルバムがいいだろう”というので始まったんです。次作るときはアコースティック主体もいいかなと思いますけど」とは千葉さん談。
千葉さんがリードヴォーカルをとる海援隊の名曲「パラオ ゼロファイター」
本当は『ヒア・アイ・アム』の楽曲を御紹介したいところなのですがPVなどはないようなので(^^;)。基本的にこの繊細なソングライティングの路線で編まれていると想像していただいて問題ないです。そして千葉さんといえば、アストリアスギターの愛好家としても著名ですね。「福岡でよくコンサートに来てくれる方がアストリアスギターを持っていて。弾かせてもらったら良い音だったんですよ。それで御紹介いただいたんです。それまでギブソンJ-200を弾いてきたので、最初は大きなボディのギターが来るのかと思っていたんだけど、実際に来たのは当時ニューモデルとして開発された小振りなもの(ASTURIAS E.C. Current Maple CU-PU Special)でした。ただ弾いてみたら手にフィットして音も良かったんです。以来、あの形になったんですよね」。海援隊でお馴染みのアストリアス・ギターとともに、昨年還暦祝いのプレゼントとして贈られた赤のアストリアス・ギターも御紹介。
ASTURIAS Solo Standard Maple CU-PU Red Photo by TOMUJI OHTANI
この赤はマルボロの赤のイメージで作られたそうでちょっと独自の色合いですね。その他ギターコレクションで綴られたDEAR MY PARTNERSをぜひご賞味ください。
千葉和臣さんの直筆サイン色紙、CD、ピック、バッジをセットで読者プレゼントでいただきました。3名様にプレゼントさせていただきますので、ぜひPlayerの感想共々お書きのうえご応募いただけると嬉しいです。応募方法はPlayer7月号P.67も参照にしてみてください。ぜひぜひ記事の感想をお書き添えの上ぜひご応募ください。
2012年6月2日