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和幸 豪華だったゴールデン・ヒッツ・コンサート!

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サディスティック・ミカ・バンド再結成の鮮烈さが薄れない中、
加藤和彦がアルフィーの坂崎幸之助とともに新ユニット“和幸”を結成。
待望のアルバム『和幸:ゴールデン・ヒッツ』(コロムビア)では
60〜70年代の音楽文化の美味しいところを現在型エッセンスで構築している。

二人の書き下ろしの新曲とともに、カヴァー曲も見事に和幸流に調理されているが、
元ネタがわかるひとは本当にびっくりしてニンマリするだろうし、
まさに“現在型ならではのアナログ・レコーディング”により
具現化されたサウンドは若いリスナーにも衝撃的なはず。
レコーディングのエピソードなどについては、
Player11月号P.16のインタビューをお読みいただきたい。

ところでこのアルバムの発売とともに実現した初の全国ツアーは、
「初来日公演 ゴールデン・ヒッツ・コンサート」と題されていた。
先月、初日である2007年9月12日渋谷C.C.Lemonホールを観てきたので
ここではその模様をレポートしたい。
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とにかく遊び心たっぷりのふたりであり、演出面でも観どころが満載だった。
特に面白かったのはその音楽性とともに二人が衣装を変えていったことだろう。
「バラバラふたり」で60'sを意識したスーツ姿でビシッとキメたかと思うと、
高田渡のカヴァー「鎮痛剤」ではフォーキーな70年代ファッションに身を包み、
終盤の「サタデーナイトムービー」にいたってはヒッピー・ファッションで登場した。

ギターに関しても二人ともギブソン・ダヴ、マーティンD-28を筆頭に
楽曲ごとに様々なアコースティック・ギターを持ち替えていた二人である。
特に加藤和彦は最近凝っているというウクレレもプレイしていた。
終盤のサイケデリック・コーナーではエレキ・ギターもプレイ。
なかなか坂崎幸之助のエレキ・プレイは観る機会がないので貴重なのだけれど、
加藤和彦の名盤『スーパー・ガス』に収められている
「アーサー博士の人力ヒコーキ」では二人のギター・ソロ・バトルなども
繰り広げられたただただ圧巻だった。
そして、まさか『スーパー・ガス』の曲が聴けるとは!!
またESPがこの日のために制作した、サイケデリックなフィニッシュをほどこした
セミアコをプレイする場面もあったのも付記しておきたい。
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セットリストも『和幸:ゴールデン・ヒッツ』全曲に加えて、
「帰って来たヨッパライ」のボッサ・ヴァージョン(お洒落で素晴らしいです!)、
「悲しくてやりきれない」「あの素晴らしい愛をもう一度」など
往年の名曲もリアレンジされて披露されたのも嬉しかった。
加えて個人的に目頭が熱くなったのは、先述の「アーサー博士の人力ヒコーキ」のほか、
「ふしぎな日々」「家をつくるなら」といった『スーパー・ガス』収録曲のプレイ。
終演後、坂崎さんにそのことを伝えたところ、
「僕が加藤さんを口説いたんですよ」と微笑まれていました。

常に新たなトライアルでファンを驚かせ続けてくれる加藤和彦と、
加藤和彦ファンが聴きたいと思うポイントをも知り尽くしている坂崎幸之助との、
バランス加減がなんとも絶妙だし、見事なコンビネーションだし、
往年の名曲を懐メロではなくて、きちんと現在型のものとしてリアレンジして、
スタンダードな魅力を提示してみせるのはやはり和幸ならでは!

個人的にはお二人にはマイペースにデュオ活動を展開していただきたいところ。
無国籍情緒たっぷりの80〜90年代の加藤和彦ソロの延長線上とかも
和幸で調理したらどんな風になるんだろう?
ついついそんな期待感とワクワク感が抑えられなくなってしまいました。