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常に新しいドアを開けたい - 成田昭次インタビュー

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 Snagでのバンド活動とともにソロ活動も精力的に展開している成田昭次。'06年からは弾き語りを基調としたライヴを展開、同時に曲作りも意欲的に行なってきた彼だが、そのアコースティック・セットの集大成的とも言えるニュー・アルバム『OVER LIFE』(Shining Entertainment)をリリースした。 しかもあえて“魂のストローク”というコンセプトを敷いたことで、まったく逃げのない現在型の成田昭次がまんま投影されているのが聴きどころだと言えるだろう。 楽曲によってSnagのメンバーがゲスト出演しているとはいえ、打楽器類を排するほどの徹底振りである。つまりこのアルバムには成田昭次の生身のグルーヴしかないという潔さ!ソリッドなアコギの音色とともに、ハスキーで艶のある歌声も凄く活き活きしている。 まさに新段階に突入している成田昭次に話を聞いた。
THANKS TO Shining Entertainment

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 そもそも成田さんがアコースティック・ライヴを行なうようになった経緯は?
「昔やっていた男闘呼組ってバンドが24歳の時に解散して、3年間ぐらいブランクがあったんです。それから27歳の時に新宿にある“マローネ”っていう小さなお店で、弾き語りのライヴを始めました。エレキからアコギに持ち替えて本格的に活動を始めたのはそのときからですね。それを何年かやってからまたバンドを組んだり、アコギに戻ったりしてました。結局、曲を作る時もアコギを使いますからね。」
 『OVER LIFE』は昨年から展開されているアコースティック ・ライヴの総括的な内容なんですね。
「弾き語りってすべての原点だと思うし、それができなかったら何もできないと思う。特に俺みたいに歌ってギターを弾く限りはそうじゃないかな?それを良い意味や悪い意味で解釈するときもあるけど、結局頭で蘊蓄を語ってもできないことはできないから、小さいことの積み重ねで…何万回もストロークしていくしかないんですよ(笑)。」
 しかもライヴをやるごとに新曲を作ることもテーマにしていたそうですね。
「そもそも“アコースティックで一人でライヴができるか?”っていうチャレンジも含めて、しかもどうせだから昔の曲じゃなく新しい曲を歌おうと思って、去年の4月から本腰を入れて活動を始めたんです。以前は昔の曲もやっていたけど、“毎回同じ曲が切り札じゃまずい”と思って、新しい曲でそれを変えていこうと思って。そしたら自分のやりたい方向も見つかってきたんですね。去年の12月から今年の7月まで“毎回必ず新曲 を披露する”って決めて、毎月アコースティック・ライヴをやってきました。だから曲を作りながらライヴをしていた感じですね。最近は僕の昔の活動を知らない人達もCDを聴いてくれるようになってきているから、少しずつだけどライヴの雰囲気も変わってきたんです。一人で活動を始めたことによって世代の違う若いファンも付いてきてくれるようになったしね。Snagのバンド・メンバーにしても、世代が違うから同じ音楽を聴いても出てくるフレーズが違うんですよ。そういうのに凄い刺激を受けますよね。“常に新しいドアを開けたい”っていう気持ちがあるんです。」
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 曲作りはどのように行なっているんですか?
「だいたいはメロディからですね。メロディって抽象的だし、そこで譜割りがどうとか決めなくていいと俺は思っていて。日本語っていうのは一つ一つ区切られているから、それを自分なりに歌っていくっていう醍醐味があるし。自分の癖をどう生かすかも大事だけど貫くことも大事だし…だからって人の話に耳を傾けないのは違うけど(笑)。」
 (笑)。弾き語りのアコースティック・アルバムっていうこと自体は決して珍しいスタイルじゃないと思います。ただ『OVER LIFE』がユニークなのは、ストローク・プレイに照準を定めたところだと思うんです。
「一人でライヴするときはピック弾きだけじゃなくて、指で弾いたりもするんですけど、このアルバムはストロークがメインですね。やっぱり“ストロークの上に歌がある”ってことが中心にあるし、そこから曲が膨らみますから。バンドが入って曲の雰囲気が変わっていったとしても、根本的な部分は変わらないんですよ。」
  レコーディングは当然弾き語りによる一発録りなんですよね?
「2日間でやっちゃいました。歌はアコギを弾きながら一発録りだったんですが、なんせ11曲もあるから嵐のように録りましたよ(笑)。」
 しかも打楽器を一切入れていないというのが潔いですよね(笑)。
「Snagのメンバーたちがゲストで何曲か参加してくれていて、それをオーヴァー・ダヴィングしているうちに打楽器も欲しくなりましたけどね(笑)。でもあえてこのくらいでやる方が丁度良いと思ったから入れませんでした(笑)。」
 たしかに、ゲスト・ミュージシャンのプレイもさりげなく色をつけている感じですよね。
「この前までずっとライヴをやっていたのに、いざレコーディ ングってなってもみんなのスケジュールが合わなくて(笑)。限られた時間の中、みんなでレコーディングする曲を選んで、ライヴの延長線上みたいな感じでやりましたね。しかもみんなで飲んでいて酔っぱらっていたりして、勢いで録った部分もあったり(笑)。でもできあがった音源を聴いてみると、やってみて良かったなって思いますね。」
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 凄くライヴ感のあるアルバムだと思うんです。曲間も考え抜かれていて、一気に聴けたり、また幾分ゆったりと聴けたりといった流れが良いですよね。
「曲間はマスタリングの時にかなりこだわりましたね。エンジニアの人は長い付き合いなので、ちょうど僕の気持ちの良いタイミングでやってくれるんですよ。曲順は意識したわけじゃないけど、わりとできあがった順番に並んでいますね。」
 なんか自然体の成田さんがまんま出ているアルバムっていう気がします。
「今さら“こうなりたい!”っていうんじゃなくて、ここまでやってきた自分の証を表現して、みんなが楽しんでくれるのが良いと思うんですね。当然昔から応援してくれてる人達もいるわけですけど、一年半の間一人でアコースティックでライブをやってきたからこそ見えてきた結論があるんですよ。最初は不安だったけどだんだん楽しくなってきたし、でもだからといってライヴが毎回上手くいくとは限らない(笑)。でもだからこそ“もっと練習しよう”って思うし、新鮮な気持ちで挑めるんですよね。」
 なんか成田さんが凄く良いモードになっているんだなって感じ取れるんです。
「常に今が楽しいですよ。そりゃ金銭的にはもっと良かった時代もあったけど(苦笑)、でもそれがあってもできなかったことはあるし。ソロになって10年間に渡ってライヴをやってこれたことに感謝しているし、音楽をここまでやってこれたのは嬉しいですね。一緒に支えてくれる仲間達のおかげで今があるから、そこは凄い感謝しています。」
 なんか全然実感持てないんですけれど、来年で40歳になられるんですよね? そういう節目って意識されますか?
「あぁ、35歳過ぎの頃は特に意識していなかったけど、40歳を目前にするとむしろ早くなりたいんですよ(笑)。これから迎える40代を前向きに迎えたいんですね。本格的にアコースティック・ギターを始めたのは30代になってからなんです。なんか俺にはエレキギターよりも向いている気もして(笑)。だけどずっとアコースティック・ライヴばっかりやってると、何処か盲目的になってしまう部分もあるんですよね。その分Snagとかバンドでやると自分は何分の一かになるわけだから、いろいろと自分のことを分析できるっていう面白さがありますよ。」
 『OVER LIFE』を作ったことで先が見えたことも多いのでは?
「こういうアルバムは避けては通れないし、必要だったと思いますね。それがリアルな自分だから。俺は小洒落たことがでないから(笑)、そういうのは上手い人に任せて、俺は違うところに進んでいくのかなと(笑)。ギター小僧の自分も、一皮むけた自分もいるし、相変わらずな自分もいるわけだけど、昔よりも歌うことが好きになっているのに気づいたんです。『OVER LIFE』は自分のむき出しの魂で全部伝えているアルバムなんですよ。」

 12月より『OVER LIFE』発売記念のライヴ・イヴェントが各地で行なわれるのでチェックしてほしい。なお、各会場でアルバムを購入すると握手&サイン会の特典もあるようなので、詳細はShoji@WEBを御覧いただきたい。
『OVER LIFE』 発売記念ミニライヴ
12/9 大阪 守口 京阪百貨店入り口
12/9 大阪 天王寺 ミオ 11F
12/16 三重 桑名 マイカル桑名
Snag LIVE 2007 Dec
12/14 大阪 南堀江 Knave
12/15 名古屋 ハートランドスタジオ
12/22 東京 shibuya eggman
Year end Special Unit
Shoji Narita(Vo.&Gt.) / Hachiro Kaga(Bass ex.THE GOOD-BYE) / Kohichi Etoh(Dr. ex.THE GOOD-BYE)
12/31 名古屋 ハートランドスタジオ
12/31 大阪 南堀江 Knave
http://www.naritashoji.net/