宮沢和史、高野寛、マルコス・スザーノ、フェルナンド・モウラ、
tatsu(レピッシュ)etc.国境線を越えた猛者達によって結成されて、
精力的なライヴ/レコーディング活動を展開するバンド、GANGA ZUMBA。
そのGANGA ZUMBAでソウルフルなヴォーカリゼーション、
曲によっては流麗なコブシを震わせた歌声を聴かせて、
時折三線も奏でる女性ヴォーカリスト、大城クラウディア。
地に足を付いた…という表現が正しいかはわからないけれど、
可愛らしいルックスとはある種裏腹とも思えるような、
エモーショナルな歌声にライヴを観たひとは圧倒されるはず。
その彼女が宮沢和史のプロデュースによる初ソロ・アルバム
『Claudia』(SARAVA/Five D)をリリースした。
9月2日(日)に渋谷AXで行なわれたGANGA ZUMBAの公演中、
ソロ・セットで「美しい島」(ハシケンの作詞作曲)を披露していたが、
この曲はあえてコブシを用いない、ストレートに歌うアプローチ。
クラウディアの透きとおった歌声がとにかく美味だった。
『Claudia』では「二見情話」で宮沢和史と重厚なデュエットを聴かせたり、
「美しい島」「二見情話」は宮沢和史のほか、
GANGA ZUMBAのメンバーでもある土屋玲子、
さらにはギタリストで平安隆も参加。
そのほかの曲では我如古より子グループが香しい沖縄の音を奏でている。
ところで驚いたのは、僕は勝手に彼女を沖縄出身の歌手だと思い込んでいたけれど、
正しくは南米アルゼンチンのブエノスアイノス出身であり、
沖縄出身の日系移民二世として生を受けたひとだ。
宮沢和史との出逢いも、THE BOOMの「島唄」をカヴァーした
アルフレッド・カセーロのレコーディングに参加してたのがきっかけだそう。
以来、宮沢和史のソロ・ツアーを経てGANGA ZUMBAに参加している。
この混血具合もまた、GANGA ZUMBAにピッタリのメンバーだとつくづく思う。
ブックレットの彼女の写真が愛らしい笑顔ばかりなのも印象的だ。
アルバムには反戦の想いを込めた楽曲も含みつつも、
多くはラヴソングが並んでいる。
あっという間に猛暑の夏が遠ざかってしまってあっけにとられている昨今、
終わりゆく夏の推移をクラウディアの美声とともに見届けたい。
なおGANGA ZUMBAは今夏、イヴェントにも多数出演中。
まだ観られる会場もあるのでチェックしてみては?
9月16日(日) 栃木県真岡市井頭公園・運動広場
問フリップサイド宇都宮 028-633-1009
9月24日(月・祝)盛岡城跡公園
問いしがきミュージックフェスティバル実行委員会事務局 019-626-1459

