チープ・トリックの大出世作にして、武道館を神秘の場所として世界に知らしめた伝説のライヴ・アルバム『at武道館』。アルバム発売30周年を記念して、なんと『at武道館』完全再現ライヴが決定!!
そこで、リック・ニールセン(g)が2月某日に緊急プロモーション来日を果たしました。小誌ももちろんインタビュー取材を行ない、そちらは4月2日売り5月号にてご紹介する予定です。
さて、今回の来日中にリックが東放学園音響専門学校での“ロック史”公開講座に特別講師として教壇に立つというビックリな企画がありまして、小誌編集者も講座に潜入!!
一般の人たちも受講可ということで筋金入りのチープ・トリッカーと、おそらく親御さんがチープ・トリック世代であろうと思われる年若な生徒さん達が集まり、会場は熱気ムンムンの満員状態。学園講師と音楽ライターさんによる進行のもと、チープ・トリックが歩んできた軌跡を辿りながらロック・シーンの流れを検証するという内容でした。サービス精神旺盛なリックのこと、ジョークだけでなくピックもポンポン飛ばしまくりで、終始和やかなムードでありました。

生徒さんの質問に答えるリックさん
「お前はサクラか!?」なんてジョークも(笑)
約1時間弱の講座から、特に機材やプレイにまつわる発言を抜粋して下記にご紹介します。
[発言その1]
去年、LAのハリウッド・ボウルでビートルズの『サージェント・ペパーズ〜』を全曲演奏するライヴを開催して、ジョージ・マーティンと共演を果たしたんだ(註:アルバム発売40周年を記念して2007年8月開催)。そのライヴに向けて、1967年以来マジで真剣にギターの練習をしたよ(笑)。普段は練習なんてまったくしない。ビートルズの曲はもちろん知っていたけど、いざギターで弾くとなると大変なものだ。ギターを練習しているみんな、ご苦労さま(笑)。
[発言その2]
レッスンというものをちゃんと受けたのはドラムだけ。バンドを組んだ当初、俺はドラマーだったんだけど、その時のギタリストがあまりにも下手でさ。いちいち文句をつけるのが面倒になって、1週間でギターにスイッチしたんだ。両親はオペラ歌手だから、耳はいいほうだと思う。テレビの主題歌とか、耳コピですぐにギターで弾くことが出来たからね。
[発言その3]
1968年にイギリスからメロトロンを買ってきた。俺はメロトロンを手に入れた最初のアメリカ人じゃないかな。それをシカゴのチェス・スタジオに持っていき、さまざまなレコーディングに参加したんだ。ほとんどはクレジットされていないんだけど、唯一、スウェーデン出身のメキ・マークメン(註:バンド表記がこれで合っているのか不明です。スイマセン)のレコーディングにはクレジットされたよ。スウェーデン版ソフト・マシーンといったバンドだね。
[発言その4]
俺が変形ギターを集めるようになったきっかけといえば、1978年の来日時に音楽雑誌が企画してくれたギター・デザイン・コンテストだ。読者からデザインを募って、優勝したデザインを採用してグレコがギターを作ったくれたんだ。
[発言その5]
ギターは約500本持っているよ。ツアーの時はトラックを2台用意して、各々25本ずつギターを積む。ある会場で1台のトラックを使い、もう1台は次の会場に向かわせるから、1ステージにあたり25本のギターを持っていくことになるね。使うギターはお客さんに選んでもらったり、曲によっては決まっているものもある。ファイブ・ネック・ギターは3種類持っていて、それは必ずツアーに持っていくよ。
新しいギターを作ってもらうと、それまで使っていたギターはメーカーに返却するギタリストが多いんだけど、自分は一度もらったギターはずっと所有し続けて新しいギターを貰い続けるんだ。
[発言その6]
ポール・マッカートニーが使っている1960年製でレフティーのレスポールは、世の中に3本しかないものなんだけど、それは俺があげたギターなんだ。まだお代は貰ってないけどね。慰謝料を払う前に、俺にギターのお代を払ってもらいたいよ(笑)。
発言その4にあるギター・デザイン・コンテストについて。実は「企画したのは某出版社の某雑誌名」という言葉があったのですが、おそらくリックの記憶違いでの雑誌名を挙げていたのだと思われまして、企画したのは小誌プレイヤー・マガジンなのです(註:もし万が一、その媒体さんも同じ時期に同様のコンテストを開催していたとしたらスイマセン…)。1978年に“プレイヤー・マガジン・ギター・デザイン・コンテスト”を開催。多くの作品の中からリック本人が選んだデザインを採用してグレコがギターをカスタム・メイドし、本人にプレゼントした──というわけです。そのギターは小社発行の別冊“ザ・ギター”(1979)の表紙を飾り、それから14年後の本誌(1992年3月号)での特集“リック・ニールセン・コレクション”内にも掲載されております。

プレイヤー別冊『ザ・ギター』(1979年発行)
こちらの表紙のギターがコンテストで
優勝したデザインから制作された、リックさんのギターであります
バンドの近況としまして、ニュー・アルバムのレコーディングはあらかた進んでいるそうで、今回の来日は作業の合間をぬって実現したとか。今年中のリリースを予定しているらしいですよ。新作を待望しつつも、まずは4月に迫る『at武道館』再現ライヴ!! 観客の熱狂ぶりも完全再現するべく、老いも若きも足を運ぶべし。

伝説のステージから30年!!
時の経つのは早いものです、嗚呼おそろしや
【チープ・トリック at武道館 アゲイン】
4月24日(木) 日本武道館(問/H.I.P. (03)-3475-9999)

最後は受講生全員と記念撮影
“ウォーリーを探せ”ならぬ“リックさんを探せ”状態
そこで、リック・ニールセン(g)が2月某日に緊急プロモーション来日を果たしました。小誌ももちろんインタビュー取材を行ない、そちらは4月2日売り5月号にてご紹介する予定です。
さて、今回の来日中にリックが東放学園音響専門学校での“ロック史”公開講座に特別講師として教壇に立つというビックリな企画がありまして、小誌編集者も講座に潜入!!
一般の人たちも受講可ということで筋金入りのチープ・トリッカーと、おそらく親御さんがチープ・トリック世代であろうと思われる年若な生徒さん達が集まり、会場は熱気ムンムンの満員状態。学園講師と音楽ライターさんによる進行のもと、チープ・トリックが歩んできた軌跡を辿りながらロック・シーンの流れを検証するという内容でした。サービス精神旺盛なリックのこと、ジョークだけでなくピックもポンポン飛ばしまくりで、終始和やかなムードでありました。
生徒さんの質問に答えるリックさん
「お前はサクラか!?」なんてジョークも(笑)
約1時間弱の講座から、特に機材やプレイにまつわる発言を抜粋して下記にご紹介します。
[発言その1]
去年、LAのハリウッド・ボウルでビートルズの『サージェント・ペパーズ〜』を全曲演奏するライヴを開催して、ジョージ・マーティンと共演を果たしたんだ(註:アルバム発売40周年を記念して2007年8月開催)。そのライヴに向けて、1967年以来マジで真剣にギターの練習をしたよ(笑)。普段は練習なんてまったくしない。ビートルズの曲はもちろん知っていたけど、いざギターで弾くとなると大変なものだ。ギターを練習しているみんな、ご苦労さま(笑)。
[発言その2]
レッスンというものをちゃんと受けたのはドラムだけ。バンドを組んだ当初、俺はドラマーだったんだけど、その時のギタリストがあまりにも下手でさ。いちいち文句をつけるのが面倒になって、1週間でギターにスイッチしたんだ。両親はオペラ歌手だから、耳はいいほうだと思う。テレビの主題歌とか、耳コピですぐにギターで弾くことが出来たからね。
[発言その3]
1968年にイギリスからメロトロンを買ってきた。俺はメロトロンを手に入れた最初のアメリカ人じゃないかな。それをシカゴのチェス・スタジオに持っていき、さまざまなレコーディングに参加したんだ。ほとんどはクレジットされていないんだけど、唯一、スウェーデン出身のメキ・マークメン(註:バンド表記がこれで合っているのか不明です。スイマセン)のレコーディングにはクレジットされたよ。スウェーデン版ソフト・マシーンといったバンドだね。
[発言その4]
俺が変形ギターを集めるようになったきっかけといえば、1978年の来日時に音楽雑誌が企画してくれたギター・デザイン・コンテストだ。読者からデザインを募って、優勝したデザインを採用してグレコがギターを作ったくれたんだ。
[発言その5]
ギターは約500本持っているよ。ツアーの時はトラックを2台用意して、各々25本ずつギターを積む。ある会場で1台のトラックを使い、もう1台は次の会場に向かわせるから、1ステージにあたり25本のギターを持っていくことになるね。使うギターはお客さんに選んでもらったり、曲によっては決まっているものもある。ファイブ・ネック・ギターは3種類持っていて、それは必ずツアーに持っていくよ。
新しいギターを作ってもらうと、それまで使っていたギターはメーカーに返却するギタリストが多いんだけど、自分は一度もらったギターはずっと所有し続けて新しいギターを貰い続けるんだ。
[発言その6]
ポール・マッカートニーが使っている1960年製でレフティーのレスポールは、世の中に3本しかないものなんだけど、それは俺があげたギターなんだ。まだお代は貰ってないけどね。慰謝料を払う前に、俺にギターのお代を払ってもらいたいよ(笑)。
発言その4にあるギター・デザイン・コンテストについて。実は「企画したのは某出版社の某雑誌名」という言葉があったのですが、おそらくリックの記憶違いでの雑誌名を挙げていたのだと思われまして、企画したのは小誌プレイヤー・マガジンなのです(註:もし万が一、その媒体さんも同じ時期に同様のコンテストを開催していたとしたらスイマセン…)。1978年に“プレイヤー・マガジン・ギター・デザイン・コンテスト”を開催。多くの作品の中からリック本人が選んだデザインを採用してグレコがギターをカスタム・メイドし、本人にプレゼントした──というわけです。そのギターは小社発行の別冊“ザ・ギター”(1979)の表紙を飾り、それから14年後の本誌(1992年3月号)での特集“リック・ニールセン・コレクション”内にも掲載されております。
プレイヤー別冊『ザ・ギター』(1979年発行)
こちらの表紙のギターがコンテストで
優勝したデザインから制作された、リックさんのギターであります
バンドの近況としまして、ニュー・アルバムのレコーディングはあらかた進んでいるそうで、今回の来日は作業の合間をぬって実現したとか。今年中のリリースを予定しているらしいですよ。新作を待望しつつも、まずは4月に迫る『at武道館』再現ライヴ!! 観客の熱狂ぶりも完全再現するべく、老いも若きも足を運ぶべし。
伝説のステージから30年!!
時の経つのは早いものです、嗚呼おそろしや
【チープ・トリック at武道館 アゲイン】
4月24日(木) 日本武道館(問/H.I.P. (03)-3475-9999)
最後は受講生全員と記念撮影
“ウォーリーを探せ”ならぬ“リックさんを探せ”状態

