THE MODSといえば1981年のデビュー以来、不動の四人編成だった。昨年はデビュー25周年ということもありそれを記念してのアイテムも数多くリリースされて、改めて四半世紀を第一線で駆け抜けてきた偉大さを再認識したのだが、まさかその先にドラマー・梶浦雅裕の脱退劇が待ち受けていたとは誰も想像していなかったはず。このアクシデントにさすがに不安を抱いたファンもいただろうが、THE MODSは「新たなパーマネント・ドラマーを入れることは考えていない」という声明をいち早く発表。サポート・ドラマーを起用して彼らの活動は止まらなかった。周囲の不安を打ち砕くように、6月22日にはシングル『Hello』(ROCKAHOLIC)をリリース。“終わる日まで 壊れるまで そう死ぬまで生きよう”という森山達也のメッセージがこめられたこの曲は、THE MODSの新たな門出の曲だったと思う。ちなみにこのシングルに収録された「Hello」「Black Telecaster」「Congratuklation Song」は、アルバム未収録なので要チェック。
そして11月21日、待望のニュー・アルバム『FREED』(ROCKAHOLIC)がリリースである。“越えて行け”という力強いメッセージが放たれる冒頭の「a Song」からして、シンプルで明快なメロディとギター・フレーズが開花した、かなり風通しの良いシンガロング・ナンバーだ。アルバム全体を通してドラマー、オルガンのサポートを迎え入れたバンド・サウンドが新風を巻き込んでいるようだが、何よりニュー・モードで吹っ切れている様はそのソングライティングにあふれている。『FREED』は間違いなく新たな扉を開けた意欲作だ。
森山達也が「Let It Glow」で“INNOCENTに還れ”と歌っているのが印象的だったのだけれど、その森山達也の歌声が物凄くピュアで若返って聴こえるから驚きである。そして、森山達也と苣木寛之のソングライター・チームならではのキャッチーなメロディ・ラインに呼応するように、リズム・アプローチもさらに横幅を広げている。「Gands Are Comin'」での怒濤のリズム展開なんてグッと気まくりだし、ツイン・リードのギター・ソロも物凄くキマッている。この曲のみならず、『FREED』は実に重厚で味わい深いギター・ロック・アルバムなのだ。
『FREED』は今後、“『FIGHT OR FLIGHT』『NAPALM ROCK』などの代表作と並べて語られるアルバムになるのでは!?”なんて真剣に思う。古き良き時代のアメリカン・ロックの空気を甦らせたような「Wild Baby Love」の美しさ、苣木寛之のユーモラスな歌詞が興味深い「Work Hard & Little Pay」などなど、とにかくヴァラエティに富んだ楽曲が詰まっている。もし“そういやTHE MODSってまだちゃんと聴いたことがないんだよなぁ”というひとがいるのならば、このアルバムを入門編にしてもいいのではないか? また、ギター・サウンドやドラムの音処理なども一辺倒ではなくて、楽曲ごとにいろんな趣向の音を鳴らしているようで、その辺を聴きこんでいくのも楽しい。ソリッドでストレートなバンド・サウンドのようでいて、味わい深い音世界を構築してみせたTHE MODSの新たな野心作。ぜひ御堪能あれ。
そして、『FREED』を引っさげての全国ツアーも展開中だ。
●THE MODS LIVE TOUR 2007-2008 “FREED”
11/29(木)京都 MUSE
12/1(土)名古屋 ボトムライン
12/2(日)長野 CLUB JUNK BOX
12/7(金)川崎 CLUB CITTA'
12/9(日)神戸 VARIT
12/11(火)高松 DIME
12/13(木)高知 X-pt.
12/15(土)大分 T.O.P.S
12/16(日)長崎 DRUM Be-7
12/22(土)山形ミュージック昭和SESSION
1/11(金)富山 club MAIRO
1/13(日)大阪 BIG CAT
1/14(月・祝)三河安城 夢希望RADIO CLUB
1/17(木)広島 ナミキジャンクション
1/19(土)福岡 DRUM LOGOS
1/27(日)SHIBUYA-AX
2/2(土)札幌 PENNY LANE 24
http://www.themods.jp/

