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案外気のいいUKロック、ザ・フラテリスに対面! 

3月に国内発売されたアルバム『コステロ・ミュージック』が思いのほか好調。
サマーソニックにも来日して、ついでにAX単独公演までやってしまったザ・フラテリス。つい先日、対面取材に同行してきた。
ヴォーカル/ギターがジョン・フラテリ、ドラムがミンス・フラテリ、
ベースがバリー・フラテリということで全員、苗字が同じ。
兄弟、親戚バンドの元祖といえばなんといってもジャクソン・ファイブだが、
どうもフラテリスにはそういう家族のウリはない。
もっとドライというか、つまりラモーンズ、
ダットサンズ的な“屋号”バンドということだ。

その音は“ニュー・レイヴ”“ニュー・ゴス”“テムズ・ビート”など
注目のUKサウンドからは縁遠いクラシック・ロックの感触。
といってもハードロックではなく、キャッチーなキラー☆チューンも
平気でやってのけるポップロックなのだ。
ジョンの顔が似ていることもあるが、T.REXがお得意としていた70'sブギも耳に残る。
だし演奏はリンゴ・スター監督の『ボーン・トゥ・ブギ』のT.REX、
つまりテンション感十分でカッコいいのだ。

実は3月の来日時に対面するはずだったのだが、
前夜にメンバーの体調不良でドタキャンとなってしまった。
なので今回はリベンジ度アップ、いったいどんな輩か!と身構えていたら、
思いのほか気のいいやつらだった。
ややぽっちゃりのバリーはダイエットしたのか、脱・小デブ状態。
ドタキャンの張本人であるミンスは
「あのときはごめんね、今も病院に行ってるんだよ」と言って、
まだ治療中の腰を見せてくれた。で、一番怪しげだったジョンは、なんと聡明な青年ではないか!

彼らはスコットランドの出身だが、
その背後にはロンドンの下町人情みたいなものを持っている。
それがパンクじゃなくて、クラシック・ロックなのが面白い。
ジョンは元バスカーだったそうだが、
つまり人の気持ちを惹きつける術を持っているんだと思う。
数多いUKロック新人の中からフラテリスがどこまで飛びだすか、今後の動向に注目しよう。