PLAYER ON-LINE HOME > Playerブログ
Player Blog

ジブラルタルから来た男たち…BREED77!!

breed77b.jpg
Photo by HIDETOMO HIRAYAMA

メガデスの日本ツアーに足を運んだかたならば、
強烈なインパクトを放ったオープニング・アクトを目撃したことだろう。
彼らの名はブリード77。
http://www.breed77.net/jan_06/index.asp
英国領ジブラルタル…と言われても、日本人にはピンと来ないかもしれないが、
スペインと隣接したイベリア半島の南端にある土地が彼らの出身地。

彼らの日本デビュー盤となる『イン・マイ・ブラッド』(フライト・レコーズ)は
通算三枚目のオリジナル・アルバムだ。
彼らならではのかなりユニークな音楽性が堪能できる仕上がりで、
ツイン・ギター編成でありつつ、ギタリスト二人ともが
フラメンコ・ギターに長けていて積極的に導入しているのが非常に面白い。
フラメンコ・ギターやアフリカン・リズムを英国ロックと見事にブレンドしているのだが、
「なるべく自然に、自分達の持っているままにプレイしようと思っているんだ。」
というダニー・フェリセ(g,Mandolin)の証言通りの音なのである。

ライヴでのアグレッシヴさとは裏腹に、実際の彼らはとっても温厚でフレンドリー。
ポール・イソーラ(vo,per)とダニー・フェリセ二人の
インタビューということで始まった取材だったんだけれど、
途中でペドロ・カパーロス・ロペス(g)が部屋に入ってきたので
そのままインタビューに加わっていただいた。
12月2日発売Player1月号P.80のインタビューをぜひとも読んでいただきたい。
breed77j.jpg
それにしても器用なバンドである。
僕は10月30日の渋谷C.C.Lemon Hall公演を観たのだけれど、
ギタリスト二人の前には、それぞれフラメンコ・ギターがセットされていて、
エレキギターを弾きつつ、曲中でフラメンコ・ギター・パートになると
そのまま激しい指弾きでフラメンコ・ギターを弾き出すのだ。
ダニーにいたっては、エレキギターを下げた上にマンドリンも下げたりして…。
ポール・イソーラもライヴではジャンベを叩く姿が観られるのだが、
レコーディングではピアノもプレイした模様。

ハードロック/ヘヴィ・メタル・ファンのみならず、
広い音楽ファン層にアピールできる可能性を秘めているのだが、
それはとにもかくにもメロディにこだわっているからなんだと思う。
歌メロももちろん、ギター・ソロもメロディアスだ。
ビートルズやエルトン・ジョン、ピンク・フロイドも聴くらしいし…。
歌詞も詩的でありつつメッセージ性が濃くて、
とにかくヘヴィで激しいバンド・サウンドが圧巻ではあるが、
明快なメロディゆえに意外なほどすんなり聴ける。

『イン・マイ・ブラッド』は英国チャートでも善戦した注目作。
次の来日の際にはもっと国内に名前が浸透しているかもしれない。