LOUDNESSデビュー30周年を記念して、様々な音楽雑誌でLOUDNESSの記事が展開されています。Playerでは高崎 晃さんの現時点のギターコレクションを撮影させていただきました。撮影したのは本誌VINTAGE FILEなどでお馴染み、ギター撮影の第一人者であるカメラマン 大谷十夢治氏。そのうちの40本を2012年Player1月号、2月号の2回に分けて御紹介しております。高崎さんの最新ギターインタビューとともに、各ギターをPlayerならではの解説にてお届けした次第です。
ESPランダムスター、KILLER KGプライムを筆頭に、高崎さんのギターの多くは変形シェイプで、近年のランダムスターもそうなんですがボディ設計が物凄く繊細であります。スラント処理やアーチドの立体感を美しく写真で捕らえるのは実はかなり大変で、カメラマン大谷氏の撮影風景はさながら光の魔術師のようでした。バックは落ち着きつつもシャープなイメージも欲しかったのでブラックを採用したのですが、これが大正解でギターとともに独特な陰影感をも擁した美しい写真に仕上がっています。どうしても誌面に掲載するにはサイズ的な限界がありますが、実はポスターサイズにできるくらいのかなり鮮明な写真であります。
KILLER KG-Prime Glory Line
Photo by TOMUJI OHTANI
ESP Random Star Taraku
Photo by TOMUJI OHTANI
GIBSON Flying V
Photo by TOMUJI OHTANI
ESPランダムスター、KILLER KGプライムを紹介する記事というのは他の楽器誌でも当然やることですので、Playerではインタビュー及びテキストのテーマとして“ギターヒーローが作ったオリジナルギターの変遷”というのを考えました。ランダムスターにしろ、KGプライムにしろ高崎 晃というギターヒーローがいたからこそ、現在まで制作されているオリジナルギターと言えます。しかも驚くべきことに、定番モデルだけをリイシューするような展開ではなくて、ランダムスターにしろKGプライムにしろ常にニューモデルが輩出され続けています。アーティストモデルとしては世界的に見ても希少なパターンです。しかも新しいエレクトリックギターのスタンダードを作ろうという野心が80年代よりずーっと貫かれているという点もギターファンとしては痺れるポイントですよね。
というわけで、時系列順に語っていくのが本来ベストではありますが、テキストはわりとテーマ順に(スルーネックであるとか、アーチトップであるとか…)数々の名器を御紹介しております。全部のギターを掲載することはできなかったので、御紹介できなかったギターもいつか何かしらのかたちで…という野望もあったりします。残念ながら過去にあったお馴染みのモデルが現在のストックには含まれていなかったりもしたんですが、この辺も単なるギターコレクターというのではなくて、ギター開発を展開してきているギタリストゆえの所有ギターという観点で考えるとなるほどと思えます。Player渾身の高崎 晃ギターコレクションをぜひチェックしてみてください。
なお1月18日にはラウドネス結成30年の歴史を総括したベスト盤『LOUDNESS BEST TRACKS』が、メンバー監修&選曲によりコロムビア、ワーナー、徳間ジャパンから同時発売されています。メンバーチェンジを経てオリジナルメンバーが復活、そして長きに渡りバンドの屋台骨を支えた樋口宗孝の逝去から、鈴木政行の加入という大きな転機を経てきた紆余曲折の30年でしたが、その唯一無二のサウンドと新たなヘヴィロックを具現化しようとする姿勢は不変。あの90年代の3部作とか今聴いてようやく時代が追いついたという感じがするくらいですから、その音はいつも時代よりも先に行っている気がします。ぜひ今一度、そして若いリスナーにはこれを契機にその圧倒的なバンドサウンドを体験してみてほしいです。2月にはフィルムコンサートも行なわれますよ!
LOUDNESS 30th ANNIVERSARY WORLD TOUR FOOTAGE AND GIG AT CABARET
〜フイルムコンサート&ライブパフォーマンス〜
2011年に収録されたLOUDNESSの未公開映像を披露!
2012/2/18(sat) 東京キネマ倶楽部 (OPEN 17:00/START 18:00)
東京都台東区根岸1-1-14
TEL03-3874-7988
2012/2/25(sat) 大阪ユニバース (OPEN 17:00/START 18:00)
大阪市中央区千日前2-3-9
TEL:06-6641-8733
■TICKET
前売\6,300(税込)当日\6,800(税込)(STANDING、ドリンク別途\500)
あ、遅ればせながら2012年もPlayer、
そしてPlayer Blogをよろしくお願い致します!
2012年1月18日